3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2025年6月8日~6月14日)

 あい和学童クラブ運営法人は「運営支援ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年6月8日から6月14日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
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※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
※運営支援ブログは、投稿数1,000記事を超えました。放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)について知りたいことは、運営支援ブログにお任せください!

・日本版DBSに関する検討会(第3回)で出された、放課後児童クラブ(学童保育所)側が留意しておきたい実務上の課題を紹介します。認定事業者に求められる体制として、「適切な実施を確保するための責任者が選任されていることを要件として内閣府令で定めることとし、その留意事項等については、ガイドラインにおいて示すこととしてはどうか」と記載されています。諸々の事項を管理監督する責任者を、児童クラブの事業者は設置しなさいよ、ということです。例えば、保護者や元保護者が理事などに就いて運営を担う児童クラブ事業者では、その役員の中からこの責任者を選ぶことになります。職員に事業を丸投げしている保護者運営系統の児童クラブ事業者は任意団体や法人に関係なくかなり見られますが、職員をこの責任者とすることはできません。職員は自分自身が確認対象となる立場です。日本版DBS制度の認定を目指す児童クラブは、この責任者をどうするかも、考えておかねばならないものだと運営視点は指摘をしておきます。(6月9日掲載)

・放課後児童クラブで理想とされがちな「(保護者と職員の)みんなで運営」の組織は、「困った職員に辞めてほしいって言いたいけど言えない」ということが起こりがちです。会社組織、法人組織で、かつそれなりに大きな組織であれば人事部長や人事担当役員がいて、「(段取りを踏まえて)残念だが、次の契約はできません」と言う立場の者がいます。ところが、保護者会や運営委員会による運営では、会長や委員長はくじ引きで決まった保護者だったり地域の有力者の「充て職」だったりして組織運営に実は関わっていないことが、よくあります。普段の実務上の判断は職員に任せています。その職員も運営委員会に入っていれば運営担当役員に相当しますが、職員が役員に値する立場にあるとしても、「あなたには辞めてほしい」とは、なかなか言いづらいのですね。こうなると、問題行動ばかりする職員を辞めさせようにも、なかなか着手できません。会議体に、現場からの意見や、行動を求める声が届いたので議題にしても、会議の場では「それはひどいね」「周りの職員への影響が大きい」となっても「では、誰が、どうやって辞めさせるか」というところになると急にトーンダウンします。結果的に問題職員が居続けることになるのです。(6月10日掲載)

・児童クラブにおける夏休みの昼食提供が拡大していますが、私が気になるのは値段です。調布市の場合、「春休みは低学年が620円、高学年が685円」とあります。これは高いと私は残念です。620円の弁当を夏休みの間、例えば20日間としても、1万2000円を超えます。この額をまったく抵抗なく負担できる世帯が、それほどたくさんあるとは私には思えません。「いやいや、受益者負担ですからしょうがない」というのは、私は間違っていると考えます。児童クラブは児童福祉の世界です。児童福祉法の下にあります。経済的に苦しい世帯に税金、公金で援助するのが福祉です。例えば奈良市は保護者負担額が1食あたり250円です。調布の半額以下です。あるいは世帯所得に応じて弁当の料金を変動させるべきです。「そうした手間ひまがコスト増になる」というのであれば、就学援助やひとり親世帯は半額にする、という簡易的な応能的料金設定で良いでしょう。(6月11日掲載)

・またもこどもを狙った盗撮事案が報道されました。運営支援は、今回の鹿児島県内の事案について、次のような印象を持ちました。
「こどもから不審な状況について現場職員に伝えたにもかかわらず取り合わなかった現場職員の対応は、およそ不適切極まりないものであった」
「事業者が、職員に対して十分なコンプライアンスの理解を醸成していたか疑問。事業者本体はすぐに警察に届け出ているので、組織として個々の職員への教育研修が徹底されていなかったものと考えられる」
「数年間、複数台のカメラ(これは複数施設でのことかも?)で行われていたにもかかわらず組織として発覚に至らなかったことは事業者全体としてもコンプライアンスの理解、早期発見行動(=不適切な行為や虐待行為等を組織全体として見つけ出す、あるいは起こさないような仕組み)が不十分」(6月12日掲載) 

