3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2025年4月13日~4月19日)
あい和学童クラブ運営法人は「運営支援ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年4月13日から4月19日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
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※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
※運営支援ブログは、1,000記事を超えました。放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)について知りたいことは、運営支援ブログにお任せください!
・年度替わりのルーティン業務、おろそかになっていませんか? 児童クラブの運営も、企業を経営するのとまったく同じ。法令をしっかりまもった運営が必要です。例えば三六協定。三六協定は毎年の作業です。4月1日や4月の上旬から1年間、となっている場合は、その期限の日が到来する前に再び三六協定を成立させて労働基準監督署長へ届け出ることが必要です。他には職員の年次有給休暇の日数の管理も。付与日を4月1日にしているならなおさらです。年次有給休暇の管理簿は保存が義務付けられていますよ。(4月14日掲載)
・放課後児童クラブは、保護者が仕事を休む日や育児休業中は利用できなかったり入所できなかったりします。それではもう時代遅れです。社会全体でこどもを育てるために、児童クラブは、必要とするすべての子育て世帯のこどもが利用できるようにするべきです。児童福祉法を改正すればいいのです。「保護者が労働等により昼間家庭にいない小学生に就学している児童」という部分を「小学生に就学しており、昼間家庭以外の場で過ごすことに健全育成上の利点があると保護者が認める児童」という趣旨の文言に変更すればいいのです。そして「放課後児童健全育成事業」から「放課後」という文字を取っ払うのです。単に「児童健全育成事業」にして、その対象を「希望するすべての児童」にすればいいのです。(4月15日掲載)
・不定期のシリーズ「<運営支援ブログ・ミニその4> 放課後児童クラブ・学童保育所の様子を見に行こう!」です。児童クラブに入所することが予想される場合は、事前の見学は必ず行いましょう。後者の民間学童保育所の場合は見学をした後で良さそうな施設を決めるのですから見学は当然ですが、「決められたクラブに入るしかない」場合であっても事前の見学は必須。どういう雰囲気の児童クラブなのかを把握しておくこと、保護者会など保護者の負担がどの程度なのかを知ること、それらが大切だからです(4月16日掲載)
・放課後児童クラブのうち、育成支援を重要視している伝統的な児童クラブの様子をご存じですか? こどもたちが登所して間もない時間帯はたいてい宿題タイム。宿題に取り組むこどもたちは、周りのこどもと関わりつつ、ざわざわした雰囲気で宿題に取り組んでいます。または本を読んでいます。その様子を見た大人たちの中には「ビシッと、しっかりと、こどもたちをまとめていないのではないのか?」という不安や心配を抱いてしまう人もいることでしょう。「心配ご無用」です。むしろ、そのような状態になっていること、児童クラブ側からすれば「そのような、ざわざわとしている状態にさせていること」は、実はとても難しいことなのです。そのような状態を続けられることこそ、その児童クラブの、とても高い質の水準が現れているのです。(4月17日掲載)
・職場の困った人を動かすという、なんとも人権感覚に欠けた自称スーパーカウンセラーの本が発売になるようですが、児童クラブの現場はいわゆる発達障害の方が多く働いている職場です。しかし、児童クラブの仕事は、複雑な情報処理能力が問われるので、マルチタスク能力やコミュニケーション能力において難しい局面にある人には働きにくい職場です。1クラブ1法人や、数クラブ1法人ではどうしてもスケールメリットが無いので、マルチタスク能力等、いわゆる発達障害の方には不向きな仕事ばかり児童クラブ職員として担ってもらうしかなく、結果的に「困った人はいらない、追い出せ」という考え方を生み出す構造に陥ってしまいます。これが現状です。ですので現状において「もう発達障害の人は雇ってくれるな」という現場の声は否定しがたいのもまた事実なのです。この不幸な構造を解消するには、補助金が大幅に増えればいいのですが、それは相手があること。国が決めなければ実現しません。であれば、事業者側が大きく育つしかありません。地域に根差した地域ながらの児童クラブが一番良いのだ、というこだわりは、私に言わせればそれは事業の本質を重視しているのではなくて、単に「地域のブランド」をありがたがっているだけです。小さな規模の児童クラブ運営事業者が大きくなっていって、50クラブ近くを運営するまでになれば、いろいろな職員の持ち味、得意分野、苦手分野に合わせた職種の創設や配置が可能になってきます。職務が違うのですから報酬は異なること、それだけはしっかりと周知させつつ、人手不足が著しく、それがなかなか解消される見通しがないからこそ、自分たちでできる対策、「事業者の規模拡大」を行っていくことが、「いろいろな人が働ける、活躍できる児童クラブの職場、職種の実現」になると私は考えています。 (4月18日掲載)
・熱中症の発生防止にしろ、落雷事故の防止にしろ、また大雨や大雪といった急激な気象の変化にしても、あるいは光化学スモッグにしても、事前に国や行政機関から発せられる注意報や警報を速やかに把握して、現場に対策や対応を講じることを指示して実施させることが大事です。それは最終的には児童クラブの運営に責任を持つ立場の者の職務であり責任です。(4月19日掲載)
〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、2025年4月13日から4月19日まで31の市区町村を紹介しました。データの救出作業が完了次第、更新を再開します。(紹介済み1,317市区町村/全1,741市町村)
北海道浜頓別町
北海道浜中町
静岡県浜松市
東京都羽村市
山梨県早川町
岡山県早島町
神奈川県葉山町
長野県原村
兵庫県播磨町
愛知県半田市
福島県磐梯町
茨城県坂東市
大阪府阪南市
埼玉県飯能市
北海道美瑛町
鳥取県日吉津村
鹿児島県日置市
沖縄県東村
群馬県東吾妻町
静岡県東伊豆町
愛知県東浦町
滋賀県東近江市
大阪府東大阪市
香川県東かがわ市
北海道東神楽町
北海道東川町
鹿児島県東串良町
東京都東久留米市
岐阜県東白川村
長崎県東彼杵町
埼玉県東秩父村
※ご存じの方がおられたらご教示を。このブログは、ワードプレスを利用していますが、文章や文字をコピーしようとマウスでドラッグしたとき、色が反転しなくなってしまいました。ドラッグした範囲が一目でわかるように反転なり、色が付くようにするには、どうしたらいいのでしょうか。教えてください!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。とりわけ、2026年12月までに始まる、いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)