学童保育で働く職員に出来る限りの福利厚生サービスの充実を図ろうシリーズ。各種ワクチンの補助をしよう。

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。学童保育事業の質的向上のためにぜひ、講演、セミナー等をご検討ください。

 学童保育の世界は人手不足で大変です。低い給料に見合わない仕事の多さと勤務時間の長さ、つまり労働量と賃金のバランスが悪いのです。もちろん、そうでない良質な事業者もありますし、あるいは、低賃金に見合った労働しか必要としない運営形態の事業者もあるようです。すべての元凶となる低賃金には、その解消に効果的な補助金増額を中心に改善を訴え続けねばなりませんが、運営支援としては、現状で可能な限りの工夫をして離職する人を減らせないか、少しでも有能な人材を確保できないか、と考えていきます。

 そこで考えたいのが、学童保育の業界で後回しになっている福利厚生(法定外福利)の充実です。まずその1点目は、「インフルエンザ等、ワクチン接種に必要な料金の補助」です。

 子どもたちと接する仕事である放課後児童支援員や補助員たち(以下、クラブ職員)は、当たり前ですが、子どもたちの間で流行する感染症の罹患リスクが極めて高い。インフルエンザや新型コロナウイルスの感染については、「流行期には感染してしまうもの」と考えるほかありません。よって、ワクチンを接種して少しでも対応したいというクラブ職員が多いのです。

 今年は夏の間からインフルエンザが流行しているという特異な状況ですが、例年ならば秋から冬に、インフルエンザのワクチン注射をするクラブ職員が多いでしょう。むろん、少しでも感染リスクを減らしたいのですが、何よりも、感染したときの症状を軽減して早期に回復することへの期待があるのです。

 インフルエンザなど感染のリスクが高い感染症のワクチン接種の料金を、雇用側が補助することは合理的ですし、クラブ職員にとっても歓迎されることは間違いありません。できれば全額補助が理想ですが、市区町村や互助組織等でもワクチン接種の補助制度を設けている場合がありますので、それら制度と組み合わせてクラブ職員の個人負担が0円かそれに近い金額でおさまるように、制度設計を行えばよいでしょう。新型コロナウイルスのワクチンも、いずれ有料化となります。新型コロナのワクチン接種への補助制度にもぜひ取り組みましょう。

 雇用しているクラブ職員数にもよりますが、年間十数万円程度の予算で、クラブ職員に安心をもたらすことができるのなら、費用対効果の点でも良いでしょう。原資の生み出し方は運営主体が工夫することになりますが、私は生産性向上を導く能力給、評価給の導入を勧めているので、評価制度を取り入れて効率的な人件費配分を実施すればよいと考えます。福利厚生は人件費に含まれますので、ワクチン接種補助も考えた人件費配分方法を考える、ということです。

 「うちの会社は、子どもたちにインフルエンザが流行する時期に、ワクチン注射に補助を出していますよ」というアピールは、有能な人材を獲得するアピールポイントになります。ぜひ、可能な限り実施していただきたいですし、こういう福利厚生ができる良質な事業者がどんどんとその組織の規模を拡大して、多くのクラブを運営していってほしいと期待しています。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の持続的な発展と制度の向上を目指し、種々の提言を重ねています。学童保育の運営のあらゆる場面に関して、豊富な実例をもとに、その運営組織や地域に見合った方策について、その設定のお手伝いすることが可能です。

 育成支援の質の向上に直結する研修、教育の機会を提供するとともに、個々の学童保育所運営者様へ、安全安心な子どもの居場所づくりとその運営手法において、学童保育組織運営について豊富な経験を持つ代表が、自治体や学童保育運営事業者に講演や具体的な助言、アドバイスを行うことが可能です。もちろん、外部の人材として運営主体の信頼性アップにご協力することも可能です。

 子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく子どもの居場所づくり事業の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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