放課後児童クラブ(学童保育所)を利用する人、職員へのヒント。「児童クラブのトリセツ」シリーズ11は「夏の学童、困った集」
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたらSNSに投稿してください! 口コミ、拡散だけが頼みです!
放課後児童クラブの疑問や不思議を(なるべく)分かりやすく、運営支援独自の視点で解説していく「児童クラブのトリセツ」シリーズです。11回目は、夏の児童クラブ・学童保育所に関して、困ったり不思議に思ったりしているであろうことを取り上げます。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<その42:夏休みと放課後児童クラブの関わりでは、何が問題なの?>
実は沢山あるんです。列挙すると次のようになります。
1 夏休みの間は、朝からこどもを家で留守番させるのはいろいろ心配。だから児童クラブを利用したいのに、夏休みだけの利用ができない、あるいは満員で入れない。夏休みの児童クラブが使えない「夏休みの壁」。
2 夏休みの間、ずっと児童クラブに通うこどもの「お弁当」を作らなければならない。朝の10分、15分は貴重なのに弁当作りでてんてこまいの「お弁当の壁(昼食の壁)」
3 夏休みの間、児童クラブに通えることはとてもありがたくて、仕事と育児の両立ができていることに感謝しているのだけれど、ずっと児童クラブに行っているので「小学校の夏休みの宿題」が全然進まない! 自由研究を児童クラブでやるわけにもいかないし、大ピンチ! どうしようという「夏の宿題の壁」。
以上3つは利用者(保護者)側の立場ですが、児童クラブ(特に運営者)側にも、夏休みはとても心配な時期です。「職員数が足りない。正規・常勤も、パートも、アルバイトも、すべての職員が足りないクラブばかりで、しかも朝から長い勤務時間。暑くて体力もよけいに必要。職員の過重労働が避けられない」という、非常に苦しい期間です。
今は、夏の間でもインフルエンザが流行しますし、新型コロナは相変わらず。長期の休みによる療養が必要な感染症に職員がかかってしまったなら、児童クラブのシフトを考える者は、もう顔面真っ青です。この夏休みの激務で消耗して、離職を選ぶ児童クラブ職員も少なくありません。
<その43:うちは、児童クラブを夏休みだけ利用したいのに、なぜ利用できないのですか?>
小学校の授業がある日は、放課後そのまま家に帰宅させたい。ただ、小学校の長期休業期間中、とりわけ期間が長い夏休みの間だけは、児童クラブにこどもを入所させたい。その方が安全だし、安心できるから、と考えている子育て世帯は、とっても多いです。国の調査でも、児童クラブに入れなかった待機児童の人数は、夏休みを挟んで秋になるとほぼ半減しています。全体の5割は、「夏休みさえ、なんとかなってくれれば」と思っていると考えてよいでしょう。
児童クラブ側、児童クラブを設置する市区町村も、夏休み期間中の児童クラブニーズの高さをもちろん知っています。わたしは市区町村データーベースの作業を(のんびりと)進めていますが、ほとんどの市区町村で、いわゆる「一時利用」「短期利用」の制度を設けています。夏休み期間中だけの利用ができる制度です。夏休みといった期間限定の利用をまったく認めない市区町村のほうが少ないです。傾向として、保護者運営あるいは保護者運営由来の児童クラブ組織と、人口過密地帯の児童クラブはこうした期間限定の短期利用を認めないケースが多いと私にはうかがえます。理由として考えられるのは、前者の保護者運営由来の場合は「児童と職員との関係性を重要視した育成支援が重要と考えている。期間限定の受け入れは託児、預かりであって、育成支援の本旨にそぐわないと考えている」ことがあります。後者の人口過密地域の場合は「そもそも満員で入れない」ということでしょう。
多くの地域で設けられている短期利用の制度も、すでに児童クラブが満杯、定員でいっぱい、定員を超過して受け入れているという地域が多いので、短期利用を申し込んでも断られてしまうのが現実です。
児童クラブを利用する5割程度の人が夏休みこそ利用したい(残る5割は、1年を通じて利用したいと考えているのは当然)と思っている現実がある以上、夏休みが終われば退所者、退会者が出るので児童クラブの受け入れ人数の余裕が生じるかもしれませんが、夏休み前に受け入れの余力が生じることはほとんどありません。急な引っ越しや、学習塾やスポーツクラブに興味関心が移った高学年が減るぐらいでしょう。そもそも高学年を受け入れていない児童クラブの場合は、そうした高学年の退所による人員の空きも、期待できません。よって、お住いの地域の児童クラブに短期利用制度があっても、実際は利用できないことがほとんどなのです。
