学童保育に入れない条件は?

 「学童保育」とは、保護者が家庭に不在の間に小学生を受け入れて過ごさせる仕組みです。そのため、仕事などで保護者が子どもと一緒に過ごせないことを、学童保育所や放課後児童クラブの入所を認める条件としていることがほとんどです。

 多くの市区町村では、「保護者(父母)が仕事や学校などのため週3日以上、子どもが下校する時間に家庭に不在であること」を最低限の条件としています。週3日とあるのは場合によって週2日だったり週4日だったりします。また「祖父母が保護者と同様に仕事などをして不在であること」も条件としている自治体も多いです。この場合、祖父母は同居だけでなく近隣に住んでいる場合も対象となることが多いです。 仕事などの時間は、1日4時間以上とか、終業(退勤時刻)が午後3時以降であるとか、何らかの条件が加えられていることがほとんどです。

 これらのことを考えると、学童保育を利用できない条件としては、「保護者が働いていない、あるいは学校に通っていないなどで家庭を留守にしていない状態が週に3日以上ある」ということが考えられます。同居の有無にかかわらず、近くに住む祖父母が働いていない場合も、学童保育を利用できない場合に該当する可能性があります。また、保護者が働いていても午後2時ごろに仕事が終わる就業形態では、学童の入所が認められない可能性があります。

 ただ、放課後児童クラブ(=学童保育所の本来の呼称)の運営は市区町村が独自の判断で行っていますから、どういう場合であれば利用できない、という判断基準も市区町村でまったく異なります。「失業していても職を探している間は入所可能」という地域もあります。また、ひとり親家庭の場合は入所が通常なら優先されます。

 入所ができるかどうかの条件は、地域によって、あるいは施設を運営する事業者の判断によって異なります。職場で同僚から得た情報であっても、自分と違う市区町村に住んでいる方からの情報では、ほぼ間違いなく完全に一致することはありません。よって、子どもが学童保育を利用する可能性がある場合がみえてきたら、すぐに地元の市役所、役場に必ず確認するようにしてください。

 (運営支援による「放課後児童クラブ・学童保育用語の基礎知識」)