「みんなで運営」も「しっかりした企業の運営」も、放課後児童クラブ(学童保育所)にとって悲惨になりがち。問題職員が居座るから。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたらSNSに投稿してください! 目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願い。口コミ、拡散だけが頼みです!
さて、極度の人手不足にあえぐ放課後児童クラブの世界ですが、「人が足りない!」「職員がそろわない!」だけではなくて「満足に仕事ができない人がいる」「育成支援のことをまるで理解しないで勝手気ままにふるまっている」という困った職員、問題職員が存在する、という深刻な悩みがあります。弊会にもその対応をめぐって相談が届きます。実に対照的な2つの形態の児童クラブに目立つのです。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<結構目立つ、深刻な悩み事は「どうしたら辞めさせられるか」>
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援を掲げて活動3年目に入っている弊会ですが、週に数件届く相談や連絡は、児童クラブの現場で働いている人からの相談が半数を占めます。その中で結構多いのが、「困った職員がいてクラブ内がとてもひどい状態になっている」というものです。なお弊会はメールで届いた相談事やアドバイスの依頼には原則、無償で応じています。
さて、その困った職員への対応については、結局のところ、職場からいなくなってほしい、ということです。それはやむを得ないところで、もうずっと長い期間をかけて、その困った職員についていろいろ教えたり指導したりと、「仕事の質の向上=育成支援への理解を深める」ことに周囲が骨を折ってきたにも関わらず、一向に改善が見られないから、です。または、仕事のやり方についてそれなりの期間、指導や育成を続けてきた。さらには社会人としての一般的な規律、常識についても教え続けてきた。それでも、改善が見られないということです。
「こうしたらいいでしょう、ああしたらいいでしょう」というアドバイスなんかとっくの昔に試してきた、いろいろやってきてもう本当にお手上げなんです、という状況だからです。よって、本音は「どうしたらクビにできるか、その方法を知りたい」という相談になりますが、たいていにおいて弊会に相談して来られる児童クラブ関係者の方はとてもまじめで児童クラブの優秀な職員によくあるとても穏やかな人たちばかりなので、なかなか本音を口に出せない、出さないのですね。「辞めたいと相手から言ってもらうにはどうしたらいいか」という相談ですが実は「どうしたら辞めさせられるのでしょうか」という相談なのです。
児童クラブの全部とはいいませんが、職員数が足りていないクラブ、事業者が多数派であるのは間違いないでしょう。「予算的には人数が上限だけれども、こどもとの関わりを考えるとあと1~2人、常時働いてくれる人がいたらいいな」というクラブを入れれば、圧倒的に人が足りない業態であると、言っていいでしょう。予算が足りないから人を集めるための競争力が無いですし、勤務時間の短さから賃金額も積みあがらないので、収入的に魅力が無い、などたくさんの理由があります。こういった人手不足はよく語られますし、児童クラブの業界団体で開く会合での分科会や勉強会でもその悲惨な実態が語られます。
しかしもう1つの残酷な実態である「ひどい職員がいてその人の面倒を見なきゃならず本末転倒」とか「せっかく良さそうな新人が入ったのにずっと居続けてる古株の職員がいじめて新人が長続きしない」という問題については、なかなか語られません。私はクラブの運営側にいたので、人手不足と並んで、あるいはそれ以上に深刻な問題としてこの「問題職員の処遇」が捉えられているのを知っていますが。
