学童保育も、労働生産性の向上に取り組もう。その5

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。

 学童保育所で、質の高い事業(=育成支援)を行うために必要なことして、「業務改善行動」の必要性を伝えてきました。「整理整頓」(モノだけでなく、情報にも)と「「職員それぞれの担当業務・担当分野の明確化」、それに「情報共有の工夫と徹底」と「組織の理念の徹底理解&業務遂行手順の見える化」の4つになります。

 それらの業務改善行動を効果的に進めるには、最新のテクノロジーを導入して省力化を進めることも大事です。手書き入力の書式をパソコン、タブレット等で入力することでも、整理整頓や情報共有が格段に進化し、それが業務進行手順の見える化を実現します。また、組織の理念の徹底理解は、職員の業務に関する意見の平均化を推し進めます。

 さて、これらの業務改善行動には、具体的に3つの分かりやすい結果を導きます。

 それが「3Mの解消」です。3つのMとは、「ムリ」「ムダ」「ムラ」です。

 「ムリ」とは、「これ以上、仕事ができません!」という労働負荷の問題。誰か特定の人に負担、重圧がかかる状態で職員が参ってしまうことです。それは業務量だったり、業務の内容(例えば、新人職員がいきなり保護者同士の対立を含む児童館トラブルの調整に取り組まねばならない、というような事態)に及びます。

 「ムダ」とは、非効率な業務によって時間を浪費することです。ある業務に1時間かかっていたのが45分で終わるようになれば、残りの15分で他の事に取り組めますよね。その15分で、子どもの遊ぶ時間を長くできるかもしれません。あるいは、整理整頓がおろそかだと、ある遊びに必要な道具がすぐに見つからず、時間をロスしてしまう。ムダの最たるものです。

 「ムラ」とは、業務のばらつきです。職員によって同じ業務でも結果が違うことや、同じ時間で実施できる業務の量や質が職員ごとにことなることです。例えば、子ども同士のトラブルがあったとき、職員ごとに違う対応をしていたら、子どもたちは戸惑います。

 この「3M」こそ、具体的に職員を困らせる現象です。先の4つの業務改善行動は、この3Mを解消するために必要なことなのです。また、3Mの解消を実施することこそが、実は業務改善行動を行っているということになるのです。

 業務改善行動で3Mを解消する。そのことが、学童保育所における業務の質を向上させます。それがすなわち、生産性の向上をもたらすのです。同じ時間量、同じ職員数で、遂行できる業務の量が増える、あるいはすぐれた業務ができるということが、まさに労働生産性の向上そのものなのです。 

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の業務構造の質的改善について、積極的に発信をしていきます。また、育成支援の質の向上に直結する研修、教育の機会を提供できます。学童保育業界が抱える種々の問題や課題について、具体的な提案を行っています。学童保育所の運営について生じる大小さまざまな問題について、取り組み方に関する種々の具体的対応法の助言が可能です。個々の学童保育所運営者様へ、安全安心な子どもの居場所づくりとその運営手法において、学童保育組織運営について豊富な経験を持つ代表が、自治体や学童保育運営事業者に講演や具体的な助言、アドバイスを行うことが可能です。

 子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく子どもの居場所づくり事業の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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