将来、放課後児童クラブ(学童保育所)を利用しようと考えている保護者さんへ。「児童クラブのトリセツ」シリーズ5

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の運営者と保護者、そして職員、すべて児童クラブに関わる人をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。この4月に新1年生となるお子さんがいる子育て世帯では、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の新規入所を前に、何かしら不安や疑問を抱いている人がいるでしょうか。残念ながら入所が認められず保留、あるいは待機になって途方に暮れている人もいるでしょう。来年の4月、再来年の4月に放課後児童クラブを利用しようと考えている方も多いでしょう。運営支援ブログでは、これから児童クラブに関わることになる保護者さん、関係者さんに向けて、不定期ですが、児童クラブのことについて運営支援の独断と偏見による、分かりやすく(そしてなるべく短く!はどうやら無理みたいですが)紹介するシリーズ「児童クラブのトリセツ」シリーズを掲載しています。5回目です。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

<その17:放課後児童クラブを退所、退会、辞めるタイミングはいつごろがベストですか?>
 タイミングはいろいろありますが、「子どもが、明確に、自分の意思で、他にやりたいことが見つかった。その、やりたいことが、保護者から見ても、子どもの生命身体に安全が確保できる仕組みであること」が、ベストでしょう。よって、子どもが「やりたいことがある!家で毎日、ネット動画を見まくりたい!」というのは、ちょっと違いますね。勉強でもスポーツクラブでもピアノのレッスンでも習字、そろばん、公文式でも、いわゆる習い事で過ごしたいというのは、あてはまるでしょう。あるいは、児童館や放課後子ども教室といった、子どもの居場所となる場所で、自分の考えたペースで過ごしたいというのも、問題ないでしょう。特に児童館は、児童クラブと同じ「児童の健全育成」を図る場所です。
 つまり、子どもが自分自身でやりたいことを見つけた、見出したという「子どもが成長したことによって新たに生まれた挑戦」と、保護者も子ども自身も絶対的に譲歩できない「子どもの生命身体の安全と安心が守られること」が、うまく調和していることが大事ですね。
 子どもが小学3年生、4年生になったから退所退会だ、あるいは保護者が児童クラブの役員をやらねばならない年次になったから辞め時、というものではありません。
 単に子どもが「学童に行きたくない」「児童クラブがつまらない」ということが退所、退会のタイミングではありません。この場合に留意したいのは「児童クラブの事業の質が低い、児童クラブとして程度の低い事業を行っている可能性」です。「まともな」児童クラブであれば、子どもが主体的、つまり自分で考えて取り掛かりたいと思った行動について、もちろんすべてとはいきませんが、クラブの全体の運営方針や集団による生活行動に背かない限り、なるべく反映させていこうと職員が考慮するものです。ところが世の中の児童クラブには残念ながら職員の事業の「やりやすさ」を優先して事業者、職員が決めたプログラムのみを行っている形態のクラブもあります。こういうクラブでは、子どもが成長していろいろな知的好奇心を育てれば育てるほど、「決められた時間の過ごし方しか許されない」クラブに物足りなさを感じるのです。そういう児童クラブについて「それって、子どもの豊かな放課後の時間の過ごし方としては、どうなのでしょう?」と異議を申し立てられるのは、子ども自身と、その子どもの意思を代弁でき、また親として意見を投げかけられる保護者です。
 子どもが児童クラブを辞めたい、退所したいと言ってきた場合は、「自分自身が積極的に他の時間の過ごし方が自分に似合っていると思っている。その新たな時間の過ごし方で意識も知識もさらに伸長していく」という積極的な退所退会希望なのか、「つまらない、嫌な職員がいる、嫌がらせをしてくる人がいる」という消極的な退所退会希望なのかを、しっかり子どもの気持ちを確認することを、まずは心がけてください。前者であるなら、「子どもの安全安心を確保できる方策」を考え、後者であれば、事業者や市区町村に相談してください。 