困ったことにこの2つの問題はかなりの頻度でリンクしてしまっていて、「とても困った職員がいる。でも人手不足だから辞めてもらうことはできない。配置人数が足りなくなってしまう」」ということがままあります。まして、有資格者、放課後児童支援員の資格を持っている人であればなおさらです。しかしこれも変な話で、放課後児童支援員の資格を持っているということは、曲がりなりにも育成支援について解説する文言を目で見たことがあるはずです。しかし、三十数時間の座学受講をしても自らを磨いて進歩させていきたいと思わない人には、なんら効果のない座学受講であり、資格である、ということです。この点からも放課後児童支援員の資格制度は抜本的な見直しが必要でしょう。あまりにも育成支援について理解も興味関心もない人ですら取得できる資格の専門性がとても深まるはずがありません。
<誰が言い出す?の問題>
児童クラブの運営の形態をおおざっぱに分けると次の2つのパターンになるでしょうか。
「みんなで運営。保護者会や地域運営委員会など、保護者、職員、地域の有力者による、和をベースにした運営形態」
「企業や法人による組織的な運営」(さらに分ければ「利益確保を重視する補助金ビジネス型」と「福祉的な役割を重視した価値重視型」)
このうち、「困った職員に辞めてほしいって言いたいけど言えない」というのは前者の「みんなで運営」形態にありがちだと、私には感じられます。会社組織、法人組織で、かつそれなりに大きな組織であれば人事部長や人事担当役員がいて、「(段取りを踏まえて)残念だが、次の契約はできません」ということを決めて言う立場の者がいます。ところが、保護者会や運営委員会による運営では、会長や委員長はくじ引きで決まった保護者だったり地域の有力者の「充て職」だったりして組織運営に実は関わっていないことが、よくあります。よって本来は権限がある立場のトップが、児童クラブの運営そのものに知識も自信もないので、「みんなで話し合って決めよう」という流れになりがちです。しかしこれは非常によろしくない。みんなで話し合って決めるというのは、とても美しいことに見えますが、「話し合いがまとまらなければいつまでたっても決まらない」ですし、「みんなで意見が一致したことを貴ぶのは、みんなで決定責任を負担し合うことであって、結果的に責任が平等であり、無責任と等しくなってしまう」ということです。
まして、とりわけ負担が重い人事担当など決めていないことも、保護者系の運営では珍しくない(逆に、ずっと人事系の役員を好んで担当したがる者にずっと任せるという形態もありますが、これは極めて不適切です。恣意的な人事採用、人事上の判断が横行します)。普段の実務上の判断は職員に任せています。その職員も運営委員会に入っていれば運営担当役員に相当しますが、職員が役員に値する立場にあるとしても、「あなたには辞めてほしい」とは、なかなか言いづらいのですね。むしろ、そういうことが躊躇なく言える職員は、「立場が当然に求める必要な立ち振る舞い。責任がある者が選択するべき行動」に関する理解があるので、むしろ「みんなで決める=実は責任者がいない」という運営実態に嫌気がさしてしまい、そういう組織で働くことが長続きしない傾向があると私には感じられます。
こうなると、問題行動ばかりする職員を辞めさせようにも、なかなか着手できません。会議体に、現場からの意見や、行動を求める声が届いたので議題にしても、会議の場では「それはひどいね」「周りの職員への影響が大きい」となっても「では、誰が、どうやって辞めさせるか」というところになると急にトーンダウンします。ひとつは、仕事を辞めてもらうための手法や作法を知らないことと、もうひとつは「人を辞めさせる汚れ役なんかやりたくない」ということです。しっかりした責任ある組織であれば、労務管理上の問題について理解を深めて労使トラブルにならないように慎重に事を運ぶ術を知っているでしょうし、責任者が職務として退職勧奨や解雇を告げることもいとわないでしょう。
「みんなで話し合って決めていく」というのは、児童クラブの中で行われる、こどもが関わる行事やイベントの実施にはとても良い効果をもたらすでしょうが、逆に組織運営についてはデメリットが多すぎると私(萩原)には理解できます。つまるところ、「その業務、職務を果たすことで報酬、給料をもらっていない」という非常勤の立場に尽きると考えます。非常勤であっても常勤と同じかそれ以上に非常勤の児童クラブの職務、任務、担務に努める人もいるにはいますが(あえて申せば、新聞社に勤めながらNPOの代表を務めていた非常勤時代の私がそうでしたし、いま私が非常勤の理事で運営に協力している津島市の法人代表もそうですが)、それはまずもってありえないことで期待してはなりません。それとて本来は「労働の対価は報酬で得る」原則からずれてしまっているので手放しでほめてもならないのです。
