東京都認証クラブの第一陣が公表されました。どんな事業者が参加しているのか、書き出してみました。お粗末な点も見つけました。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンのみで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。ぜひドラマ、映画、漫画にしてください!
東京都は2025年7月31日、今年度から始めた「東京都認証学童クラブ」となった50施設を公表しました。
(https://www.my.metro.tokyo.lg.jp/w/114-20250731-146472158)
運営支援ブログではその50クラブを運営している事業者を書き出してみます。いろいろな事業者が、営利と非営利とを問わず、このなかなかハードルの高い認証学童クラブに挑んでいることが伺えてとても興味深いです。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<東京都認証学童クラブとは>
簡単に説明しますと、国が定めている基準や目標(いずれも最低限度レベル)を超えている、東京都が示した基準をクリアしたクラブのことです。以前も運営支援ブログで記載しました(2024年12月6日付)が、改めて主なところだけその基準を示します。全部については東京都のホームページをご確認ください。
専用区画:認証クラブは「当面の間は、児童1人につき1.65平方メートル以上を確保 (将来的には、児童1人につき1.98平方メートル以上確保)」。国は「児童1人につき概ね1.65平方メートル以上」。つまり都は「1.65平方メートル以上は絶対。将来は約2平方メートルだよ」。国は「おおむね、1.65平方メートルでOK」。その差は歴然です。
(児童集団の)規模:認証クラブは「1つの支援単位で、上限40人(41人から45人は、経過措置を設定)。支援単位ごとの育成支援の実施」。国は「1つの支援単位で、概ね40人以下 (上限なし)」。つまり都は「支援の単位を構成するこどもの人数は上限40人。しかも支援の単位ごとに育成支援をしなさい。名簿上の支援の単位は、許しませんぜ」。国は「おおむね40人以下にしてね」。その差は歴然です。
職員体制:認証クラブは「1支援単位に支援員を3人以上配置(その2人を除き、補助員でも可)」、さらに「1支援単位につき、1人は常勤の支援員を配置 (勤務時間は、概ね8時間/日とするよう努めること)」、それまたさらに「常勤の支援員の複数配置に努めること」。国は「1支援単位に支援員を2人以上配置(その1人を除き、補助員でも可)」。これはもう、差が開きすぎています。努力目標とはいえ、勤務時間を1日8時間とするように、という都の姿勢は、育成支援にはそれだけの時間が必要だと主張してきた専門家の意見を組み入れたものであって、大いに評価できます。児童クラブの職員の所定労働時間はせいぜい5~6時間で済む、と主張している人は考えを改めるべきでしょうね。常勤支援員複数配置としているのも良い。しかも指導員と書いていないところがさらに良い。
開所時間:認証クラブは「平日午後7時00分まで」、「授業の休業日は午前8時00分から午後7時00分まで」、「午前8時00分より前や午後7時00分を超えた開所に努めること」。国は「平日1日3時間以上」、「授業の休業日は1日8時間以上」。保護者の利便性に資する部分です。
他にもいろいろありますので、東京都のHPを確認してください。
そして認証クラブになると補助金が上乗せされます。それは当然で、上記のような事業運営をするには国の補助金では足りません。認証クラブには公営クラブ以外に対して約618万円の運営費が補助され、さらに対応する項目ごとに補助金が上乗せされます。例えば常勤職員を複数配置するクラブは支援の単位ごとに200万円の補助が出ます。
<先陣を切った50施設>
都は認証クラブの第一陣となった施設を運営主体を明記して紹介しています。これも素晴らしい。クラブの名称だけを発表しがちなところ、運営主体つまり事業者名を明記しているのは、つまりそれだけ「頑張った」事業者を世間に知らしめることができます。