<その18:高学年になっても児童クラブに通っていることは恥ずかしいですか?自立していないと思われますか?>
 結論を申し上げると、全くそんなことはありません。高学年の子どもが、自分の意思で、児童クラブに通い続けたいという意欲を持っている場合は、私の経験からすると、その子はとてもリーダーシップにあふれ、物事に積極的にチャレンジでき、そして低学年や周囲の子に対する配慮も十分にできている、つまり、まさに「健全育成のすばらしい結実」である場合がほとんどですし、確実です。
 これはつまり、高学年になると児童クラブでの過ごし方が物足りなくなることが一般的な中で、それでも児童クラブで自分の役割や過ごし方を自分なりに見出したという、極めて素晴らしい社会性を備えた子どもになった、ということなのです。
 高学年の子どもは学習や趣味、スポーツ、芸術などでもっと深い知識や技術を学びたいと考えるようになったり、自分のペースで自分の生活を組み立てたくなりそれに適した環境として自分で場所を選択することを考えたりします。それは成長ではありますが、では、児童クラブでずっと過ごすことが成長、自立していないのかといえば、全くそんなことはありません。むしろ、自宅と比べて圧倒的に自分自身で時間を自由に使うことができない不利な環境の中で、低学年の子どもたちと一緒に過ごすことを受け入れていることは、なかなかできることではありません。同学年の、話題や興味関心がある仲間と一緒に過ごすより、低学年の子どもと向き合って過ごす選択をすることは、高学年の子どもにとって、実は大変な負荷を受け入れているということです。しかも、低学年の子どもと過ごすことを積極的に受け入れているのであれば、その負荷を自分のプラスに変えているということであり、その子の社会性は高度に伸長したといえるでしょう。つまり、高学年で児童クラブに自ら通いたがる子どもというのは、その子がゆくゆく、中学生や高校生、その先の社会人や学生生活を送るにあたって、もっとも周囲や第三者、社会から程度が問われる「社会性、協調性」において高いレベルにあるということです。成績だけは良くても周囲になじめない、周囲とトラブルばかり起こして親を心配させるということは全く無縁の生活を送れるようになりますよ、ということです。低学年の大勢の子どもたちがいる児童集団の中でリーダーシップを持って集団で過ごせているの、高学年の学童大好きっ子は将来、学業も人間関係も苦労することはありません。就職だって安泰ですよ。
 高学年の子どもが児童クラブに進んで通いたがるというのは、その子は将来、厳しい人間関係が渦巻く社会でも、十分、安心してやっていけるということです。保護者さんはむしろ、そのお子さんを大いに褒めてあげてください。高学年なのに児童クラブに通い続けていることは恥ずかしいどころか逆に堂々と胸を張って良いことです。むしろ、お子さんが大いに自立しているということです。
 なお、児童クラブの側からすると、高学年が楽しく利用できる児童クラブであることはとても難しい。人数がどうしても多い低学年に配慮した事業運営になりがちです。それでも高学年が多く在籍している児童クラブというのは、極めて高いレベルの育成支援、子どもたちの集団による生活が整っているということの、物言わぬ証明です。そういうクラブが多い地域は実は周囲の地区よりはるかに子育て支援のポテンシャルが高いということです。

<その19:夏休みや冬、春休みだけ児童クラブを使いたいのですが、わがままですか?むしろリーズナブルですよね>
 わがままではありません。子どもをどのように過ごさせたいのかを考えて判断するのは最終的には保護者です。保護者が、小学校の休業日だけを児童クラブ利用としたいと思うことを、第三者がわがままだ、と決めつけることはできません。
 現実的に、そういう短期利用、スポット的な児童クラブの利用が、なかなか思うように可能とならないという状況があるので、短期利用希望の保護者がわがままだと思われる余地を生んでいるように、私(萩原)には感じられます。つまり、児童クラブに対するニーズが相当に高い地域では、児童クラブの定員や、受け入れ可能人数を超えて児童を受け入れているので、小学校の長期休業日に限って子どもを受け入れる余力がありません。そういう状況では、短期利用を希望する側に「無理なことを押し通そうとしている「」と思われてしまうのでしょう。
 そもそも、きわめて多くの市区町村では、長期休業日のみの児童クラブ受け入れを制度として設けています。現実的に、年度当初の4月に児童クラブが満員、定員超過状態になってそのまま夏休みに突入するので夏休み時の短期利用ができないという状態であることがほとんどです。

