こどもの首を絞めた? 相模原の放課後児童クラブ(学童保育所)施設でこどもへの性暴力事案の報道。あまりにひどすぎる事案。

 放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンのみで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。ぜひドラマ、映画、漫画にしてください!
 神奈川県相模原市の学童保育施設の元職員が、こどもへの不同意わいせつ容疑で逮捕されたと報道されました。報道では「こどもの首を絞めていた」とも伝えられています。逮捕容疑が事実であれば、極めて危険かつ深刻な、こどもへの人権侵害が行われていたことになります。捜査機関には厳正な捜査を望むと同時に、全国の児童クラブの事業者は、この夏休み期間であっても、いや夏休み期間だからこそ、改めて、こどもに対して、あってはならない行為をしていないかどうか、それを確認する態勢について確認していただきたいと運営支援は強く要望します。
 (※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)

<報道内容から>
 今回の相模原市の事案は民放テレビが被疑者の映像付きでニュース配信しています。まずこの点から指摘します。当たり前ですが警察、検察や海上保安庁、厚生労働省麻薬取締部など捜査、逮捕の権限を持っている公の機関が、誰々を捜査している、〇月〇日に逮捕する、ということを公式に報道機関に伝えることは絶対にありません。ではなぜ逮捕される前の被疑者の映像が放送されたり取材されたり、逮捕時の映像が撮影されたりするのか。大きく3つのパターンがあって、1つは「記者が個人的な信頼関係から捜査側の個人または組織から情報を伝えられる」。次いで「捜査側(つまり権力側)が、何らかの意図をもって捜査や事案の様子を社会に広く知らしめたいと考え、報道機関に(公ではなく内密に)伝える」、そして「強制的な捜査が行われそうな具体的な状況がすでに報道機関にも知らされていて(例えば、被害者側が記者クラブで被害について訴えたり資料を提供したりする)、報道機関側の独自の取材で逮捕日も把握できる」というものです。今回の相模原の事案がどうだったかは私(萩原)には全く分かりませんが、一般的に申せば、「社会的に影響が大きいと捜査機関側が判断した事案、あるいは広く報道されることで何らかの効果を期待したい事案」について、捜査側が報道機関に「それとなく」捜査状況を伝えることは珍しくありません。
 それを考えると、今回の相模原の事案、被疑者の映像が民放テレビに撮影されていた、というか捜査機関側が「撮らせた」ということは、私の想像ですが、捜査機関側が「この事案はかなりひどいぞ」との感触を持っていた可能性はあるでしょう。もちろん、被疑者であっても基本的人権があるので捜査機関側や報道機関の恣意的な判断で映像が全国に拡散される事態について「犯罪者だから顔をさらされるのは当然だ、仕方がない」などと思考停止することはあってはなりません。

 報道各社が報じたる内容で目立った部分を紹介します。それで事案の概要が浮き彫りになるからです。
〇NHK 神奈川 NEWS WEB(7月30日11時52分配信):見出し「相模原 民間学童保育の元職員逮捕 男子児童にわいせつ行為か」
記事引用「相模原市にある民間の学童保育の35歳の元職員が施設に通う小学4年の男子児童にわいせつな行為をしたとして逮捕されました。」「警察によりますと、当時、職員だった去年11月からことし1月までの間、施設の中で通っていた当時小学4年の10歳の男子児童にわいせつな行為をした疑いが持たれています。」

〇共同通信(ヤフーニュースに7月29日20時41分配信):見出し「学童施設でわいせつ疑い、相模原 小学生男児に、元職員逮捕」
記事引用「相模原署は29日、相模原市内の学童保育施設で利用者の当時小学4年生の男子児童にわいせつな行為をしたとして、不同意わいせつの疑いで、相模原市、元職員〇〇容疑者(35)を逮捕した。」「神奈川県警によると「私がやったことに間違いない」と容疑を認めている。逮捕容疑は、施設の職員だった昨年11月~今年1月の間、学童保育施設で男児にわいせつな行為をした疑い。男児が被害を伝え、母親が4月3日に署へ相談した。」