(わたし萩原は意地悪いので一言余計なことを書きますが、認証クラブになると育成支援の質の底上げにつながるような環境整備が整うと同時に、内心実は金儲け指向が強い運営事業者によっては実にオイシイ状況になります。多様な遊びや体験をこどもたちに行わせるクラブに年間150万円の補助が出ますが、それは、補助金ビジネスを事業の柱としている民間事業者にとってとても魅力的でしょう。例えば音楽体験といってミュージシャンを招いて数時間の体験をこどもたちにさせるとして、その講師の謝礼にこの補助金が使えます。その講師が関連企業に勤めている人だったら? 学習塾やスポーツクラブなど多角的に事業を行っている事業者にとっては、こんなオイシイ補助金はないでしょう。今や、児童の入退室管理ICTシステムを内製化する事業者すら現れる時代。それは失敗したかもしれませんが。収入増に「頑張った」事業者は育成支援の質の向上に頑張っているのはもちろんでしょうが、「おお、余裕のあるビジネス構築に余念がないね」と、私はニヤリとしてしまいます。もちろん私が経営者であれば当然、そういうビジネスに手を染めるのは言うまでもありません。稼いで職員の給料をどんと上げたいからです)
前置きはこのぐらいにして紹介します。なぜかわかりませんが目黒区、世田谷区、八王子市、調布市の区域内にある事業者が多いです。紹介は都のHPの掲載順で、クラブ名と場所、運営主体です。法人名の次の数字は通算数です。
1 烏森住区センター児童館第二学童保育クラブ(目黒区、公設民営):社会福祉法人 桑の実会 ※所沢市の法人です。
2 月光原小学校内学童保育クラブ(目黒区、公設民営):株式会社セリオ ※大阪市北区の法人です。
3 五本木小学校内学童保育クラブ(目黒区、公設民営):株式会社マミー・インターナショナル ※横浜市中区の法人です。
4 駒場小学校内学童保育クラブ(目黒区、公設民営):株式会社マミー・インターナショナル 2
5 菅刈小学校内学童保育クラブ(目黒区、公設民営):株式会社マミー・インターナショナル 3
6 鷹番小学校内学童保育クラブ(目黒区、公設民営):株式会社日本保育サービス ※東京都港区の法人です。
7 中根小学校内学童保育クラブ(目黒区、公設民営):ライクキッズ株式会社 ※東京都渋谷区の法人です。
8 原町小学校内学童保育クラブ(目黒区、公設民営):株式会社セリオ 2
9 東が丘学童保育クラブ(目黒区、民設民営):社会福祉法人白樺会 ※目黒区の法人です。設置主体も同じです。
10 東根学童保育クラブ(目黒区、公設民営):社会福祉法人白樺会 2
11 南学童保育クラブ(目黒区、民設民営):株式会社アソシエ・インターナショナル ※目黒区の法人です。
12 向原小学校内学童保育クラブ(目黒区、公設民営):株式会社セリオ 3
13 八雲小学校内学童保育クラブ(目黒区、公設民営):株式会社セリオ 4
14 学童クラブさくらっこ(世田谷区、民設民営):社会福祉法人杉の子保育会 ※世田谷区の法人です。設置主体も同じです。
15 学童クラブみんぷれ上馬(世田谷区、民設民営):社会福祉法人正道会 ※長崎市の法人です。設置主体も同じです。
16 世田谷はっと保育園放課後児童クラブ(世田谷区、民設民営):社会福祉法人 種の会 ※神戸市の法人です。設置主体も同じです。
17 深沢わこう学童クラブ(世田谷区、民設民営):社会福祉法人 和光会 ※浜松市の法人です。設置主体も同じです。
18 ベネッセ 学童クラブ桜新町(世田谷区、民設民営):株式会社 ベネッセスタイルケア ※新宿区の法人です。設置主体も同じです。
19 ベネッセ 学童クラブ千歳船橋(世田谷区、民設民営):株式会社 ベネッセスタイルケア 2
20 ベネッセ 学童クラブ芦花公園(世田谷区、民設民営):株式会社 ベネッセスタイルケア 3
21 大谷口小学校あいキッズ(板橋区、公設民営):社会福祉法人 ひまわり福祉会 ※板橋区の法人です。
22 新河岸小学校あいキッズ(板橋区、公設民営):株式会社 キッズホーム欒 ※市川市の法人です。
23 高島第五小学校あいキッズ(板橋区、公設民営):株式会社 明日葉 ※港区の法人です。
24 秋葉台学童保育所第一クラブ(八王子市、公設民営):社会福祉法人八王子市社会福祉協議会 ※当然、八王子市の法人です。
25 秋葉台学童保育所第三クラブ(八王子市、公設民営):社会福祉法人八王子市社会福祉協議会 2
26 秋葉台学童保育所第四クラブ(八王子市、公設民営):社会福祉法人八王子市社会福祉協議会 3
27 上川口小学童保育所(八王子市、公設民営):特定非営利活動法人からまつ ※八王子市の法人です。
