3分30秒で読めます! 運営支援ブログ&社労士ブログの短縮版(2026年4月5日~4月11日)
「一般社団法人あい和学童クラブ運営法人」と「あい和社会保険労務士事務所」では、それぞれ「運営支援ブログ」と「社労士ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2026年3月29日から4月4日まで、年度またぎで掲載した両ブログ(運営支援ブログ、社労士ブログ)の内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日のブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログと社労士ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(ただし放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
・埼玉県は、民設民営放課後児童クラブの新規参入に役立つ「放課後児童クラブ新規参入スタートブック」を作成し、公開を始めました。弊会が受託作成したものです。このスタートブックには、放課後や長期休業期間中の、こどもの過ごし方に選択肢を増やすことへの期待が込められています。放課後児童クラブは放課後児童健全育成事業を実施展開している場所ですが、その放課後児童健全育成事業の内容を画一的なこととして理解するのではなく、放課後児童健全育成事業を土台にしつつ民間事業者ごとに多種多彩な事業運営を実施していただくことで、こどもと保護者に「こういう児童クラブがあるなら、通ってみたい」と思っていただける選択肢を増やすことへの期待です。多くの地域では、住んでいる場所によって入所できる児童クラブが指定されています。その場合の選択肢は「児童クラブに入るか、入らないか」だけです。「児童クラブに入らないと子育てと仕事等の両立はできない。でも、地域にある児童クラブでは、こどもが過ごしにくい」という場合に、更なる入所先を提示できることが実は必要です。今は児童クラブの量的な整備の遅れが「こどもの過ごす時間の質的な向上」を阻む状況にありますが、民間事業者の新規参入が進めば、こども(そして保護者)の選択肢が増えて、よりこどもにとって過ごしやすい、こどもの居場所になりえる場所が増える可能性がある、ということです。こどもの過ごす時間の場所と質に多彩な選択肢を提供できる社会の実現。このスタートブックに込められた大きな期待です。(4月6日掲載・運営支援ブログ)
・朝7時に学校を開門する、学校で朝食を用意する。様々な「朝の小1の壁」に自治体が対応することにSNSでは批判が強まっています。「こどもをそんなに長い時間、親元から切り離していいのか」「こどもの気持ちを考えろ。こどもが疲れ切っている」という批判です。運営支援はあえて言います。いまこの時点で、朝早く出勤しなければならずこどもを家に残して出かけねばならないという子育て世帯を、そのままにしてはいけません。「朝7時にこどもを学校に連れていくなんて、こどもの気持ちを全く考えていない。そんな社会ではいけない」と言うのは簡単。それでは、朝7時から自宅で留守番しているこどもの安全安心を考えないでいいのですか? ではその批判に追いつめられて保護者が仕事を辞めたり給与額が少ない非正規職に代わったりした結果、子育てに使える所得が減った世帯の困りごとを、批判をする側はどう救済するのですか? そもそも、こどもと親との関係性は一緒に過ごす時間の長短でその優劣が定義されるのですか。一緒に過ごす時間が長くても親もこどももスマホに夢中でコミュニケーションがない場合でも「こどもが家で過ごしているのだからこどもの育ちに有益だ」と言えるのでしょうか。(4月7日掲載・運営支援ブログ)
・こどもと保護者の多種多彩な過ごし方のニーズを受け止めることは、新たに設置される民設民営放課後児童クラブこそ担えるのです。それは、積極的に新たな過ごし方を求めているこどもと世帯にも、消極的な事情(=一緒に過ごすこどもが嫌、ひどい職員がいるから嫌、といった事情で学区内の児童クラブにはもう行きたくないという理由)で児童クラブを退所退会したこどもの受け皿としても、民設民営放課後児童クラブが役割を発揮できるということです。(4月8日掲載・運営支援ブログ)
・放課後児童クラブは放課後児童健全育成事業を実施する場所のことですが、その放課後児童健全育成事業は市町村が行うー民間がやってもよいー公の事業です。公の事業である以上、安定して継続的に事業が運営されることは絶対的に最優先です。これが文句なしのトップで重要視されることです。。(4月9日掲載・運営支援ブログ)
・児童クラブを運営する民間事業者を募集することになり、その主なポイントとして事業の安定運営とりわけ職員数の充足に問題が無い事業者を選びたい自治体は、「真水の事業予算が十分であるかどうか」を、事業者選定において重要視してほしいということです。簡単な話です。予算2億円として、「児童クラブ事業を事業の収益の柱としている、または柱の1つとしている事業者」と、「児童クラブ事業はあくまで公共の福祉のために行うことと事業者の評価向上や知名度向上、信頼感のアップなどが目的で赤字さえ出さなければよいと考える事業者」では、予算の使い道に当然、差が出るのです。前者のように児童クラブ運営が収益事業として期待されているのであれば、2億円のうち2000万円を事業者本体の利益(名目は本部職員の人件費等、いろいろできます)として計上しても不思議ではありません。一方で後者は事業者本体の利益計上を考えないので人件費や水光熱費といった経費やこどもの活動費(所外活動にかかる費用など。その手のものは全く多額ではない)に費やして、残った数百万円を利益として計上する、ということはあるでしょうし、ギリギリまで人件費に投入して剰余金が100万円前後になるやもしれません。この場合、どちらが職員を確保しやすいかどうか、の話しになります。後者の運営方針であって、職員の処遇改善に熱心であれば、児童クラブの世界でも恵まれた雇用労働条件になることが予想されますので職員の募集には、おそらくはあまり苦労しないでしょう。一方で前者の場合は、人件費を削って事業者本体の利益を確保することが一般的ですから、時給換算で最低賃金水準となることが珍しくなく、結果的に職員不足が続きます。現状の多くの広域展開事業者がまさにそのような状態になっていることが証左です。(4月10日掲載・運営支援ブログ)