〇時事通信(ヤフーニュースに7月29日17時24分配信):見出し「学童利用の男児にわいせつ容疑 元職員を逮捕 神奈川県警」
記事引用「男児が母親に打ち明けて被害が発覚。母親が他の保護者に聞いたところ、他の男児もわいせつ行為を受けていたという。」

〇日テレNEWS(ヤフーニュースに7月30日21時54分配信):見出し「学童保育施設元職員の男を逮捕 当時10歳の男子児童にわいせつな行為か」
記事引用「児童の母親が4月、容疑者から首を絞められたなどと被害を警察に相談したことで事件が発覚しました。」

〇フジテレビ社会部(7月30日15時12分配信):見出し「小4男児にわいせつ行為か…学童元職員の35歳男を逮捕「わいせつな行為をされたり首を絞められたりした」被害受けた児童が母親に話し発覚 神奈川・相模原市」
記事引用「2024年11月から2025年1月までの間、施設内で小学4年生の男子児童(当時10)にわいせつな行為をした疑いがもたれています。被害を受けた男子児童が親に「わいせつな行為をされたり首を絞められたりした」と話したことから事件が発覚しました。」

〇TBSテレビ(ヤフーニュースに7月30日15時29分配信):見出し「学童保育の施設職員が当時10歳の男子児童に不同意わいせつの疑いで逮捕 同様の被害が複数件あるとみて余罪を捜査 神奈川県警」
記事引用「今年4月に男の子が母親と一緒に相模原警察署を訪れ、「去年の夏ごろに若松容疑者から施設内で被害を受けた」と届け出たことで事件が発覚しました。調べに対し、容疑者は「間違いありません」「幼い男の子に興味があった」と容疑を認めているということです。男の子の母親は、別の複数の男子児童が容疑者から同様のわいせつ被害を受けている可能性があると話しているということで、警察は余罪について詳しく調べています。」

〇テレビ神奈川(ヤフーニュースに7月29日18時54分配信):見出し「民間の学童施設で小4男児にわいせつか 元職員の男を逮捕 相模原市」
記事引用「この学童施設では、他にも利用していた複数の男子児童が元職員の男から同様の行為をされたと保護者などに話をしていて、県警が調べを進めています。」

<おぞましい事案>
 報道各社の記事内容を突き合わせると次のような状況が考えられるでしょう
・被疑者は民間の学童保育施設の職員であった。
・逮捕容疑は2024年11月から2025年1月までの間に行われた。
・逮捕容疑は施設で行われた。
・被疑者、性暴力をうけたこども、ともに男性。
・被害に遭ったこどもは「首を絞められた」と話している。
・被害に遭ったこどもが、保護者に話したことで事案が発覚。
・被害に遭ったこどもの保護者は、他の保護者にも聞いたところ他にも被害を受けた可能性があるこどもがいることが分かった。
・被疑者は「幼い男の子に興味があった」と供述している。

 記事では、施設内で犯行が行われたことを示していますが、どういう状況であったのか、までは伝えられていません。2人きりの状態で行われたのか、静養室か事務室か、倉庫か、なにか他の職員の死角となる場所で行われたのか、そのあたりは不明です。施設に監視カメラが付いていて映像で逮捕容疑となることが確認できているのかどうかも分かりませんし、他の同僚が気づいていたのかどうかも分かりません。

 運営支援は疑問点を以下に指摘します。
・この施設の設置運営主体(つまり事業者)は、少なくとも数か月にわたってこどもへの性虐待が行われていた可能性が極めて高いことを、事業者側で気づくことができなかった。事業者組織として、こどもへの虐待に関する感度、関心がそれほど高くなかったのではないかとの疑問がある。
・児童虐待、こどもへの性暴力について、絶対に起こさないという事業者の強い意志を職員に伝えていたのかどうかが疑問。研修は定期的に行っていたのか。
・被害に遭ったこどもは保護者に伝えたという。事業者は、定期的に、こどもからの意見聴取をしたり、「こまったことを教えてください」として匿名の意見提供を求めたりした機会をもっていなかったのか。
・実際にこどもへの支援、援助に関わる職員が相互に互いの業務遂行状況について関心を持っていたのかどうか。
・相模原市は施設の運営事業者にどれほどの関与をしていたのか。定期的に状況報告書の提出を求めるなど管理監督の対応を取っていたのか。

