3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2025年4月20日~4月26日)
あい和学童クラブ運営法人は「運営支援ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年4月20日から4月26日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※放課後児童クラブを舞台にした、人間ドラマであり成長ストーリー小説「がくどう、 序」がアマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc)
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
※運営支援ブログは、1,000記事を超えました。放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)について知りたいことは、運営支援ブログにお任せください!
・2025年度の、放課後児童クラブの主な補助金の金額を紹介します。2024年度から始まった常勤2人配置の補助金について、2025年度からは常勤2人がそろって配置されている月が対象となったようです。つまり年度の途中で常勤職員が退職してしまっても、年度すべての補助金が取り消されないことになりました。これは朗報です。これで市区町村の担当課も財政部局もこの項目を見送る理由はなくなりましたね。障害児受入事業と同じですから。(4月21日掲載)
・<運営支援ブログ・ミニその5>をお送りします。「なぜだろう?」を大事にする放課後児童クラブ・学童保育所が、もっと注目されてほしい。疑問を持つことだったり、予測できない結果に対して仮説を考えたりいろいろな解決手段を考えたりする、そのような経験ができる児童クラブで、あってほしいなと私は強く思うのです。特別な過ごし方を希望しないこどもたちが集う児童クラブでは、「なぜ?」「どうして?」という疑問を大事に育てて、その疑問を「こどもたちが自分の知恵と工夫で」解決することができる(それが成功するか失敗するかはまったく関係ないです。むしろ失敗を繰り返すことが良いのかも)時間と空間が、児童クラブであってほしいな、ということです。この私の気持ち、実は私の小説「がくどう、 序」にも盛り込んでいます。読んでいただけると「あのエピソードだ!」とお気づきになるでしょう。(4月22日掲載)
・放課後児童クラブ(学童保育所)を利用する人、職員へのヒント集。「児童クラブのトリセツ」シリーズ10は「がくどう大ピンチ集2!」。採用した職員が、もう辞めたいと言っています! 正規職員同士がバチバチ! 険悪な児童クラブになってしまっています! など、児童クラブの現場での大ピンチを集めました。(4月23日掲載)
・自称スーパーカウンセラー氏による書籍「職場の『困った人』をうまく動かす心理術」(三笠書房)が発売されました。この本は、発達障害に悩む人を一方的に「困った人」と決めつけてどう操るかを指南するという人権上、きわめて問題のある内容であると私は考えています。一方で、児童クラブの現場は極度の人手不足から、発達障害と呼ばれる方たちも多く働いています。さて児童クラブの使命はこどもの健全育成です。育成支援においては、人格の形成においてこどもたちの主体性を大事にしてこどもたちが自ら育っていくことを支援、援助することが児童クラブ職員に求められます。こどもが知らずにいた生活習慣や社会規範を職員が指導、教示することは当然にあるとしても、「こどもが、自ら考えて行動する」ことを欠かさないのが児童クラブにおける育成支援の根底に横たわっているものと私は考えています。ですから「困った人を動かすテクニック」などは不要なのです。むしろ邪魔な考え方です。そもそも「困った人」を作り出す、レッテルを張って生み出すことも絶対にダメです。職員からみて「あいつは困った奴だ」というのは、その1つの行動(例えば、窓ガラスを意図的に割った)ということに対して湧き出る感情としてはあるとしても、「あいつの存在そのものが困る。困った人だから」という決めつけ、レッテルは決して貼ってはならない。むしろ、私は言いたい。「そういう困った行動をする人の支援こそ、あなたの、わたしたちの仕事だよ」と。人を動かす、と似たような行為で、判断がつきかねて先の選択に迷っているこどもに対して、支援や援助(ヒントを出す、いくつかの解決策を提示することで考える機会を作る等)することで、その先にこどもが進むことを促すことは、あるでしょう。しかしそれは本質的に、「誰かを思いのままに動かす」ということとは違います。自称カウンセラー氏の書物ではまさに「困ったことしかしない同僚や職場の人を、上手に操る、動かす」という観点にあると想像できますから、児童クラブにおける育成支援の「こどもたちが自分で考えて選択、行動することを支援し援助する」とは根本的に異なるのです。(4月24日掲載)
・最近、裁判に関して気になるニュースがありましたので紹介します。1つは、認められなかった休憩時間が認められたこと、もう1つは、職場内で感染した病気で労災が認められた、というものです。運営支援としては、その判決を導いた根拠うんぬんよりも、「こういう判決が出た」ということをぜひ、児童クラブの中の世界で話題にして広めていってほしいと期待します。話題にすることで興味関心を多くの人に広げていくことが、次の動きを起こすことにつながると考えているからです。 (4月25日掲載)
・単に午後5時45分で閉まる公営クラブと午後7時で閉まる企業運営のクラブを比較すれば午後7時で閉まる企業運営クラブの方に評価が集まるのは当たり前です。それがすなわち、「公営はダメで、企業が運営する民営クラブだから良い」という評価に「すり替わる」ことを私は懸念します。評価のモノサシが公正ではありません。しかし、行政側が、どんな理由であれ午後7時まで児童受入時間の拡大を行わない限り、午後7時まで運営する事業者への評価が利用者から集まるのは当然です。行政側が利便性を向上しないという立場である限り、公営側の「負け」なのです。試合放棄です。それを隠したままで、あるいは考慮しないままで「遅くまでクラブを開ける民間事業者の方が優れている」というのは、私に言わせれば公営の不戦敗であり、意図的に民営化されたクラブの方が優れていると誘導する姑息な手法です。(4月26日掲載)
〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、2025年4月20日から4月26日まで26の市区町村を紹介しました。データの救出作業が完了次第、更新を再開します。(紹介済み1,343市区町村/全1,741市町村)
青森県東通村
秋田県東成瀬村
山形県東根市
広島県東広島市
宮城県東松島市
埼玉県東松山市
徳島県東みよし町
東京都東村山市
東京都東大和市
奈良県東吉野村
山口県光市
熊本県氷川町
滋賀県彦根市
福岡県久山町
大分県日出町
岡山県備前市
大分県日田市
岐阜県飛騨市
埼玉県日高市
北海道日高町
和歌山県日高町
高知県日高村
和歌山県日高川町
茨城県日立市
茨城県常陸太田市
茨城県常陸大宮市
鹿児島県東串良町おられたらご教示を。このブログは、ワードプレスを利用していますが、文章や文字をコピーしようとマウスでドラッグしたとき、色が反転しなくなってしまいました。ドラッグした範囲が一目でわかるように反転なり、色が付くようにするには、どうしたらいいのでしょうか。教えてください!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。とりわけ、2026年12月までに始まる、いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)