3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(12月22日~12月28日)

 あい和学童クラブ運営法人はブログで、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2024年12月22日から12月28日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設)と同じです。

・運営支援ブログのアクセス数が多かった投稿を紹介します。2023年12月1日から2024年11月30日までの1年間、最もアクセス数が多い投稿、つまり注目を集めた投稿はどれだったのでしょうか。弊会ブログで集計しているポイント(12か月間のアクセス数から集計)でランキングを付けてみました。(12月23日掲載)

・放課後児童クラブの令和6年実施状況がこども家庭庁から公表されました。児童クラブは、過去最高の利用者数となりました。151万9952人です。前年(2023年、令和5年)より6万2568人増えています。6万2500人というのは、支援の単位(=放課後児童クラブの数は、支援の単位という概念で数えます。1つの支援の単位は、おおむね40人の登録児童数となります)で考えると、増加人数を40人で割ると約1,500になります。放課後児童クラブを必要とする児童の数は、ずっと増え続けていますよ!(12月24日掲載)

・放課後児童クラブの令和6年の実施状況を見ています。公立小学生のうち、児童クラブを利用している登録児童数の割合を調べました。その結果、小学1年生 49.55%、小学2年生 43.59%、小学3年生 33.87%、小学4年生 18.65%、小学5年生  9.23%、小学6年生 4.75%、合計 26.08%となりました。小学1年生のほぼ2人に1人が児童クラブを利用しています。小学生の4人に1人が児童クラブを利用しているのです。放課後児童クラブが完全に社会インフラとして機能しているといえます。(12月25日掲載)

・放課後児童クラブの令和6年の実施状況を見ています。象徴的なのは、令和6年において、公立民営のうち株式会社の運営クラブ数が最も多くなったことです。ついに、株式会社が公立民営クラブではトップなったのです。それまで最多だった社会福祉法人運営を株式会社が逆転しました。令和元年では、株式会社運営クラブはNPO法人、運営委員会・保護者会よりずっと少なかったのです。令和元年では保護者運営クラブが最多でもありました。それが、この5年そこらで、児童クラブ業界の勢力図は大幅に変わりました。(12月26日掲載)

・滋賀県栗東市内の放課後児童クラブで、クラブの代表者が小学2年の在籍児童に不適切な行為を行ったとされる疑惑。PTSDを発症した小学生は、その被害の辛さを訴える手紙を書いています。その中に「べんきょうをするというのはいいけど「学童」なので多学年とかの交流もありませんよということがいやです。」と記した文章があります。このことは、この児童、当時は小学2年生でしたが、すでに児童クラブの良さを大切に思っていたことが分かります。どうして学童好きな子どもが今なおPTSDで苦しむような事態に陥ったのか、メディアはこの事案を徹底的に取材し、報じてください。(12月27日掲載)

・こども家庭庁の令和7年度予算案が公表されました。放課後児童クラブ関係予算ですが、公表資料に予算額が記載されており、令和7年度予算案1,296億円(1,398億円)とあります。カッコ内は令和6年度の予算額です。これを見る限り、減っています。不思議です。令和5年度は1,290億円でした。運営支援ではとりわけ、運営費への補助を重要視しています。運営費は子ども・子育て支援交付金により実施されますが、子ども・子育て支援交付金の額は、令和7年度予算案では1,174億円となりました。令和6年度は1,223億円でしたから、やっぱり減っています。残念です。(12月28日掲載)

〇3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは12月22日から12月28日まで27の市区町村を紹介しました。(紹介済み1,065市区町村/全1741市町村)
北海道天塩町
北海道弟子屈町
福島県天栄村
奈良県天川村
山形県天童市
奈良県天理市
長野県天龍村
三重県東員町
愛知県東栄町
愛媛県東温市
愛知県東海市
茨城県東海村
千葉県東金市
愛知県東郷町
山梨県道志村
千葉県東庄町
北海道当別町
福岡県東峰村
青森県東北町
北海道当麻町
長野県東御市
北海道洞爺湖町
高知県東洋町
新潟県十日町市
岩手県遠野市
沖縄県渡嘉敷村
岐阜県土岐市

弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。

 放課後児童クラブを舞台にした小説を完成させました。いまのところ、「おとなの、がくどうものがたり。序」と仮のタイトルを付けています。これは、埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子ども達の生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ご期待ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)