つまりは、「児童クラブのニーズが高すぎて、短期利用を受け入れるだけの余力が児童クラブに無い」から、夏休みだけの利用ができないのですね。夏休みの壁は、こうして高くそびえるのです。
<その44:夏休みだけの利用ができるように、努力しているんですか?>
国は懸命に努力をしています。夏休みだけ、児童クラブの「支援の単位」(クラスのようなもの)を増やす場合の補助金を用意しています。また、いわゆる「サマー学童」の設置を市区町村に促しています。国が2024年末に明らかにした「放課後児童対策パッケージ2025」にも「夏季休業期間中における放課後児童クラブの開所支援【拡充】」として「放課後児童クラブの年度前半の利用ニーズが高いことに対する支援として、放課後児童クラブが小学校の夏季休業期間中に事業所内において支援単位を増やす場合の既存の補助に加えて、事業所外の分室において、一時的に放課後児童クラブを実施する場合等に必要な運営費等の補助を行い、受け皿の量的拡充を図る。(こども家庭庁:令和7年度拡充)」とあります。
市区町村の中にも、夏休み期間中だけ開所する児童クラブを設置する自治体が、徐々に増えています。例えば、埼玉県鴻巣市では市のホームページで「令和7年度 夏休み期間限定児童クラブの入室について」として市内4か所に設置する夏季限定児童クラブの入所児童募集を行っています。こういう自治体がもっと増えればいいのですし、今後は増えていくでしょう。夏休み期間に、必ず入所できる児童クラブがあれば、4月1日付で児童クラブ入所をする必要が無く、春先に入所を申し込まないで済む分だけ、1年間を通じて児童クラブが必要な子育て世帯のこどもが待機児童になってしまうという悲惨な事態の発生を減らすことができます。利用ニーズの分散は、実は児童クラブの運営に携わったことのある者であれば直ちに実感できる単純な問題でしたが、かつては保護者運営由来の児童クラブがもっと多かった時代でしたから、短期受け入れは託児と同じという感覚から、なかなか短期受け入れが進まなかったという背景が、実はあります。保護者運営から企業などの運営に切り替わるにつれ、保護者の利用ニーズに即した開所の形態もまた、進展しているといえるでしょう。
しかし、児童クラブを運営する側にとっては、最低賃金程度の時給、給料では、なかなか職員を雇えないという大問題があります。夏休みだけ児童クラブを増やすといっても、その期間だけ働いてくれる人を見つけるのは至難の業なのです。また、そもそも事業の運営に使える予算が少なくて、夏休みの間の期間だけ人を雇うには割高の給料を準備しなければならないのですが、そこに支払う予算、カネがないのです。結果、いつも働いてる職員数で、クラブの場所だけ増えるという、働いている側には悪夢そのものの状況になるのです。保護者の皆さんも、夏休みの1か月半の間、朝から晩まで同じ仕事量で働く職場がもう1つ増えると想像してください。「無理!」と思うでしょう。その無理を強いられる可能性が高いのが、児童クラブのお仕事なのです。
夏休みだけ利用できる児童クラブは今後、着実に増えていきますが、「児童クラブで働いている人たちの待遇はしっかりしてあげて!」と保護者さんが社会に声を上げてくれることが一番ありがたいので、どうぞよろしくお願いしますね。
<その45:夏休みのお弁当、これ、どうにかならないの?>
夏のお弁当の壁、これはしんどい人には死活問題です。保育所やこども園は給食だったのに、なんで学童が? と疑問を持つ保護者さんは多いでしょう。このお弁当の壁は、夏休みの壁より急速にその高さが低くなりつつあります。壁が薄くなりつつあります。2023年に、国(こども家庭庁)が、児童クラブにおける夏休みの昼食提供に積極的な姿勢を突如打ち出したことも影響しています。それから今に至るまで全国各地で児童クラブの昼食提供に取り組む市区町村が増えています。いま、全国の児童クラブのおよそ半数で昼食提供が実施されています。もう5割です。ですので、この1~2年のうちに児童クラブにお弁当を持っていく必要があるの少数派の地域、ということになると運営支援は予測しています。
まだ昼食提供の動きが無い地域は、「国が勧めていて、放課後児童クラブ運営指針の改訂版にも昼食について記載されたと聞いている。どうして、うちの地域だけが昼食提供ができないのか」と、市区町村や児童クラブ事業者に意見を送るのがいいでしょう。また、「保護者さんたちが自助努力で宅配弁当を頼む分なら、今すぐにでもどうぞ」と市区町村から言われる可能性もあります。
