3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2024年12月29日~2025年1月4日)
あい和学童クラブ運営法人はブログで、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2024年12月22日から2025年1月4日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設)と同じです。
・令和6年の放課後児童クラブの実施状況では、放課後児童支援員の人数は11万2327人。その11万人超の放課後児童支援員のうち、常勤職員は54,746人です。全体の27.3%にしか過ぎません。放課後児童支援員の常勤職員が3割を下回るのは悲劇的です。放課後児童支援員は、現時点では児童クラブの専門職であり育成支援の中核となるべき役割です。それが常勤職員3割を下回るというのは、放課後児童支援員という地位、職業が、その仕事だけで食べていける、暮らしていけるということとは程遠いことを示しています。(12月30日掲載)
・2024年は、放課後児童クラブの世界にとって、一部ですが重要な進展が見られたと私は感じています。それは常勤職員2人配置の場合の補助金が新設されたことです。子どもと保護者の支援を丁寧に行いたいとする事業者、とりわけ地域に根差したクラブ事業者はずっと以前から常勤職員2人配置で児童クラブを運営してきています。そのような事業者にとっては、大きな恩恵をもたらす補助金であると評価しています。6月に成立した、こども性暴力防止法、いわゆる日本版DBSは、放課後児童クラブの世界を激変させるに違いないと私は考えています。児童クラブは認定事業者ですが、「潔白の証明」を求める保護者の声は当然に強いでしょうから結果的に認定事業者ではない児童クラブは淘汰されると考えています。(12月31日掲載)
・放課後児童クラブは、まだまだ「必要がある人だけが使う仕組み」という過去の感覚が政府にぬぐいきれていないようで、小学1年生の2人に1人が利用する重要な子育て支援員インフラ、社会インフラにも関わらず、抜本的な強化のために多額の予算を投じるということが起きていません。このまま物価高が進行し、補助金の大幅な増額がなされないと、児童クラブを運営するための経費のやりくりがさらに厳しくなります。職員への給与を引き上げられないと、児童クラブの仕事では「食えない、暮らせない」となり、ますます離職者が増えます。新規の就労者も増えません。この悪循環を断ち切らねばなりません。令和7年度予算案はもう固まってしまったので、児童クラブに関わる人たちが、「これではダメです。これでは児童クラブはじり貧です」と強く訴えて、令和7年の補正予算や、令和8年度の良さ難を策定する上で少しでも児童クラブに資金が投じられるよう、活動を続けていきましょう。(1月1日掲載)
・新年に思う。年末年始でも働いている子育て世帯もいることを忘れない。:身辺雑記です。(1月2日掲載)
・こいつぁ許せない納得いかないことをぶちまける新春大放談!たまには言わせてもらいます!:身辺雑記です。(1月3日掲載)
・将来、放課後児童クラブ(学童保育所)を利用しようと考えている保護者さんへ。「児童クラブのトリセツ」シリーズ2です。<その6:新1年生の保護者が放課後児童クラブで気を付けておきたいことは?><その7:児童クラブに行っていると勉強の時間が足りなくなりそう。もっと勉強せててもいいんじゃない?><その8:うちの子、とてもおとなしいので4月から児童クラブになじめるかどうか心配です>(1月4日掲載)
〇3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは2024年12月29日から2025年1月4日まで5の市区町村を紹介しました。(紹介済み1,070市区町村/全1741市町村)
埼玉県ときがわ町
長崎県時津町
徳島県徳島市
鹿児島県徳之島町
愛知県常滑市
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
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放課後児童クラブを舞台にした小説を完成させました。いまのところ、「おとなの、がくどうものがたり。序」と仮のタイトルを付けています。これは、埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子ども達の生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ご期待ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)