・運営支援は、児童クラブの状況を社会に広く情報公開されることを訴えています。次のような統一仕様を設けるべきです。
①市区町村は、広く一般の人が知ることができる方法(現状ではホームページ、ウェブサイト)において、市区町村内に設置され運営されているすべての放課後児童クラブとそれに類する施設(民間学童保育所)について、その施設ごとに、設置主体と運営主体を明確に表記、記載して広く公表すること。
②市区町村は、児童クラブの運営主体については、保護者会や運営委員会のような任意団体も含めて団体名を明記してその施設ごとに広く公表すること。
③市区町村は、補助金を交付している児童クラブ事業者をすべて公表すること。補助金については、事業者ごとに総額と適用している補助金の種類も確認できるよう資料を用意すること。
④市区町村から補助金を交付されている事業者はその形態に関わらず全て児童クラブの事業内容を公表すること。
⑤市区町村は、補助金を交付している事業者が事業の内容を公表するよう条例や補助金交付要綱に定めること。
⑥市区町村は、補助金を交付している事業者にどのような形式で事業をゆだねているか公表すること。指定管理者であるか、業務委託契約に基づくか、事業補助として補助金を交付しているか、明示すること。
⑦都道府県は、指定市も含めて区域内の全放課後児童クラブ(児童福祉法による届出を行った事業所)に関してその情報を設置主体、運営主体(事業者)をすべて公表し、毎年更新すること。
⑧都道府県が公表する児童クラブの一覧には、事業の実施の内容についても記載すること。
⑨放課後児童クラブに関する情報公開は各市区町村、各都道府県でインターネット検索で容易に見つけ出すことができる方法で行われること。市区町村や都道府県のホームページで分かりやすく公開されていること。 (6月13日掲載)

・<運営支援ブログ・ミニその8> がくどう思い出話 その3。本気で挑んだ、チェス。とある児童クラブを所用で訪れた私(萩原)は、お迎え待ちのこどもとチェスで遊ぶことに。本気で遊ばないとこどもに失礼。さてその結末は?(6月14日掲載)

〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、2025年6月8日から6月14日まで39の市区町村を紹介しました。1,500を突破しました。(紹介済み1,509市区町村/全1,741市町村)
岡山県真庭市
山形県真室川町
香川県丸亀市
宮城県丸森町
香川県まんのう町
神奈川県三浦市
北海道三笠市
山形県三川町
兵庫県三木市
香川県三木町
東京都御蔵島村
大阪府岬町
岡山県美咲町
鳥取県三朝町
埼玉県三郷市
秋田県美郷町
島根県美郷町
宮崎県美郷町
宮城県美里町
埼玉県美里町
熊本県美里町
青森県三沢市
静岡県三島市
福島県三島町
鹿児島県三島村
熊本県水上村
岐阜県瑞浪市
岐阜県瑞穂市
東京都瑞穂町
福岡県水巻町
東京都三鷹市
岐阜県御嵩町
秋田県三種町
奈良県御杖村
新潟県見附市
茨城県水戸市
香川県三豊市
群馬県みどり市
群馬県みなかみ町
(ここまで3分30秒)
 ご存じの方がおられたらご教示を。このブログは、ワードプレスを利用していますが、文章や文字をコピーしようとマウスでドラッグしたとき、色が反転しなくなってしまいました。ドラッグした範囲が一目でわかるように反転なり、色が付くようにするには、どうしたらいいのでしょうか。教えてください!

(お知らせ)<新着情報!> 2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
 弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
 佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
 児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
 もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)

※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!

〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
 さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
 この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。とりわけ、2026年12月までに始まる、いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)