 報道で伝えられた内容が事実であれば、被疑者が、こどもの首を絞めていたというのは、これほどおぞましいことはありません。性暴力を行う際に加害者側が被害者の首を絞めるという行動は、当たり前ではないにしろ、決して珍しくはないことは承知しています。性的な興奮を高めるために、被害者が苦しんでいる様子を見るとさらにエスカレートするということです。しかしこれは、相手を「死」に追いやる最高度に危険な行為です。「このまま首を絞めるとこどもが死んでしまうかもしれない」ということを認識していたらどうなのか。法律家ではないので深入りはしませんし、殺人罪になるのか傷害致死罪になるかそれは個々の状況によって異なるのは承知です。
 しかしながら、こどもが不同意わいせつの被害を受けて恐怖におびえているその時間にさらに首を絞められるという、心理的に極めて深刻な傷害を負わせられたことは、本当に深刻です。保護者の受ける衝撃、ショックも想像を絶するでしょう。

 しかも余罪がある可能性が高い。他にも、おぞましい被害を受けていたこどもが複数いるというのは、とても残酷です。捜査機関においては厳正に捜査を行っていただきたいと考えます。同時に、こどもの心理的な傷害をさらに深めないような、二次被害を防ぐような十分な配慮の下での捜査を強く願います。

<事業者と行政に求められること>
 児童クラブでの性暴力には特徴があると運営支援は考えています。他の業種、業態とは違う特徴です。
〇身体的接触が多い。遊びの活動で人間同士が触れ合う、接する機会が多いので、周囲から見て「人間同士の距離が近いこと」に対する違和感や不信感をもたれにくい。
〇児童クラブは生活の場であるがゆえに、人間同士の距離感が近い。
〇土曜日や学校の休業日は、児童クラブ職員とこどもが同じ空間で過ごす時間が長い。
〇児童クラブで業務に従事する職員数が予算上の制約もあってさほど多くないクラブが多い。必然的に他の職員からの「チェックの視線」が減る。
〇静養室や事務室、倉庫などで職員とこどもが閉鎖された密室の空間で過ごす機会が多い。まして職員が意図的に作ろうと思えば極めて多数の密室内で共に過ごす機会を作れる。
〇児童クラブの職員とこどもとの関係は、学校の教員と児童・生徒との関係性は異なり、こどもに寄り添う形を取りつつこどもを支援、援助するがゆえに物理的な距離以上に、心理的な距離感が近い。こどもはクラブ職員を信頼してその存在や行動を受け入れる。職員側はその恐恐を悪用できることにもなる。「誰にも言ってはだめだよ」と巧妙に口止めができる。
〇泣き寝入りや我慢を起こさせやすい。児童クラブに来なければ親は働けない、暮らせないということを知っているこどもは、多少のひどい境遇も受け入れてしまう。保護者は「こどもを人質にとられている」という感覚に陥ってしまうこともあり、児童クラブに対する監視やチェックの意欲をそがれてしまう。そこに児童クラブや職員に対する根拠のない信頼感が生じてしまう。
〇児童クラブの業態は、人が人を支援する、支える対人ケア労働であり、職員相互また職員とこどもとの間のコミュニケーションを必要とするコミュニケーション労働労働であるがゆえに、「相手を信じる」「人を信頼する」という感覚上に成り立つ意識が強い。ルールや決まりに従うという「法的なものの考え方」より「あの人は信頼できる、任せられる」「こどもを支えたいという、この大変な仕事に従事する人に、悪いことをする人はそうそういるはずがない」という根拠のない性善説、信頼関係によりどころを求めがちである。悪意のある人物においてはその状況を存分に利用できる。