28 椚田小学童保育所第二クラブ(八王子市、公設民営):社会福祉法人竜光会 ※八王子市の法人です。
29 第一小学童保育所第二クラブ(八王子市、公設民営):特定非営利活動法人明神学童育成の会 ※八王子市の法人です。
30 第四小学童保育所第二クラブ(八王子市、公設民営):特定非営利活動法人明神学童育成の会 2
31 つくみ学童保育所第二クラブ(八王子市、公設民営):特定非営利活動法人つくみ ※八王子市の法人です。
32 寺田学童保育所第一クラブ(八王子市、公設民営):社会福祉法人八王子市社会福祉協議会 4
33 長池学童保育所第一クラブ(八王子市、公設民営):社会福祉法人八王子市社会福祉協議会 5
34 中山小学童保育所(八王子市、公設民営):労働者協同組合ワーカーズコープ・センター事業団 ※豊島区の法人です。
35 みなみ野学童保育所第二クラブ(八王子市、公設民営):株式会社 ポピンズエデュケア ※渋谷区の法人です。
36 美山小学童保育所(八王子市、公設民営):社会福祉法人太和会 ※八王子市の法人です。
37 由木学童保育所由木中央小クラブ(八王子市、公設民営):シダックス大新東ヒューマンサービス株式会社 ※新宿区の法人です。
38 由木西小学童保育所(八王子市、公設民営):社会福祉法人八王子市社会福祉協議会 6
39 おおまち第1・第2学童クラブ(調布市、公設民営):株式会社日本保育サービス ※港区の法人です。
40 かしわの学童クラブ(調布市、公設民営):社会福祉法人調布市社会福祉事業団 ※当然、調布市の法人です。
41 国領児童館学童クラブ(調布市、公設民営):社会福祉法人調布市社会福祉事業団 2
42 しばさき公園北第1・第2学童クラブ(調布市、公設民営):株式会社日本保育サービス 2
43 せんがわ学童クラブ(調布市、公設民営):特定非営利活動法人ちょうふこどもネット ※調布市の法人です。
44 染地小学校学童クラブ(調布市、公設民営):公益財団法人東京YWCA ※千代田区の法人です。
45 第三小学校学童クラブA・B(調布市、公設民営):社会福祉法人東京かたばみ会 ※調布市の法人です。
46 たきざか第1・第2学童クラブ(調布市、公設民営):株式会社日本保育サービス 3
47 なないろ第1・第2学童クラブ(調布市、公設民営):社会福祉法人東京かたばみ会 2
48 ふじみだい学童クラブA・B(調布市、公設民営):株式会社日本保育サービス 4
49 ゆずのき学童クラブA・B(調布市、公設民営):社会福祉法人調布市社会福祉事業団 3
50 瑞穂第五小学童保育クラブ(瑞穂町、公設民営):株式会社明日葉 2
<あれ、おかしいな>
この50施設について、支援の単位の状況と、活動内容の詳細が都のHPで公表されています。不可解なのが、活動内容の詳細について、同じ自治体の区域内にある施設で、運営主体が違っても、同じ文言が書かれていることが目立つのです。
例えば、八王子市内の施設です。社協が運営する「秋葉台学童保育所第一クラブ」は、「身体を動かす遊び」に「日々、校庭で自由遊びを行う。道具を使った遊びをを行う。学童保育所間でドッジボール、ミニサッカー、卓球大会を実施する。」とあります。
NPO法人が運営する「つくみ学童保育所第二クラブ」は、「身体を動かす遊び」に「日々、校庭で自由遊びを行う。学童保育所間でドッジボール大会を実施する。地元を拠点とする社会人野球チームとの交流会を実施する。」とあります。
ワーカーズが運営する「中山小学童保育所」は、「身体を動かす遊び」に「日々、校庭で自由遊びを行う。学童保育所間でドッジボール、ミニサッカーを実施する。」とあります。
また「自主学習」の欄は、八王子市内の施設ほぼすべてが「学校の宿題」「GIGAスクール構想のタブレット端末を活用した学習」「入退所システムのタブレット端末を利用した学習」を記載しています。
これは八王子以外の他の地域でもかなり濃厚に見られる傾向です。文言をわざと散らしたり追加したりで、結局は同じことを書いてある施設ばかりです。
私が想像するに、市区町村が取りまとめて東京都に提出するのでしょうから、市区町村の担当課の段階で同じ地域内の施設に差が生じてはならないので、担当課レベルで「助言」をして同じ文言が記載されている申請書になったのでしょう。しかし。それはいかがなものでしょうか。外遊びは各事業所で特色が出て当然です。校庭で自由遊びをするのは当然ですが、「こどもの遊びのプロ」としての施設が、より具体的な遊びの活動内容を紹介できていないところが、「おぬし、本当は補助金ビジネスだな」と勘ぐってしまうところでもあります。