・新たな年度となって保護者運営系の児童クラブでは役員と係の正式な選出の時期を迎えているころでしょうか。児童クラブは、特に一般的な「居住地の小学校区に設置されている児童クラブに入るか、入らないかの二者択一」の場合、いろいろな家庭事情を持った世帯が利用します。表に出せない厳しい状況の世帯もあるでしょう。困っていることを困っていると打ち明けられない人がいるというのは当然にあります。「あの人は何もしない。ただ乗り。楽している」ということで激しく怒る人も結構います。平等ではないと。わたくしに言わせれば「そんな考えをして他人にカッカと怒っている人ほどムダなエネルギーと時間を使って損している。どんな事情があるか分からないんだから、自分が他人の分まで背負って引き受けたら自分自身を褒めるだけでよい。同時に他者を責めてもムダ。どうしても楽して過ごしたい人に、苦労を背負いなさいと言って言うことを聞かせられる? ルールで決められたことを守らないのであればルール上で処理するだけの話しで、それ以外の感情面であれこれ思うのは無駄なこと」です。(4月11日掲載・運営支援ブログ)
・わたくし萩原へのインタビュー記事と、わたくしが寄稿した記事、相次いでウェブメディアで公開配信されました。ぜひご覧ください!
学童保育が直面する危機 真の「こどもまんなか社会」実現へ
学童保育運営支援アドバイザー・萩原和也さんに聞く
(https://wedge.ismedia.jp/articles/-/40378)
ヤフーニュースでも配信されました。こちらは日時が過ぎるとリンク切れになるでしょう。ご了承ください。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/3317adc11a9a6ce417290ae7913f4786b4f5a2c4)
「学童落ちた」…待機児童高止まり、小学生全体の"4人に1人"が利用でも施設整備が進まない理由 日本版DBSへの対応は?
(https://toyokeizai.net/articles/-/937381)
こちらもヤフーニュースで配信されております。
(https://news.yahoo.co.jp/articles/a7e7fc91e8e6fe9a35e5d503a5642f01ee2f5e16?source=sns&dv=pc&mid=other&date=20260327&ctg=dom&bt=tw_up)(3月28日掲載・運営支援ブログ)
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放課後児童クラブ事業を考えている民間企業の方へ朗報! 児童クラブ参入の手引きとなる「埼玉県 放課後児童クラブ新規参入スタートブック」が公開されました。全40ページ。フルカラー。冊子は2部に分けて埼玉県福祉部こども支援課のページで公開されています。なお本スタートブックは弊会が作成受託しました。
(前編)
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/166938/r0803_houkago-jidou-club-startbook01.pdf
(後編)
https://www.pref.saitama.lg.jp/documents/166938/r0803_houkago-jidou-club-startbook02.pdf
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※更新! 放課後児童クラブに興味関心のある専門職同士で交流し、意見交換し、情報共有する場として、(仮称)「学童保育が好きな士業の会」を立ち上げました。2026年1月9日に、第1回目の集いを行いました。参加者は4人でした。今後も随時、集いを開催していきますので、ぜひゆる~く、参加してみてください。集いはオンラインでzoom利用、顔出しでの参加が条件となります。今後の集いに参加ご希望の方は、萩原までメール(info@aiwagakudou.com)か、X(ツイッター)でのダイレクトメールでお知らせください。開催日までに、参加用URLをお伝えいたします。
〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、最後となる埼玉県蕨市まで到達し、1巡目が終了しました。2025年9月から2巡目に突入しています。2巡目の確認事項は特設ページで順次、掲載していきます。また、2巡目の調査で新たに確認したデータは、1巡目の投稿記事に反映させていきます。更新頻度がかなり遅くなっていますが、2026年4月4日時点で、「沖縄県伊平屋村」まで進んでいます。
※ここまで3分半!
(お知らせ)
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc)
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「放課後児童クラブ(学童保育所」)用語辞典・運営支援版の掲載を始めました。運営支援の独断と偏見による、運営支援流の「児童クラブの業界でよく使われることば」の紹介です。「児童クラブでのあそび」について現場の支援員や保護者の皆様からの投稿をお待ちしています。弊会までメールでお送りください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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「あい和社会保険労務士事務所」は、放課後児童クラブ事業者様の経営の改善、事業運営の効率化、また児童クラブで働く人たちや運営に関わる保護者(会)の雇用労働条件や運営ノウハウのより良い改善のために、専門的な見地で助言、アドバイスを行います。また、中小企業様の労務関係の改善にご尽力いたします。児童クラブの方、埼玉県内の中小企業の方はぜひとも顧問契約をご検討ください。
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(ここまで、よくぞこの大変長いブログをお読みいただき誠にありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。この運営支援ブログも投稿記事数が1,200を超えました。選りすぐりの投稿を出版してくださる出版社さん、どこかにいらっしゃいませんかね。マニアックなブログですが連日、数百から1,000前後の閲覧はありますよ!)