 ところで、受け入れる側、特に実際に子どもの支援、援助を行う職員の考え方や気持ちに立場を置いてみると、また違った見え方となります。子どもの育成支援を行うことが児童クラブの本質ですが、その育成支援は、子どもと関わる時間、きっかけが積み重なっていけばいくほど充実していきます。よって必然的に、短期間での子どもの関わりしか持てない場合は、その子に対する育成支援の精度としては十分に磨くことができません。 これは支援者にとってはストレスになります。勢い、短期利用の子ども、家庭に対する見方は厳しいものになります。自分の満足できる育成支援ができないことへのイライラや不満がそうさせるのです。そして「短期の利用ということは、つまり、子どもを預かってほしいだけなんだ。自分たちは単なる子守りだと思われているのだ」という職業への理解を欠いた行動であると受け取り、気分を害するのです。
 私は、上記のような支援員、児童クラブの職員の考え方に断固反対しています。年度当初の4月から1年間、その子にずっと関わり続けることで実のある育成支援を行うことだけが児童クラブの存在意義ではない。夏休み期間のたった数日、十数日であっても、その子の「生きている時間」であることに変わりないのだから、たった数日、十数日の間において可能な育成支援を行えばいい。例えば、他の子が遊んでいるゲームを見て「それ、オレがやりたい」からといって無理やり奪ってしまう子どもがいたとしたら、その子に向き合って、たった1つでもいい、何かを伝えることができれば、それは支援員として務めを果たしたということなのです。「限られた条件の中で、できる限りのベストを尽くそう」という考えを、実は多くの児童クラブ職員は持てない。「限られた条件の中でも、常にフルにそろった条件の中で達成できる完璧を求め、それが実現できないと不平不満をぶちまける」というのが、児童クラブの職員に結構いるのですね。
 短期利用希望の保護者がいたら、喜んで短期利用を受け入れる。その短期利用の間に、その保護者が「児童クラブって、親の私よりよっぽどわが子の育ちについて理解している。すごい」と思わせて、「夏休みが終わっても利用を継続したいのですが」と、保護者に言わせてみせるぞ、という気概を持っていただきたい。

 なお、短期利用のニーズが圧倒的に多いので、長期休業日だけの利用申し込みでは競争に負けてしまう、待機になってしまう恐れが強いので、多くの保護者は年度初めから児童クラブの利用をするのです。市区町村が、短期利用前提の児童クラブを整備すれば、安心して短期利用者が申し込めます。つまり、通年利用と短期利用のニーズを区分して管理できます。もっとも、短期利用の施設の運営に従事する者を確保するのは、この人手不足の時代、なかなか厳しいものがあります。国は短期利用の児童クラブの整備、支援を強く打ち出していますが、そんじょそこらの金額では、安定した短期利用クラブの運営はできないでしょう。
 既存の事業者が短期量クラブの運営も行う場合ですが、当然、短期間の労働力を確保するにはコストがかかります。よって短期利用の児童クラブの方が運営コストは時間当たりで言えば割高になります。短期利用の方が割高になることは覚えておいた方が良いでしょう。現に、どの自治体でも短期利用者の利用料金は割高になっています。
 

<その20:児童クラブの職員が、子どもたちに「先生」と呼ばせています。教員でもないのに、なんで先生なのですか?おかしくないですか?>
 児童クラブの職員の呼び方については、「こうしなければならない」という決まりはありません。児童クラブの事業者ごとの事業運営方針に従うことになります。もっと言えば、その児童クラブの正規職員の考え方にもよります。現実的に、先生と呼ばせているクラブがあれば、あだ名、ニックネームで呼ばせるクラブもあります。苗字に「さん付け」のクラブもあります。実のところ、まったく様々です。なので、おかしくは、ありません。
 先生ではない、ということですが、児童クラブは子どもたちに社会的な規律、習慣を身に着けてもらう場所でもありあます。その規律や習慣を教え、伝えるのは児童クラブの職員です。その点については、子どもたちを指導し、教えるのですから、いわゆる先生的な立場になります。そもそも、2015年に放課後児童クラブの世界が大変革したのですが、それ以前は児童クラブの職員を指して一般的に「学童指導員」と称しており、「指導員」という呼称が一般的でした。今も、指導員の呼称を使う地域や自治体は多くあります。子どもを指導するものですからね。先生そのものでしょう。なお、今も国の定める資格で「児童の遊びを指導する者」という資格があります。児童館に必要な資格でもあります。

