3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(12月8日~12月14日)

 あい和学童クラブ運営法人はブログで、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2024年12月8日から12月14日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設)と同じです。

・「おやつは施設からは出しません。各自、家庭から持参してください」と利用世帯に求めることは、重度の食物アレルギーなど特別な事情を除いては、私は市区町村や児童クラブ運営事業者の怠慢であると断じます。私は、おやつの提供がまだまだ不十分な状態で、昼食の提供について自治体が注目してそちらを先に進める流れができつつあるように思えて、大変残念です。こども家庭庁は、放課後児童クラブにおける昼食提供を推し進めると同時に、「おやつの、事業者からの提供」を市区町村に強く求めるべきでしょう。(12月9日掲載)

・小学校の登校前における子どもの居場所作りに豊島区が乗り出します。小1の壁打破に取り組む行動は評価できます。この朝の見守りに従事する者には、せめて「子育て支援員」研修を修了した者を充てるようにしていただきたいですね。もしくは、しっかりと区の責任において、子どもが安全安心に施設で過ごすために必要な技能、技量について事前研修並びに中途の研修をしっかりと施していただきたいと切に願います。(12月10日掲載)

・放課後児童クラブの施設内に現金を置かないようにしましょう。犯罪被害で現金を失うリスク、内部による被害または紛失のリスク、この2つの危険性、リスクを極力減らすことが重要です。集金業務にはキャッシュレス集金システムが整っています。経費の支払いはデビットカード、法人クレジットカードを活用。緊急時に必要な現金は正規職員が厳格なルールの下に保持、使用することです。(12月11日掲載)

・埼玉県伊奈町が放課後児童クラブを民営化するため指定管理者の候補事業者を選定しました。選定に使われた評価項目は育成支援の質の実績は問われず、事業者の規模や体力を評価するものばかり。事業者の規模、体力。これが他者より評価されなければ、今の時代、児童クラブの運営は任されません。ある意味それは当然です。すぐに潰れてしまう事業者に公の事業である児童クラブの運営を任せられません。企業経営、事業運営に素人の保護者または保護者出身の者が組織を運営するようでは、公金が投下される公の事業は任せられません。それは当然すぎることです。そういう観点では伊奈町の評価項目には異議の付けようはありません。最も多くの配点があるべきである「育成支援の質の評価」がただ欠けている、抜けていることが残念なだけなのです。(12月12日掲載)

・滋賀県栗東市の放課後児童クラブ内で子どもが土下座を強要されるなどでPTSDを発症させられた事案。地元紙が続報を掲載しました。そこには保護者の悲痛な訴えが掲載されています。児童クラブがより良い場所であってほしいという願いと、現実に子どもが心に傷害を受けて苦しんでいる事実を行政が重視していないことへの憤り、この2点について私も最もだと感じます。子どもが今なお苦しんでいるこの重みを行政側の人たちは、同じ人間として受け止められないのでしょうか。子どもへの児童虐待疑惑、人権侵害疑惑が起こっていながら、その原因となる事実の究明、解明に取り組まないことこそ、子どもと保護者へのさらなる人権侵害です。(12月13日掲載)

・立憲民主党の田島麻衣子参院議員が国会で放課後児童クラブを取り上げました。国会で放課後児童クラブが取り上げられることは私は大歓迎です。議員であれば与野党問わず、ぜひ、放課後児童クラブを取り上げてください。何でもありになってしまっている児童クラブの世界を、国はどういう方向性で取りまとめていくのか。あるいは、もう自由になるがままにするのか。根本的な姿勢からぜひ、問うてほしいと私は願います。その他にも次のことをぜひ国会で論議していただきたい。「児童福祉施設への格上げの考えは?」「放課後児童支援員の資格の強化拡充の考えは?新たな国家資格制定の可能性は?指定養成校制度の導入は?」「補助金交付を受けた事業者が利益に転嫁してよい上限の設定の考えは?」「公募プロポーザルまたは指定管理者の選定による審査基準、評価項目における考え方における指針制定の意向は?」(12月14日掲載)

〇3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは12月8日から12月14日まで20の市区町村を紹介しました。(紹介済み1,025市区町村/全1741市町村)
千葉県銚子市
千葉県長生村
千葉県長南町
東京都調布市
東京都千代田区
群馬県千代田町
愛知県知立市
三重県津市
青森県つがる市
北海道月形町
茨城県つくば市
茨城県つくばみらい市
大分県津久見市
愛知県津島市
長崎県対馬市
茨城県土浦市
熊本県津奈木町
新潟県津南町
高知県津野町
宮崎県都農町

弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。

 放課後児童クラブを舞台にした小説を完成させました。とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子ども達の生き生きと遊ぶ姿や様子を描いた作品ではありません。例えるならば「大人も放課後児童クラブで育っていく」であり、そのようなテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。出版にご興味、ご関心ある方はぜひ弊会までご連絡ください。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ぜひご連絡、お待ちしております。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)