 運営支援は次のことを要望します。夏休みの期間で朝から夜までずっとこどもを支える業務があって時間がないですが、たとえ疲労困憊であっても児童受入終了後の時間に1時間でいいので緊急に職員を招集して、下記のことを徹底する緊急の研修を実施するべきです。
〇児童クラブ事業者は改めて児童クラブにおける虐待、性暴力、またあらゆる犯罪行為の防止、抑止に効果的な具体的方策を講じる。とりわけ運営支援が提示している「早期発見行動」を、職員及び組織としての行動原理に位置づける。
〇こどもからの、あらゆる被害の訴えを組織として直ちに把握できる態勢を講じる。またそのような組織の体制にする。保護者を通じての聞き取りでも良いので緊急アンケートを実施するということも重要。
 行政が果たすべき役割は重大です。「事業者に対策を講じてもらう」という丸投げではダメです。委託だろうが事業補助だろうが、公金からなる補助金を出しているなら当然です。補助金交付がなくても、児童福祉法による届出を受けているなら、放課後児童健全育成事業は市町村事業であることを鑑みて、行政は児童クラブにおける人権侵害、犯罪行為がひそかに存在しているならばそれを直ちに見つけ出し、あるいは起こさないような措置を講じるべきです。具体的には次のことです。
〇行政側が、児童クラブの職員に直接、聞き取りを行う。職員数不足や、資質に欠ける又は資質が足りない職員の存在が違法な状態を招きやすいことは言うまでもないので、行政側が現場の職員に「困っていることはないか」「不安なことは何か」を直接、調査するべきである。現場の職員は「人が足りない。資質のある職員を採用してくれない」と事業主に不安や不満を持っていても、それを経営側に伝えたところで何ら対応がされない、無視されることが当たり前にある。それを防ぐために、事業主にまかせるのではなく、行政側が、直接、現場の職員に聞き取り調査を行うべきである。結果、育成支援の事業を行うに職員数が足りていない、または資質の備わった職員が不足しているという状況が確認できた場合は、事業者を指導するべきである。
〇事業者が、職員をさらに確保できるだけの予算があるのにそれを人件費として使っていない場合があるとしたら、事業者を指導するべきである。そもそも事業者が、十分に人を雇うだけの予算が確保できていない場合は、行政側が用意する補助金の額や活用している補助金メニューを見直すべきである。現場や事業主が懸命に質の高い育成支援を行おうとしても「先立つものが無い」つまり予算が足りなければ、結果的に、ひそかに悪意を持っているものを採用してしまうリスクを高めることになる。ひそかに悪意を持っている人物は、たとえ厳しい雇用労働条件であっても、自らの悪意を成し遂げる環境に身を置くことができるならば進んでその場に赴くことを想定する。十分な予算があれば、事業者側も資質の備えた職員を多数採用できる。それは性暴力に限らず他の法的トラブルの発生リスクを低くできる「良質な人材」を確保できることになる。

 こども(だけではなく同僚職員や保護者に対しても、ですが)に対する犯罪行為は、もちろんその行為をなした者が罪を問われるのは言うまでもありません。しかし、性暴力やその他の犯罪にしても、「犯罪行為が起きやすい児童クラブの環境」にしているのであれば、事業主も責任を問われるのは、運営支援からすると当然の理解です。「ああいう犯罪は、個人が変態だったから起きた。個人の問題だ」だけで片づけるのではなく、あえて例えるならば、罪を犯しても構わないという人物が入り込んだとしてもその人物に犯罪を起こさせない職場の雰囲気、体制を構築し、「ああ、こりゃここでは無理だ」とそういう変態がとっとと職場から去る、という状況を作ることです。児童クラブ事業者は確固たる姿勢で、こどもはもちろんあらゆる人への犯罪行為、権利侵害を起こさせないという強い抑止の理解を組織内に定着させねばなりません。その理解を研修や勉強会を重ねることで、しっかりと持っていただきたい。運営支援は切に願います。

(お知らせ)
<新着情報!>
 2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
 弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
 佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
 児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
 もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)

 弊会代表萩原ですが、必要な手続きを経て2025年9月1日付で、社会保険労務士として登録となります。埼玉県社会保険労務士会大宮支部となります。同日付で「あい和社会保険労務士事務所」を自宅にて開業いたします。詳細は後日、ブログに投稿いたします。同日以降は、社会保険労務士としての業務は「あい和社会保険労務士事務所」で、放課後児童クラブ(学童保育所)の個別具体的な運営支援については「あい和学童クラブ運営法人」で分離してお引き受けいたします。「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽に児童クラブについての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応についてご依頼ください。
 ※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!

〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
 さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
 この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)