3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2025年6月15日~6月21日)

 あい和学童クラブ運営法人は「運営支援ブログ」で、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年6月15日から6月21日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※放課後児童クラブを舞台にした、人間ドラマであり成長ストーリー小説「がくどう、 序」がアマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設に限る)と同じです。
※運営支援ブログは、投稿数1,000記事を超えました。放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)について知りたいことは、運営支援ブログにお任せください!

・茨城県境町が放課後児童クラブの利用料を減額すると公表しました。年間84,900円の利用料が48,000円になるということです。堺町は長期休業期間中の昼食提供でも、給食センターを活用する先進事例で知られています。子育て支援日本一を目指すという意気込みは大変心強いですが、児童クラブ職員の賃金は最低賃金水準です。子育て支援を実際に遂行する現場職員の雇用待遇条件を改善することも必要です。(6月16日掲載)

・「当たり前」を疑おう。放課後児童クラブ(学童保育所)の運営者を選ぶ「公募型プロポーザル」は、本当に満足な選び方ですか? の「上」です。公募型プロポーザルというのは、「価格だけでなく事業者の提案内容や実績などを総合的に評価」という考え方です。価格が最も安い事業者を機械的に選ぶ「一般競争入札」とは違うよ、ということですが、現状はどうでしょうか。提案された内容を審査、評価するにあたって得点を稼げるのは、児童クラブの質に関係する育成支援ではなくて、結局、運営しているクラブの数だったり財政規模だったりと、児童クラブの本質ではない部分。それで本当に、優れた児童クラブを選べるのですか?(6月17日掲載)

・「当たり前」を疑おう。放課後児童クラブ(学童保育所)の運営者を選ぶ「公募型プロポーザル」は、本当に満足な選び方ですか? の「下」です。運営数と同様に「財政状況」にも過度に高い配点は不要です。赤字の事業者は排除するということは当然にあってよいでしょう。単純に事業者の規模だけで有利な状況にしてはなりません。財政状況の健全化を見るならば、支出に対して事業者の利益としている部分がどれだけあるのか、一定の割合以上を事業者の利益と経常している事業者はそもそも公募型プロポーザルの参加を認めないとするべきでしょう。これは補助金ビジネスに夢中となっている事業者を排除し、税金の有効な使い方を実現するために必要です。事業者の決算に占める利益計上分が一定以上の割合の事業者は公募型プロポーザルの参加を認めてはなりません。(6月18日掲載)

・<運営支援ブログ・ミニその9> テーマは「まんが」。児童クラブにふさわしいまんがってある? 「どんなまんがなら、クラブに置いておけるだろうか」ということで、悩んでいる職員ばかりでした。結局、当たり前ですが、「常識」(=これがまた非常にやっかいなモノサシ)を考えてこどもには見せられないもの、たとえば性交渉の場面が描写されている作品などは置かないように現場の判断にまかせていました。「進撃の巨人」はクラブに置きたくない、という職員は多かった。一方で「鬼滅の刃」に関して悩んでいる職員はほとんどいませんでした。職員たちもハマっていましたし。(6月19日掲載) 

・北九州市の児童クラブ運営事業者の事務局長が過去5年間にわたって総額1,033万円の運営費を着服していたと報道されました。愚かです。児童クラブという業界は、こうした着服事案を招きやすい土壌があります。児童クラブという事業をどう行うのかという事業形態と、児童クラブというビジネスそのものに起因するものです。具体的には、児童クラブ事業者には小規模、零細規模の事業者が多く、一般的な企業が行っている組織運営の形態とかけ離れた組織運営が行われているということと、不正行為を防止するために必要な仕組みを整えるために使えるカネが少ない、ということです。なんでもかんでも1人で業務を担っている。複数の人間による相互チェックの仕組みが無い。もっとも困るのは法令や組織のルールに従って対応、処理するのではなくて従事する人の感情や気持ちで物事が処理されがちなこと。根拠のない信頼感で他人に仕事を任せっぱなしにするのがまさにその現れ。それでは、同じような着服事案は何度も繰り返されます。(6月20日掲載)

・神奈川県大和市は児童クラブの利用料を引き上げる方針であると報道されました。引き上げの根拠として市側が示しているのは、国が示している、児童クラブの運営経費の半分は保護者が負担すること、という方針です。私(萩原)がずっと危惧しているのは、国のこの「保護者負担が2分の1ね」という考え方が、「安易な」利用料増額の根拠に使われかねない、ということです。児童クラブの運営費は年々、増加していくのは当然です。物価が上がります。職員の賃金も上がります。最低賃金が上がれば全体の賃金が上がるのは当然ですし、そのために国は最低賃金を引き上げているのですから。ですから運営に必要な予算額は年々、増えていくのは当然です。よって、国は児童クラブを対象とする補助金を着実に、かつ、大胆に増額することが必要です。運営費用が足りないならまずは補助金を増額する、補助金の国の負担割合を増やすことを考えるべきです。(6月21日掲載)

〇2024年3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースですが、2025年6月15日から6月21日まで32の市区町村を紹介しました。1,500を突破しました。(紹介済み1,541市区町村/全1,741市町村)
東京都港区
埼玉県皆野町
和歌山県みなべ町
熊本県水俣市
徳島県美波町
長野県南相木村
福島県南会津町
神奈川県南足柄市
熊本県南阿蘇村
山梨県南アルプス市
兵庫県南あわじ市
静岡県南伊豆町
三重県南伊勢町
新潟県南魚沼市
福井県南越前町
鹿児島県南大隅町
熊本県南小国町
鹿児島県南九州市
鹿児島県南さつま市
宮城県南三陸町
長崎県南島原市
福島県南相馬市
沖縄県南大東村
鹿児島県南種子町
愛知県南知多町
北海道南富良野町
千葉県南房総市
長野県南牧村
長野県南箕輪村
京都府南山城村
山口県美祢市
岐阜県美濃市
(ここまで3分30秒)
 ご存じの方がおられたらご教示を。このブログは、ワードプレスを利用していますが、文章や文字をコピーしようとマウスでドラッグしたとき、色が反転しなくなってしまいました。ドラッグした範囲が一目でわかるように反転なり、色が付くようにするには、どうしたらいいのでしょうか。教えてください!

(お知らせ)<新着情報!> 2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
 弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
 佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
 児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
 もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)

※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!

〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
 さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
 この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。とりわけ、2026年12月までに始まる、いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)