保護者にとっては魅力的な児童クラブにおける昼食提供。大きく分けると3つのパターンがあります。「宅配弁当の利用」、「給食センターなど公的機関の利用」、そして「児童クラブにおける自施設調理」です。それぞれに一長一短があります。
「宅配弁当」は導入が最も早いです。保護者だけの動きでもできます。難点は、弁当業者が見つかるかどうか、です。弁当屋さんは結構あるものですが、児童クラブまでの宅配がちょっと難点。もっとも重要なのは注文です。確実に注文できて、かつキャンセルや料金決済などの仕組みを確立すること。また、アレルギー対応ができない場合が多いので、食物アレルギーのある児童はメニューによっては弁当の注文ができない可能性があります。あとは、価格です。3つのパターンでは一番割高になります。現在、宅配弁当を利用している地域には1食500円の場所もあります。それではおいそれと頼めません。また、揚げ物など大人向けのメニューばかりだったり味付けが濃かったりと、こども向けのメニューが用意されていなければ、「飽き」がきてこどもが残してしまい、カロリー摂取で問題ばかりか残飯処理の問題ものしかかってきます。
「給食センター利用」は、運営支援が最も希望している仕組みです。ぜひ、これを国の制度として打ち立ててほしいと希望しますが、施設の点検期間や人件費の確保、配送ルートの問題など解決が必要な問題が多くあります。とはいえ、実施できている地域があって、こども家庭庁も成功事例として周知しているのですから、「自治体のやる気」があれば、できます。衛生面からは最も信用ができます。
「児童クラブにおける自施設調理」は、こどもにとってうれしいのではないでしょうか。食育にも有効でしょう。ただし、児童クラブ側にとっては最も大変です。調理に関わる人員を確保しなければなりませんし、調理専門の人員がいない場合は、通常業務の支援員や補助員を昼食調理に割り当てなければなりません。施設上の問題も頭が痛いです。児童クラブは家庭の延長という感覚の延長線上に構築された制度設計ですから、調理場は家庭の台所程度、いやもっと施設面で貧弱です。「おやつが作れればよい」という認識で市区町村が建物を整備しますから、とても40~50人分の、こどもの昼食を調理するだけの施設が整っていません。食材の調達が職員の業務であればそれも負担となります。ただ、「温かい料理は温かいうちに、冷たい料理は冷たいうちに」食べられるのは、この児童クラブでの調理提供です。弁当の場合は衛生面を考えて冷凍弁当の場合も多く「どんな場合でも冷たい」弁当をこどもたちが食べるハメになります。
結論を言えば、お弁当の壁はそう遠くないころに、ほぼ解消できる見込みがたつでしょう。ただし、こども、保護者、児童クラブ側それぞれが満足できる、安心できる仕組みとするのは、なかなかやっかいであると言えるでしょう。宅配弁当でいえば、弁当事業者がこども向けのメニューを準備してくれていること、スマホ1つで注文も取り消しも簡単にできる仕組みがあること、何より価格がリーズナブルで低所得者世帯の利用には市区町村から補助が出ることが重要でしょう。児童福祉ですから、こどもが食べるものに対して補助をすることは何らやましいことではありません。
なお、児童クラブにおけるお弁当の役割については拙著「知られざる<学童保育>の世界」で詳述しておりますので、ぜひお手に取ってご確認くださいませ。
<その46:児童クラブで、夏休みの宿題をしっかりやらせてください。それぐらい当然です>
児童クラブは家庭に代わる生活の場という位置づけです。家庭ですから宿題程度はこどもが取り組む時間を設ける児童クラブはごく普通にあります。今の時代ですから、プラスアルファの学習支援を打ち出している児童クラブも都市部中心に増えているので、宿題以上の勉強をこどもに促すクラブも、珍しくなくなってきました。
とはいえ夏休みの宿題はボリュームもあって、保護者は気が気でないことでしょう。通常の児童クラブは、ドリル類であれば児童クラブ内でこどもたちが取り組むことをごく普通にやっています。問題は、読書感想文だったり自由研究の類だったり、特別な課題ですね。これはなかなか、児童クラブで職員が促すことは難しいのが現実です。それでは、夏休みの間、児童クラブで過ごす時間が圧倒的に長い子育て世帯にとっては、「いったいどうすりゃいいの?」ということになってしまいます。
大変難しい問題ですが、まずはとにかく、保護者たちが児童クラブ側(現場の職員たちは当然)と話し合ってお互いにできることを探していき、着地点を見つけることが大事でしょう。児童クラブ側も「それは無理。家庭でやってください」と全く取り合わないのでは、子育て支援としての児童クラブの意義を損ねます。保護者が深刻に考えている問題に寄り添う姿勢は忘れてはなりません。もちろん、自由研究を児童クラブの職員が手伝うなんてことは絶対にしてはなりませんし、それは土台無理なこと。