結局、だれもが「あの人、早く辞めてくれないかな」と思いながら、誰も猫の首に鈴を付けることをしないので、その問題職員はずっと働き続けてしまう。むしろその問題職員に嫌気がさして、よっぽど有能な職員が先に辞めてしまうという負のスパイラルに陥ってしまうこともあるのです。
これを防ぐにはどうしたらいいでしょう。責任者が事業運営によって対価を得る形態の組織運営でない限り、なかなか解決策はないでしょう。1つの方策としては、保護者全員に問題職員の問題行動の全容を知らせて、保護者の総意として「あの人を早く辞めさせる」という方向性を作ることでしょう。もちろん、保護者会であっても運営委員会であっても非常勤の立場である役員たちが積極的に事業運営の使命感を認識して積極的な組織運営を行うという、本来の理想である形態が実現できれていればいいのですが、なかなか現実はそうはいかない、ということです。
<問題職員がいることは問題ではない、という問題>
問題だらけです。これは、補助金ビジネスにまい進する児童クラブ運営事業者に起こります。要は、問題職員がどれほど問題を起こしても、補助金の交付の条件をクリアするための職員の配置人数こそ大事であって、配置人数に欠けることが問題である、ということです。そこには、こどもにとってどのような支援、援助が重要であるかの観点は存在しません。各地で児童クラブ運営を手掛ける事業者は増えていますが、その全てとは言いたくありませんが、私の目には、結局のところ「児童の育成支援<事業者の利益確保」にしか見えない事業者ばかりです。せめて「児童の育成支援≦事業者の利益確保」であってほしいのですが、それすらなかなか見かけません。なお「児童の育成支援=事業者の利益確保」は非営利法人なら問題なく成り立ちますが、広域展開事業者のような営利企業、また非営利法人であっても各地で運営を行う法人組織では成立に疑問符が付きます。児童クラブ運営で生じる利益をもって企業、法人の維持発展(それには、役員等への満足な報酬支払いを含む)を続けねばならないからです。まして「児童の育成支援>事業者の利益確保」は、各地で児童クラブを運営する事業者には絶対に成り立ちません。なぜなら運営する児童クラブ数が増えれば増えるほど利益の確保が難しいからです。利益確保を至上命題する限り、育成支援というビジネスを行うことで利益を上げねばなりません。なお、何度も申しますが、私は児童クラブ運営で利益を上げることを否定しません。歓迎する立場です。ただし、「育成支援の質が十分に保たれ、従事する職員の雇用労働条件がその職務、働き方に見合うだけの十分な待遇で満たされいること」を前提条件とします。つまり、こどもが使う折り紙や白い紙をケチって買わない事業者ではとても駄目で、雇用契約時に提示した時給を平気で下回る給与を支払う事業者ではダメだ、ということです。
スキマバイトを使うとか、夏休みに職員が足りないからという事業者の落ち度を棚に上げて、こどもの外遊びを禁止するという愚行を平然と行う事業者では、とても問題職員に対して効果的な対応はとれませんし、取りません。いや、もっといえば「そういう問題職員であっても、まったく問題ない。出勤さえしてくれればいい。こちらが提示した賃金(=最低賃金)で働いてくれる人であればいいんだ」という認識であるので、むしろ、問題職員を問題であると認識していない、より深刻な問題が生じています。
弊会に届いたものだけでも、そのような利益至上主義の事業者は本当にひどい組織運営をしています。車いすのこどもは児童クラブを利用することがあってはならないと言い放ったり、避難訓練の時にこどもより先に自分を避難させろといったりする職員を平然と雇い続けます。女子トイレにスマートフォンを置いておいた職員に事情を聴くことなくさらっと別のクラブに異動させて幕引きを測ったり、経費を使い過ぎで不適任だから次の異動では施設の清掃担当職員とするという同意なき異動を明示すという、とてもひどい運営をします。
