3分で読める今週の「運営支援」ブログ(5月5日~5月11日)

 あい和学童クラブ運営法人はブログで、学童保育(所)への提言や意見を行っています。2024年5月5日から5月11日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。

・ ゴールデンウイーク特別版「こんな放課後児童クラブは嫌だ!」保護者の立場編です。~開設時間が短すぎる! 朝の開所時間に、しょっちゅう職員が遅刻してくる! 子どもの様子を知ってほしいからと参加を強制される保護者会があって、いつも職員が一方的に話すだけ。保護者が意見を言っても「それはちょっと」とか「うーん難しいですね」ばかり。保護者会の意味が分からない! 「手作りのお弁当こそ、親の愛情なんですよ。お父さんお母さんも10分早く起きてお弁当を作ってくださいね」としたり顔で言う職員がいるクラブ! たまに職員が話しかけてきたと思ったら「きょう、〇〇くん(さん)がこんなことをしたんですよ」とトラブルの報告。普段の様子を伝えずに悪いことしか伝えてこないのってどうよ?(5月5日掲載)

・ゴールデンウイーク特別版「こんな放課後児童クラブは嫌だ!」クラブ(職員・運営者)の立場編です。~いいことが全く無い大規模クラブ!突発性難聴の恐怖! 残業代が出ない!研修費も出ない!有給休暇も取りにくい! 保護者も、行政も、学校も、「学童なんて子どもを預かってくれさえすればいいんだ!余計なことはしないでいい!」と口をそろえるばかり! ベテラン支援員が自分のやり方を決して曲げず育成支援の研修で学ぶこともせず、ただ子どもや保護者のご機嫌取りに夢中のクラブ! 上の立場の者も下の立場の者も、「その時の気分、感情」だけで物事を決めて動いている。ルールはあっても有名無実。時代が激変しつつあるのに従来からのやり方に固執している経営陣。この先どうなるか不安いっぱいすぐる!(5月6日掲載)

・北海道小樽市は2024年度(令和6年度)から、放課後児童クラブを無償化しています。市はホームページで、「本市では人口減少対策として、これまでも子育て世帯への経済的負担軽減や子どもの居場所の充実などの子育て支援策に努めているところですが、子どもの成長に合わせた切れ目のない子育て支援を一層推進するため、令和6年度から下記の取組を始めたいと考えています。」と、無償化に踏み切った理由を説明しています。これは非常に素晴らしいことです。児童クラブの利用料は、児童クラブが存在しないと生活できない子育て世帯にしてみれば、まさに「子育て税」に等しいもの。経済的負担が軽減されるこの施策を歓迎します。(5月7日掲載)

・公募を勝ち抜いて放課後児童クラブを全国各地で運営している広域展開事業者は、人員の確保に問題はないとアピールして選ばれていることは間違いありません。現実はどうでしょう。私が行っている全国市区町村のHPから児童クラブの情報提供を確認する作業において、全国各地で児童クラブを運営している「広域展開事業者」が児童クラブを運営している地域は、圧倒的な割合で、職員を募集しています。ほぼすべての地域で、と言えます。自社HPや求人サイトで、もれなく、クラブ職員を募集しています。「ちょっとちょっと、プレゼン資料では人員確保に問題ないってありましたよね?急な欠員でも近隣の事業所からすぐ人を派遣するから大丈夫だって言ってましたよね?こんなにあちこちのクラブで職員募集しているってことは、人がいなんでしょ?うちは人員確保に定評がありますって自信は、どこに根拠があったのかい?」と、言いたくなります。(5月8日掲載)

・放課後児童クラブに関わる保護者が感じる「負担感」。負担感は、個人によってその度合いや生じる環境が異なります。ある人にとってまったく負担に思わないことが、他の人にとっては心配事になる、ということはよくある話です。ですから児童クラブに関わる保護者が抱く負担感は、完全になくすことは不可能ですし、完全になくすことを目指すことは無意味です。それを前提に、「不用意に負担感を増すようなことを避ける」&「負担感を歓迎感に昇華させることを心がける」ことを心がけましょう。(5月9日掲載)

・ いわゆる「日本版DBS法案」が国会審議入りしました。いずれ制度が実施されることを踏まえ、伝統的な育成支援を大事にする児童クラブの事業者は、今こそ事業規模を拡大せねばなりません。これは喫緊の課題です。これに取り組まなければ、「うちは、日本版DBSへの対応は問題ないですから」という大手の広域展開事業者がさらに児童クラブ運営の機会を広げるだけになります。自分たちがやりたい、大事にしたいという育成支援を実施することができなくなるのです。児童クラブの運営ができなくなったらすべてが水の泡になるのですよ。逆の見方をすれば、大手の広域展開事業者や、その地位を目指す事業者(各地における児童クラブ運営数が100~数100以上)にとっては、またとないビジネスチャンスです。私がそのような事業者を率いているなら、小規模の事業者が乱立している地域に一気に営業攻勢をかけて、ごっそりと運営の機会をいただけるようにします。(5月10日掲載)

・放課後児童クラブを専門に取り上げる学部や学科を大学や短大で設けてほしいのです。専門学校でも、放課後児童クラブの就職を柱の1つとする専門学校があってもいいと期待しています。そのような大学や短大、専門学校が増えることが、放課後児童支援員の指定養成校制度の実現につながります。放課後児童クラブを幅広く研究する研究者が増えることになります。放課後児童クラブそのものは数が増え続けます。少子化の進む現在、大学も倒産時代になっていますから、学生の募集の1つの宣伝材料として児童クラブのことを学べる課程を設けましたよ、ということは、大学や短大の経営に決してマイナスにはならないでしょう。(5月11日掲載)

・3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは5月5日から5月11日まで、以下の42市区町村を紹介しました。

山形県小国町
熊本県小国町
埼玉県桶川市
北海道置戸町
福岡県小郡市
埼玉県越生町
北海道興部町
山梨県忍野村
北海道長万部町
長野県小谷村
北海道小樽市
神奈川県小田原市
高知県越知町
長崎県小値賀町
新潟県小千谷市
北海道音威子府村
北海道音更町
北海道乙部町
宮城県女川町
兵庫県小野市
福島県小野町
広島県尾道市
山形県尾花沢市
福井県小浜市
北海道帯広市
北海道小平町
長野県小布施町
静岡県御前崎市
長野県麻績村
茨城県小美玉市
富山県小矢部市
栃木県小山市
静岡県小山町
三重県尾鷲市
愛知県尾張旭市
福岡県遠賀町
千葉県御宿町
沖縄県恩納村
山梨県甲斐市
神奈川県開成町
広島県海田町
岐阜県海津市

※あい和学童クラブ運営法人では、学童保育所に関わる方々への学童保育所基礎知識や組織運営に関する相談受付、講演、研修講習、取材対応が可能です。運営陣に第三者の有識者理事・監事で加わることで運営を支えることが可能です。「学童保育とは、こういうところ」という市民、保護者向けの講演は大歓迎です。学童保育に関する職員、保護者の方の個別の相談には原則、無料で応じております。お気軽にお問い合わせください。学童保育に関するどんなことでも、まずはお問い合わせください。
 メールアドレスは、info@aiwagakudou.com  になります。