 ですので、絶対的に先生と呼ぶことは間違いではないと運営支援は考えますが、教員免許を有していないという点では教員ではありません。いわゆる、年長者でいろいろな面で指導的な立場についている者を指す「先生」ということでご理解ください。なお私(萩原)は、現実の話として、小学校の教員から「学童の職員は教員ではないのに、先生と呼ばせていることが理解できない。その呼び方を変更するべきだ」と言われたことがあります。「この世の中、教員だけが先生ではありませんから、お気になさらずに」と返答しましたが。
 ただ、ニックネームも、まったく問題ないと考えます。それが意図的に相手の気持ちを傷つけようとする意図だったり、あるいは呼んでいる方は感じなくても呼ばれた側が傷つくようなニックネームでない限り、児童クラブの職員を指して使うことは全く問題でしょう。
 つまり呼び方とは、児童クラブの職員と子どもとの関係性の一端を示すものであって、それがニックネームではより強く発現、垣間見えるということです。
 おかしいということがあるとしたら、そのクラブで決めている呼び方以外の呼び方で読んでいる場合がおかしい、ということになるでしょう。呼び方を決めていなかったら、それもおかしくはなりませんね。ただあきらかに誹謗中傷を含む呼び方は、おかしいですね。デブとかハゲとか出っ歯とか、そういう呼び方は絶対にダメですね。
 どうしてもクラブに置ける職員の呼称が気になる保護者は、ぜひとも同じクラブの保護者さんたちと、クラブの職員さんたちと、職員の呼び方をテーマに懇談会を開いてみてください。お菓子をつまんでコーヒーでも飲みながら、リラックスした雰囲気で意見交換をしてみてください。実はそこから、「保護者が児童クラブに関わること」が始まるのです。保護者会、父母会なんて時間の無駄、つまんないと圧倒的多くの保護者が感じていますが、いつもの保護者会の内容はプリントだけにして、すべての時間を、このような「職員の呼び方、どれがいい?」というようなテーマで自由な意見交換にしてみることをお勧めします。そこから保護者同士、保護者と職員との関係性ができあがっていくのですから。

 ※このシリーズ、今後も不定期に掲載します。取り上げてほしいテーマ、課題がありましたら、ぜひリクエストしてくださいね。旧ツイッター(X)にポストしていただいても構いません。
 
掲載履歴:第1回は2024年12月20日掲載です。
<その1:放課後児童クラブって?>
<その2:放課後児童クラブと学童保育所は違うの?>
<その3:放課後児童クラブとか学童保育所は、なんのためにあるの?>
<その4:児童クラブに入るのに条件が必要?>
<その5:必ず入れる児童クラブがあるって本当?>
第2回は2025年1月4日掲載です。
<その6:新1年生の保護者が放課後児童クラブで気を付けておきたいことは?>
<その7:児童クラブに行っていると勉強の時間が足りなくなりそう。もっと勉強させててもいいんじゃない?>
<その8:うちの子、とてもおとなしいので4月から児童クラブになじめるかどうか心配です>
第3回は2025年1月13日掲載です。
<その9:入所する放課後児童クラブは学校が休みの日に弁当持参ですが、カップラーメンは禁止です。なぜ禁止するのですか、理解できません>
<その10:児童クラブに持っていく弁当は、コンビニ弁当ではダメなのですか?冷凍食品は恥ずかしい?>
<その11:子どもの発熱は何度ぐらいまでなら大丈夫ですか? 発熱しても児童クラブを利用できますか?>
<その12:児童クラブの職員は、どういう人たちが多いのですか? 資格はあるのですか?>
第4回は2025年1月27日掲載です。
<その13:入所ができる放課後児童クラブには保護者会(父母会)があります。入りたくないので入らないでも大丈夫ですか?>
<その14:子どもが入る予定の児童クラブは午後5時ごろまでは希望者が全員入所できるのですが、それも放課後児童クラブですか?>
<その15:児童クラブの利用料が月ぎめなんですけれど、利用する日だけ料金を支払えばいいじゃないですか。おかしいです>
<その16:児童クラブでは子ども同士のトラブルが多いと聞きます。トラブルを起こす子どもは厳しく対応して、クラブをどんどん辞めさればいいと思うのですが、間違っていますか?>

<おわりに:PR>
 弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。

 放課後児童クラブを舞台にした小説を完成させました。いまのところ、「がくどう、序」とタイトルを付けています。これは、埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子ども達の生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ご期待ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)