これでは、現場の、まともな職員がやる気をなくしますね。当の問題職員たちは、育成支援の難しい専門性も理解する必要性を感じることなく、シフト通りに出勤して気分気ままにクラブの中で好き勝手にふるまって、こどもが何をどう思うか感じようがおかまいなし、退勤時刻がくればとっとと帰る。そんな生活や仕事ですから仕事でストレスがたまることなんて、そうそうありません。給料日にはしっかりとお給金が振り込まれる。児童クラブの世界ではとても大きな企業だから給料の遅配なんてないので安心。ストレスがもしあるとしたら、「正義感を振りかざして、育成支援だ育成支援だと繰り返す青臭い未熟者が、やたら自分にあれこれ言ってくること」ぐらいでしょう。
このような問題職員を平然と雇用し続けている事業者は一刻も早く児童クラブの運営から手を引いていただきたいのですが、表向きは立派な育成支援プログラムを展開していますし、保護者会の負担もないので自治体や保護者からの評判はそれほど悪くない。ひどいのはクラブの中の世界、コップの中の嵐なのです。しかしそのコップの中では、まともな職員がやる気をなくしてどんどん退職してしまう。そもそも、コップの中でも嵐に苦しんでいるのは、本来は主役である、こどもたちです。残念ながら、その嵐を嵐と認識できない、というか嵐を呼び起こしている人たちは自分たちの居心地が悪いとは思わない。利益最優先の事業者でずっと働き続けている人が問題職員だらけであるとまではさすがに言えませんが、「自分たちが行っている支援、援助というものが、本当にこどもの最善の利益になっているのか。自分たちが処遇されているこの条件は本当に法令的に正しいのだろうか」と自問自答するような職員が少ないのは、私の感じるところです。ひどい児童クラブん営事業者が提供する、本来ならひどい職場環境、労働慣行に慣れてしまっている人が残って働き続けられるということです。
実はそれは以前の児童クラブの世界に濃厚に漂っていた空気感だと私は想像します。かつて、国や自治体からほんのわずかな補助金しかなく、施設と言えばボロボロの倉庫や民家を借りていて、エアコンはなく、職員(当時であれば、指導員という呼称がしっくりきますね)の社会保険すら加入できず、「遊んでいるだけで楽な仕事ね」と周囲から言われ続け、とても社会インフラという理解を自分たちですら持てていなかった時代。ごく少数の、こどもの育成支援の重要性を社会に訴え続けて協議会活動に進んで身を投じていた芯の強い人たちとは対照的に、多く存在していた職員たちが醸し出していた状況の雰囲気です。平気でこどもを怒鳴る、叩く、正座をさせる、保護者にも理不尽な理由で怒鳴るし怒るという人たちがいた時代です。もうそういう時代は過去のものになったと信じていますが、形を変えて児童クラブに残っているとしたら残念です。
「みんなで話し合って決めていくとう保護者系の運営、すなわち組織化された運営とは正反対の運営形態がもたらしがちな、深刻な事案への対処の手遅れ」と、「高度に組織化された事業者が事業目的である利益の確保のために絶対視する、育成支援の質よりも補助金交付の条件を満たす開所の実現」。対照的な2つの事業形態が、いずれも問題職員への対処には問題が多いのです。
非営利の形態で、かつ、児童クラブ運営を事業として捉えて法令順守を絶対視して組織運営を行う形態であれば、問題職員にも適切な対応ができると期待しますが、そのような運営形態はなかなか見られません。ぜひともそういった事業者が勢力を拡大してほしいと期待しています。
(お知らせ)
<新着情報!> 2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/)
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)
※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
(放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!)
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(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)