3分30秒で読めます! 先週の運営支援ブログ・短縮版(2025年1月12日~1月18日)

 あい和学童クラブ運営法人はブログで、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)全般に関して提言や意見を行っています。2025年1月12日から2025年1月18日までに掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所(放課後児童健全育成事業を行っている施設)と同じです。

・将来、放課後児童クラブ(学童保育所)を利用しようと考えている保護者さんへ。「児童クラブのトリセツ」シリーズ3です。<その9:入所する放課後児童クラブは学校が休みの日に弁当持参ですが、カップラーメンは禁止です。なぜ禁止するのですか、理解できません>、<その10:児童クラブに持っていく弁当は、コンビニ弁当ではダメなのですか?冷凍食品は恥ずかしい?>、<その11:子どもの発熱は何度ぐらいまでなら大丈夫ですか? 発熱しても児童クラブを利用できますか?>、<その12:児童クラブの職員は、どういう人たちが多いのですか? 資格はあるのですか?>を解説しました。(1月13日掲載)

・放課後児童クラブは地域社会との連携において、能力を発揮できる人材のゆりかご、として機能することができる、ということを考えるシリーズの「上」です。児童クラブの事業目的は言うまでもなく児童の健全育成であり、それは育成支援と称する業務を事業者が行うことです。それはすなわち、地域社会で育つ子どもの生活の安定を保障することであり、さらに、地域社会で子育て中の家庭の生活の支援を行うことです。児童クラブが充実している地域社会は、安心して子育てができる地域社会となりますから、他地域と比べてその地域社会における相対的な評価の高さをもたらすことでしょう。安心して子育てができる地域であれば人口の維持、さらには増加も期待できますから経済面での効果も期待できるでしょう。児童クラブそのものの質の高さとは、子どもがそのクラブで安心して楽しく過ごせるようなクラブであり、評価の高さから利用人数も安定しており、事業運営も安定することでしょう。当然、職員の安定した良好な職場環境が実現し、育成支援と保護者支援において質の高い職員が勤務していることでしょう。(1月14日掲載)

・放課後児童クラブは地域社会との連携において、能力を発揮できる人材のゆりかご、として機能することができる、ということを考えるシリーズの「中」です。児童クラブに在籍している「子どもたち」の育ちや活動について、「保護者みんなで」より良い高みを目指して考えて、活動できる人が活動することは、地域社会における公の活動の最も最小限の単位であると、私は考えています。その地域にいる子どもたちが必要に応じて利用している児童クラブですが、児童クラブの子どもたちが権利を保障されつつ健全に成長することを、地域の保護者つまり大人たちが共に考えて行動することは、地域における市民の協働活動の原点であると、私は考えています。(1月15日掲載)

・放課後児童クラブは地域社会との連携において、能力を発揮できる人材のゆりかご、として機能することができる、ということを考えるシリーズの「下児童クラブを利用して、保護者と何らかの活動をしていけば、ごく自然と保護者が協働の考え方を身にまとうとは、私は考えていません。そんな容易なものではありません。「仕掛け」が必要です。それは「児童クラブの職員の働きかけ」です。ずばり、保護者同士を(ごく自然にそうなるように、意図的に)連携させることを得意とする児童クラブ職員が、児童クラブにおける保護者同士の関わり合いについてその舞台装置を作り、職員が考えた筋書きに従って(知らず知らずのうちに)保護者が他の保護者、または職員と、一緒に物事を考えていくような舞台に上げて保護者を動かしていく、演じさせていくのです。つまりはディレクター、演出家といえるでしょうか。これができる児童クラブ職員になるには、協働の考え方を理解し、かつ、その価値を認めていることが前提となり、その上で、保護者同士を動かしていく能力、会議で言えばファシリテーターとしてふるまう能力を持つことが必要です。(1月16日掲載)

・放課後児童クラブにおける就業規則類は、運営事業者が、「うちは、こういう組織であってほしいし、目指したい組織はこうでなければ」という、理想とする会社の雰囲気、風土、社風をしっかりと意識した上で、その意識を具現化するための決まりであることが必要です。ただ単に、法令内に留まっていればいいというものではありません(1月17日掲載)

・放課後児童クラブを巡る報道や話題から気になる3つを取り上げます。1つは、岡崎市の件。民設民営の放課後児童クラブに対して、常勤2人対象の補助金を取りやめる動きがあるとのこと。放課後児童クラブの施策、とりわけ待機児童の解消や子どもの居場所の整備に関しては前年度から「放課後児童対策パッケージ」として国は方針を示していますが、自治体が補助事業を十分に活用していないことを問題視しています。まして待機児童が出ている地域です。自治体がもっと補助を活用しなさいと国はおかんむりなのですよ。岡崎市は、この国の意向に正反対の立場をとるようですが、どうしてでしょう。マスメディアはこの問題を取材して、岡崎市側、事業者側双方の立場、主張を報道してください。双方の主張を並べることで、どちらの主張に合理性があるかが判別できるというものです。報道する価値が多いにあるものです。(1月18日掲載)

〇3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは2025年1月12日から1月18日まで6の市区町村を紹介しました。(紹介済み1,101市区町村/全1741市町村)
岐阜県富加町
沖縄県豊見城市
千葉県富里市
宮城県富谷市
宮城県登米市
富山県富山市

〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
 放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。

 弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。

 放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。

 放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を完成させました。2025年2月にPOD出版する予定で準備を進めています。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子ども達の生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ご期待ください。

 「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。

(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)