あえて厳しいことを言います。「ミスが許されない業務」が学童保育にはあります。緊張感を持ちましょう!

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。学童保育事業の質的向上のためにぜひ、講演、セミナー等をご検討ください。

 仕事をするうえでよく耳にするのが、ミスをした人を厳しく責めないこと、という趣旨の話です。特に若手社員、若手職員に対しては、どんなミスをしても叱るのはNGで、失敗による損失は上司を含めみんなでリカバリーし、失敗をした人には、努力をしたことを評価して次の仕事に気持ちよく向き合ってもらう、そのような趣旨の内容が、「デキる」上司の対処法として、もてはやされているようですね。

 確かに、人間であれば誰しも失敗はつきものですし、わたしも数えきれないほどたくさんのミス、大失態を重ねてきました。なので、ミスをした人を執拗に責めないこと、批判しないことの重要性は理解できます。ミスの原因を指摘し、ミスを招いた姿勢への批判は当然受けて当たり前だと思いますが、それが必要限度を超えて人格攻撃や業績の全否定になるようなことは、今も昔も、あってはならないことです。

 学童保育所で働く人についても、ミスをした人への対処法は現代風のものになっているのはある意味当然なのでしょうが、学童保育の質を向上することが子どもの最善の利益を守ることに直結すると、かねて主張している私としては、あえて厳しく言いたいのです。

 「学童保育では、絶対にミスが許されないことがある。それは児童虐待に関する対応。子どもが必死の思いで発している虐待を受けているサインを、絶対に見逃してはいけない。子どものSOSに絶対に気づいて対応しなければならない」

 当たり前の事と思っていただけると思います。大人にとって、学童保育で働いている人にとっては、「これまでもあったケースの1つ」に落とし込めるかもしれませんが、虐待を受けて苦しんでいる子どもにとっては、そのSOSや、気づいてほしいサインの1つが、全てなのです。
 だから、学童保育で働いている人は、放課後児童支援員だけでなく、補助員も、そして当然、運営組織を担う役員たちや本部組織で運営業務に関わっている人たち、すべての人が、学童保育に来ている子どもに虐待の兆候があるならば、それを絶対に見逃してはならないのです。

 言うは易く行うは難し?いえいえ、そんなことはありません。こと虐待については、あらゆるところで虐待を疑うことができるサインは出ているものです。

 当然、現場職員に対して児童虐待に関する研修は全国各地で頻繁に行われているはずです。しかし、年に1~2回の研修を受けていれば良いものではありません。また、児童の虐待に関する兆候の発見を現場職員だけに負わせることも馬鹿げています。学童保育の運営組織のすべてが、児童虐待に対して鋭敏になっていなければならないのです。

 だから、「児童虐待に関しては、絶対にミスを許してはいけない」のです。

 実は最近、SNSで非常に残念な話が投稿されていました。学童保育の現場責任者が、児童に対して過度な叱責を行い、長時間立たせたり罵声を浴びせているということが横行しているという投稿でした。行政に当然、連絡をしたのですが対応が中途半端で終わり全く改善になっていないとのこと。

 これは最悪の事態です。子どもにとって安全安心な場所であるはずの学童保育所が、子どもにとって最悪の場所になっている。残念ながら、日本には、まだそうした劣悪な学童保育が行われているところがあるのが現実です。こういうことがある限り、学童保育に対する社会的な評価、育成支援に関する専門性の評価というのは、絶対に高まりません。

 せめて学童保育に関わる子どもたちの児童虐待事案は限りなくゼロにしたい。(それ以外のケースについてはぜひとも学校が本腰を入れてほしいですね)
 「あい和学童クラブ運営法人」は、児童虐待への対応、その気づき方から対応方法まで、実務で磨かれた実践的な対応方法について、運営組織や現場で働く人たちに対してのフォロー、サポートが可能です。

 ぜひとも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。今後ますます重要視されていく学童保育です。そのためには質の向上が急務です。学童保育の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

 (このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば、当ブログの引用はご自由になさってください)