要は、申請書の内容がほとんどコピーされてやしませんか、と言いたい。結構、お粗末です。
<全体としては評価しています>
放課後児童クラブの施設、運営状況の改善を求める認証クラブ制度ですから、運営支援は基本的に賛成しています。高い水準の事業運営には多額の費用が必要ですから都が上乗せする補助金も少ないくらいです。なにせ東京は人件費も家賃も何から何までコストの水準が高すぎる。
しかしいつものことですが、「補助金が、確実に、職員人件費と、こどもの育成支援の実費に使われますように」と願うばかりです。今回の申請書を見ると、例えばワーカーズは放課後児童支援員の常勤1人、非常勤2人の計3人しか配置していない状態で申請しています。それ、月曜から土曜日までずっとその3人で仕事するってこと? そうではないですよね、公休日だって必要でしょう。しかし他に補助員の申請欄は空欄です。となると誰かが休むときは2人でクラブを回しているってことになりえます。それで、ハイレベルの水準を目指す認証クラブ制度の理念にかなうのでしょうか。
非常にレベルの高い状態が登場することで、他の低いレベルの状態が改善される効果は、あるでしょう。その意味では認証クラブは全国の児童クラブの運営水準底上げに資する役割を期待したいのです。しかし同じ東京都内であっても、いまだに小学3年生までしか児童クラブを利用できない地域がゴロゴロとあります。10を超える自治体で小学6年生までの児童クラブ利用ができない。それでこのハイレベル認証クラブを整備したところで、こどもが小学4年になって児童クラブを利用したくても利用できない地域に住む保護者にしてみれば、憤りしか感じないでしょう。一部の精神的な事業だけに予算を集中的傾斜的につぎ込むのではなくて、まずは都内全域で、一日でも早く小学6年生の最終日まで児童クラブを利用できるような資金の援助を市区町村にするべきです。それだけの資金的な余裕は東京都ならあるはずです。
最後に国は、この都の試みを無視することなく、むしろ当然の水準として理解して、児童クラブの運営基準を引き上げるように制度を改善するべきです。こどもまんなかを掲げるのであれば、予算措置を講じたうえで、児童クラブの運営基準を認証クラブ並みに段階的にでもいいので、引き上げていくべきです。いまこそ、放課後児童クラブの制度全般を見直すのです。そのための研究会や審議会を早期に立ち上げ、1~2年単位で結論を出し、法改正に取り掛かってください。
(お知らせ)
<新着情報!>
2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/)
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)
☆
弊会代表萩原ですが、必要な手続きを経て2025年9月1日付で、社会保険労務士として登録となります。埼玉県社会保険労務士会大宮支部となります。同日付で「あい和社会保険労務士事務所」を自宅にて開業いたします。詳細は後日、ブログに投稿いたします。同日以降は、社会保険労務士としての業務は「あい和社会保険労務士事務所」で、放課後児童クラブ(学童保育所)の個別具体的な運営支援については「あい和学童クラブ運営法人」で分離してお引き受けいたします。「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽に児童クラブについての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応についてご依頼ください。
※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
☆
放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
(放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!)
☆
(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)