自由研究なら、その土台となる本を探す、読む、という時間ぐらいは児童クラブで確保できるでしょう。図書館にお出かけするとか、読書の時間を持つということです。保護者はもちろん、こどもに、「今日は、必ずこれをやってね」と言い聞かせてください。職員にもその点、留意する旨を伝えて声掛けぐらいはやってもらうようにしましょう。
運営支援が考える夏休みの読書感想文や自由研究における児童クラブの役割ですが、これは普段から大事にしてほしい「知的好奇心を存分に育てることの積み重ね」にあります。あれってどういうことだろう、これってどうしてこうなるの? というこどもたちの、日常からの「はて? どうして?」をこどもたち自身でその解にたどり着けるように、児童クラブ職員が上手に背中を押してあげ、時にはヒントを出していく、そのような作業が必要です。そうしていくうちに、夏休みの間で解決してみたい「はて? どうして?」が見つかることは、十分にあるでしょう。
あるいは、本を読み聞かせすることは児童クラブでもごく普通にあります。そこで、職員が上手に感想を述べてみること。これがこどもたちの読書感想文のお手本になります。
保護者の皆さんには、児童クラブがこどもたちの夏休みの宿題、課題を全部片づけることは、まずは全く義務ではないことをご承知おきください。それは最終的にはやっぱり家庭で成し遂げることです。児童クラブは業務として、そこまでの使命は負っていません。
ただし、宿題については保護者と連携しつつ、その進捗状況について把握しておくことは児童クラブ側でも重要と考えるべきでしょう。進捗状況を保護者に逐次伝えることで、保護者の見通しの変更や、生活における宿題に充てる時間配分の変更が可能となります。
ぜひ夏休み前、例えば7月には、保護者さんたちに参加してもらって、「うちのクラブにおける夏休みの宿題に関する取り組み」を説明する機会を児童クラブ側が設定することを考えてください。あるいは保護者側が児童クラブにリクエストするのもよいでしょう。こども&保護者&児童クラブの3者で、長い夏休みを一緒に乗り越えていく。これができれば、秋からはもっと児童クラブが楽しくなりますよ。
※このシリーズ、今後も不定期に掲載します。取り上げてほしいテーマ、課題がありましたら、ぜひリクエストしてくださいね。旧ツイッター(X)にポストしていただいても構いません。
掲載履歴:第1回は2024年12月20日掲載です。
<その1:放課後児童クラブって?>
<その2:放課後児童クラブと学童保育所は違うの?>
<その3:放課後児童クラブとか学童保育所は、なんのためにあるの?>
<その4:児童クラブに入るのに条件が必要?>
<その5:必ず入れる児童クラブがあるって本当?>
第2回は2025年1月4日掲載です。
<その6:新1年生の保護者が放課後児童クラブで気を付けておきたいことは?>
<その7:児童クラブに行っていると勉強の時間が足りなくなりそう。もっと勉強させててもいいんじゃない?>
<その8:うちの子、とてもおとなしいので4月から児童クラブになじめるかどうか心配です>
第3回は2025年1月13日掲載です。
<その9:入所する放課後児童クラブは学校が休みの日に弁当持参ですが、カップラーメンは禁止です。なぜ禁止するのですか、理解できません>
<その10:児童クラブに持っていく弁当は、コンビニ弁当ではダメなのですか?冷凍食品は恥ずかしい?>
<その11:子どもの発熱は何度ぐらいまでなら大丈夫ですか? 発熱しても児童クラブを利用できますか?>
<その12:児童クラブの職員は、どういう人たちが多いのですか? 資格はあるのですか?>
第4回は2025年1月27日掲載です。
<その13:入所ができる放課後児童クラブには保護者会(父母会)があります。入りたくないので入らないでも大丈夫ですか?>
<その14:子どもが入る予定の児童クラブは午後5時ごろまでは希望者が全員入所できるのですが、それも放課後児童クラブですか?>
<その15:児童クラブの利用料が月ぎめなんですけれど、利用する日だけ料金を支払えばいいじゃないですか。おかしいです>
<その16:児童クラブでは子ども同士のトラブルが多いと聞きます。トラブルを起こす子どもは厳しく対応して、クラブをどんどん辞めさればいいと思うのですが、間違っていますか?>
第5回は2025年2月8日掲載です。
<その17:放課後児童クラブを退所、退会、辞めるタイミングはいつごろがベストですか?>
