3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2025年3月30日~4月5日)
あい和学童クラブ運営法人は「運営支援ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年3月30日から4月5日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。(この投稿で998本目の記事です)
※放課後児童クラブを舞台にした、人間ドラマであり成長ストーリー小説「がくどう、 序」がアマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc)
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
・2024年度の放課後児童クラブは、なんといっても「こども性暴力防止法」の成立が大きな出来事でした。いわゆる日本版DBS制度が、子どもに関わる世界に導入されることになりました。この制度を児童クラブが適用となるために予想される数々の手順、求められる手続きは膨大かつ難解になることが予想されています。現実的に、保護者が運営している児童クラブや、保護者が事実上運営している法人組織の児童クラブで事務方に専従の職員を配置できない組織では、認定事業者になろうとしても膨大な事務作業、手続きによって、実際には認定事業者にそう簡単にはなれない事態が予想されます。この制度の大々的な導入は、児童クラブの運営の勢力図を大きく変える可能性があると、私は予想しています。(3月31日掲載)
・2025年度の放課後児童クラブの世界はどうなるのでしょう。運営支援は、全国の小さな児童クラブ事業者に、2025年度は「合従連衡を決意するよう」呼びかけます。独自の理念にこだわったために事業そのものがつぶれてしまっては、意味がありません。ここのクラブでの運営には一定の自治権のような裁量を与えつつ、大きな理念として、「子ども、保護者の権利と生活を支える事業の維持と発展。従事する者の充実した雇用労働条件の確立」を共に抱く児童クラブ同士が、合流してスケールメリットを活用して「生き延びる」ことが重要だと、運営支援は強く呼びかけます。(4月1日掲載)
・運営支援ブログミニ・第3弾です。SNSやネットの掲示板では、「4月1日から学童を使うだなんて、子どもの気持ちを考えてほしいね」とか、「朝から夜まで学童で過ごすと子どもは疲れるんだから」という書き込みがたくさんあります。そういう書き込み、投稿を目にするたびに、ワーキングマザー、子育て中のパパやママは、自責の念にかられてしまいがちです。学童運営のプロであるわたくし、萩原が断言します。「そんな書き込み、単なる投稿者のストレス解消に過ぎない。無視で正解。児童クラブがなぜ存在するか、どういう役割を機能として果たしているかを理解していれば、そんな書き込み、できるはずがない」。遠慮なく、児童クラブを使っていいんです!(4月1日掲載)
・兵庫県姫路市の放課後児童クラブで、賞味期限が1か月以上前に切れていたお菓子を提供してニュース。こどもに提供する食べ物の賞味期限すら確認ができていない運営の状況にある児童クラブが、子どもを守るための安全管理体制が、果たして、問題なくできているのかどうかが、とても不安になります。たかが賞味期限切れぐらい、ではないのです。児童クラブの運営そのものが、実は、満足にできていないのではないか、ということを当然に予想させる、重大な事案なのです。(4月2日掲載)
※なお、フードロスの観点で賞味期限切れの話題がニュースになることが気に入らないという投稿がSNSにありましたが、フードロスと児童クラブのおやつの賞味期限切れ問題はまったく関係ありません。児童クラブは必要な量だけ、おやつを購入しています。そもそも余る前提で購入しません。フードロスをなくすため賞味期限切れの食品でも食べるべきだという主張であれば、お門違いです。提唱者の自宅で好きなだけ実行しください。
・放課後児童クラブ(学童保育所)をこれから利用する人、働く人へのヒント集。「児童クラブのトリセツ」シリーズ8。行き渋りの特集です! 行き渋りって何? 前兆にはどういうものがあるの? 解決にはどうすればいい?(4月3日掲載)
・新年度を迎え新たに児童クラブに加わる人たちがいるこの時期、クラブ職員なら気を付けておきたいことを改めて紹介。「通院治療が必要なけがは、おこさない。とりわけ、こどもが歩けなくなるような、大きな「けが」は絶対に起こさない」、「児童クラブは怖いところだ、嫌なところだ、という印象を植え付けないようにする」などなど、留意しましょう。(4月4日掲載)
・こども家庭庁は、児童クラブの事業において職員の従事が必要な時間をしっかり認識するべきです。開所時間は「児童受入時間」に過ぎないことを示すべきです。開所時間だけ職員配置を求めるという今の方針では、まっとうな自治体ですら「開所時間だけ職員がそろえばいいのだから、補助金もそんなに増やす必要はないよね」と補助金を抑制する動機になります。まして、自治体の財政部局は常に予算削減の理由を探しています。いくら児童クラブの担当部署が「もっと予算が必要です」と言っても財政部局が「国が平時は3時間でいいって示しているから、3時間分の人件費を根拠とした運営費補助の額を算定します」となってしまうことを私は恐れているのです。 (4月5日掲載)
〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、2025年3月30日から4月5日まで25の市区町村を紹介しました。データの救出作業が完了次第、更新を再開します。(紹介済み1,256市区町村/全1,741市町村)
岩手県二戸市
神奈川県二宮町
福島県二本松市
富山県入善町
高知県仁淀川町
山梨県韮崎市
群馬県沼田市
北海道沼田町
静岡県沼津市
長野県根羽村
北海道根室市
大阪府寝屋川市
東京都練馬区
福岡県直方市
栃木県野木町
長野県野沢温泉村
秋田県能代市
大阪府能勢町
奈良県野迫川村
千葉県野田市
岩手県野田村
石川県能登町
石川県野々市市
宮崎県延岡市
青森県野辺地町
※ご存じの方がおられたらご教示を。このブログは、ワードプレスを利用していますが、文章や文字をコピーしようとマウスでドラッグしたとき、色が反転しなくなってしまいました。ドラッグした範囲が一目でわかるように反転なり、色が付くようにするには、どうしたらいいのでしょうか。教えてください!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
☆
弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。
☆
放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
☆
放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を完成させました。2025年3月下旬にPOD出版で発売します。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ご期待ください。
☆
「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆
(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)