学童何年生までいかせる?
子ども本人が、学童保育所(放課後児童クラブを含む)に通っていてはできないことをやりたい、という明確な意志、意欲が湧き出てくるまで、学童保育所を利用することをお勧めします。保護者側に、学童保育所の利用を止めたい希望がなければ、なおさらです。
子ども本人の希望として、例えば「もっと勉強をしたい」、「もっとスポーツをやりたい」ということがあるなら、その希望を踏まえて学童保育所以外で過ごせる時間帯を検討してみてはどうでしょう。よって、何年生まで通わせる?というよりも、子どもが他にやりたいことを見つけるまで、という区切りの方が、その先の展開に好都合になるでしょう。もっとも、低学年の入所を優先させるために小学4年生ぐらいになると、無理やり退所、退会させられる施設も多いようです。はやくそのような子どもと保護者にとって不利益な状態は解消されるべきでしょう。
他に明確にやりたいことが出てきた、というのは、子どもにとって「成長」です。自分でやりたいことが見つけられ、それを表示できることは、主体性が育ってきたということです。新たな場所で自分自身、成長をしていくことで子どもは(時には失敗や挫折を味わいながらも)自ら決めた目標に向かって進むことができます。それが自己肯定感の確立です。将来、社会に出て役立つ「集団の中でどう立ち振る舞うか」は実は学童保育所の人間関係の中で知らず知らずのうちに磨かれていくものでもあります。
(運営支援による「放課後児童クラブ・学童保育用語の基礎知識」)