<その18:高学年になっても児童クラブに通っていることは恥ずかしいですか?自立していないと思われますか?>
<その19:夏休みや冬、春休みだけ児童クラブを使いたいのですが、わがままですか?むしろリーズナブルですよね>
<その20:児童クラブの職員が、子どもたちに「先生」と呼ばせています。教員でもないのに、なんで先生なのですか?おかしくないですか?>
第6回は2025年2月18日掲載です。
<その21:夏休みの留守番が不安なので夏休みだけ放課後児童クラブを利用したいのですが、夏休みだけの入所が難しそうなので4月から放課後児童クラブに入所します。学校がある日は留守番させるので、夏休みになるまでクラブを利用しなくてもいいですよね?>
<その22:放課後児童クラブの職員にかなりの年齢を重ねた高齢者がいます。不安ですが、大丈夫ですか?>
<その23:放課後児童クラブの職員には誰でもなれると聞きました。過去に子どもへの卑劣な犯罪をした人が入り込んでいないかどうか不安です。対策はしているのですか?>
<その24:SNSを見ると、保育所では配置されている保育士の人数が少ないので子どもへの不適切な関わりが起きても仕方がないと投稿している人がいます。児童クラブでも同じなんですか?>
第7回は2025年3月10日掲載です。
<その25:子どもが新1年生となって4月1日から児童クラブの利用を始めます。注意点を教えてください>
<その26:うちの子は花粉症です。児童クラブで薬を飲ませてほしいのですが、やってくれますよね?>
<その27:うちの子どもにはアレルギーがあります。しっかり対応してくれますよね?>
<その28:できる限り、早く迎えに行った方がいいですか?仕事を早退した方がいいですか?>
第8回は2025年4月3日掲載です。
<その29:「行き渋り」とは、なんですか? 何がそんなに大変なのですか?>
<その30:「行き渋り」の前兆、兆候はどうやって見つける?>
<その31:行き渋りになりかけているみたい! どうしたらいい?>
<その32:行き渋りを予防するには?>
第9回は2025年4月10日掲載です。
<その33:こどもが学童に行きたくないと泣き叫んでいます!>
<その34:しまった! 予想外の残業! 学童のお迎え時間に間に合わない!>
<その35:お弁当(おやつ)を忘れた!>
<その36:利用料(保護者負担金、保育料)の支払いを忘れた! 支払いたくてもお金がない!>
<その37:うちの子が、他の子に、けがをさせてしまった!>
第10回は2025年4月23日掲載です。
<その38:採用した職員が、もう辞めたいと言っています!>
<その39:正規職員同士がバチバチ! 険悪な児童クラブになってしまっています!>
<その40:職員が育たない! なかなか信頼できるまでにならない!>
<その41:近隣住民との関係が悪化してしまった! こどもの声がうるさいと怒鳴り込まれた!>
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弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。
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放課後児童クラブを舞台にした、萩原の第1作目となる小説「がくどう、序」が発売となりました。アマゾンにてお買い求めできます。定価は2,080円(税込み2,288円)です。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員・笠井志援が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。リアルを越えたフィクションと自負しています。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、群像劇であり、低収入でハードな長時間労働など、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。素人作品ではありますが、児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描けた「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作に向いている素材だと確信しています。商業出版についてもご提案、お待ちしております。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)