3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2025年4月6日~4月12日)
あい和学童クラブ運営法人は「運営支援ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年4月6日から4月12日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。(この投稿で998本目の記事です)
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※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
・児童クラブの待機児童をあらわす「小4の壁」は「小1の壁」より2倍以上も高くて険しい壁です。待機児童の人数でいえば、2.5倍も手ごわい壁です。「小3の壁」も「小5の壁」も、実は小1の壁より高いのです。多くの子育て世帯にとって、こどもが小学3年生や4年生、5年生になっても、本来であれば「こどもにとって安全安心な居場所、こどもが放課後児童支援員等の職員たちのもとで健やかに育っていく場所で、過ごしてほしい」という保護者の願いがあるのに、その子育て世帯の保護者の願いがかなえられていないという状況にあるのです。(4月7日掲載)
・4月から児童クラブで働き出して、もう辛くなってしまった人へ。事業者から事前に知らされていたこと、約束されていたことと、現実が違うということであれば、それを理由に離職するのは問題ありません。ただし、本当にそうなのか、誤解なのかは、しっかりと確認しましょう。新社会人であればなおのこと、契約や雇用について実はあまり詳しくなかったり誤解して理解していたりということもありえます。しっかりと疑問に思う点は説明を求めましょう。そのうえで、自分自身が間違って理解していた、誤解していたとあれば、そこは気持ちをリセットして、また仕事に向き合うことを私は勧めます。(4月8日掲載)
・宮崎市の放課後児童クラブが、民間企業に委託されてサービスが拡大したとの記事がありました。「なぜ、今まで運営していた社会福祉協議会や事業団による運営では児童受入時間の拡大ができなかったのか」を調べて報道しなければ、意味がありません。宮崎市全体で7億円ちょっとしかなかった児童クラブへの運営費の予算が13億5000万円に増えたのなら、社協や事業団であっても、職員をより集めやすくなって職員数も増やせて、児童クラブの児童受入時間の延長、拡大ができた可能性があったのではないでしょうか? 民間企業への委託ありきで、民間企業が運営に困らないように市が予算を増やしたということが自然であると考えれば、ではなぜ、社協や事業団といった準公営組織に予算を増やさなかったのか? という疑問は、報道機関は考えなかったのでしょうか。これが、私の感じる違和感です。(4月9日掲載)
・放課後児童クラブ(学童保育所)を利用する人、職員へのヒント集。「児童クラブのトリセツ」シリーズ9は「がくどう大ピンチ集!」。今回は、主に保護者の立場での大ピンチと、その解決法を紹介します!(4月10日掲載)
・ こども家庭庁が、自らの取り組みを積極的に発信し始めました。しかし、こども家庭庁と三原大臣によるSNSへの投稿に私がかみついているのは、「客観視」の部分です。自分たちがどう思われているのか、こども家庭庁の中の人たちが知らないで広報を発信しているように思えるのです。物事がどうなっているかを客観視できていないということは、「現実に、こういうことになっている」という事実を知らないか、事実を把握しても問題点となっていることの発見ができていない、ということです。 私はそれを、現場での使い勝手が非常に悪くなっている、放課後児童クラブの常勤2名分への運営費補助に重ねざるを得ませんでした。 (4月11日掲載)
・新年度になりましたから、児童クラブの事業者は速やかに「法令順守研修」を行いましょう。重要なことは、単に、法令に従うことを意識してもらう、ということではありません。こどもを傷つけたらこういう罪に問われるとか、会社のお金を勝手に使い込んだらこういう罪に問われるといった知識を知ることだけではありません。多くの人間が1つの場所でそれぞれの自由意志のもとに過ごしている児童クラブという世界においては、そこに存在する人たちが、何が重要であって、何をすることが、その場で過ごすに最適なことになるのかを、各々が意識したり考えたりして行動することと、そのことの大切さを学ぶこと、これこそ、法令順守研修の中身として重要なのです。つまり、「自分を含んだ周りの人たちが、お互いに嫌なことを感じることなく、どうやったら過ごせるか」ということを、児童クラブにいる1人1人が考えるという行動の重要さを理解し、それを自然な形で実際の行動に移せる、ということを会得するということです。例えば、「戦いごっこをやりたい。でも、すぐにけんかやトラブルになってしまう。では、どうすれば、戦いごっこを、けんかやトラブルをできる限り起こすことなく遊べるのか、みんなで考えてみる」ということを、こどもと職員が意識して実践できる、ということです。(4月12日掲載)
〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、2025年4月6日から4月12日まで30の市区町村を紹介しました。データの救出作業が完了次第、更新を再開します。(紹介済み1,286市区町村/全1,741市町村)
北海道登別市
石川県能美市
沖縄県南風原町
栃木県芳賀町
山口県萩市
石川県羽咋市
石川県白山市
長野県白馬村
北海道函館市
神奈川県箱根町
長崎県波佐見町
青森県階上町
岐阜県羽島市
和歌山県橋本市
埼玉県蓮田市
神奈川県秦野市
東京都八王子市
東京都八丈町
青森県八戸市
岩手県八幡平市
秋田県八郎潟町
広島県廿日市市
秋田県八峰町
埼玉県鳩山町
岩手県花巻市
福島県塙町
埼玉県羽生市
大阪府羽曳野市
北海道羽幌町
島根県浜田市
※ご存じの方がおられたらご教示を。このブログは、ワードプレスを利用していますが、文章や文字をコピーしようとマウスでドラッグしたとき、色が反転しなくなってしまいました。ドラッグした範囲が一目でわかるように反転なり、色が付くようにするには、どうしたらいいのでしょうか。教えてください!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。とりわけ、2026年12月までに始まる、いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊をぜひご活用ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)