3分で読める今週の「運営支援」ブログ(5月12日~5月18日)

 あい和学童クラブ運営法人はブログで、学童保育(所)への提言や意見を行っています。2024年5月12日から5月18日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。

・ 放課後児童クラブを取り巻く社会的環境は激変しています。法令で義務付けられて取り組まねばならないことがたくさんあります。「障害者雇用率」「高齢者の雇用率」「女性の賃金状況」「育児休業の取得状況」など報告せねばならないことが急増していますし、国から児童クラブに指示される傷病報告や安全計画の策定と公表など、とてもとても、保護者のボランティアで運営できる事業ではなくなっています。日本版DBSなど、厳格な情報セキュリティーシステムがないと対応できない制度は、さらに増えていくでしょう。コンプライアンスを守りつつ、「事業者の存続」を可能とする経営について、客観的に意見を出し、事業者にとって最善の利益を導けるような役割を、第三者、社外の役員に担ってもらうことが、地域の子育て支援に欠かせない重要な社会インフラである児童クラブの運営事業者にとって、もはや欠かせない時代になっているのです。(5月13日掲載)

・児童クラブはとても失敗が多い職種。人間を相手にするのですから当然です。児童クラブ運営事業者は全職員に、失敗から我々は学んでいくことを徹底的に周知し、失敗を取り上げて失敗の本質に迫ることが、業務の質を開園し、子どもの安全安心な生活空間を保障することをもたらすのだ、という理解を全職員に植え付けることです。(5月14日掲載)

・長野県飯田市の放課後児童クラブで、市側が児童クラブにおいて適応障害となった子どもに治療費等を支払った事案。職員の、児童虐待に対する認識が甘いのではないか。職員の指導、研修がしっかりと機能しているのかへの不安や懸念につながります。行きつく先は、法令遵守が運営事業者や職員の中でどれだけ根付いているのかどうか、という問題になります。(5月15日掲載)

・三重県名張市の放課後児童クラブで、クラブ職員が小学1年生の子どもの行動に腹を立て、暴言を浴びせた事案。子どもは心的外傷後ストレス症候群と診断を受けたと報じられました。疑問なのは行政の対応。確かに行政の直営ではないので、職員の懲戒処分などは直接出来ないのは当然です。しかし、行政は設置者であり、補助金を交付している立場です。補助金を交付している限り、監査を行うことができます。なぜ臨時に特別の監査を行わないのか。事態の重大さを認識していないのか?(5月16日掲載)

・運営支援の幅を広げるために、代表・萩原と一緒に「学童保育の運営支援」の活動を行っていただけるメンバーを募集しておりますが、この度、育成支援(子どもと保護者への支援、関わり)分野について、実績も理論も申し分ないスペシャリスト、藤田幸秀氏が加わりました。今後は、組織運営・制度等については弊会代表の萩原、子どもと保護者との関りや支援については藤田の二枚看板で、放課後児童クラブ(学童保育所)の相談、支援を通じて、日本の子育て環境の更なる発展推進に貢献していきます。(5月17日掲載)

・ 放課後児童クラブに関わる人たちの「思惑」は、それぞれ違う方向に向いています。「預かってくれればいい。子どもの居場所であればいい」「子どもが健全に育つ場こそ児童クラブ。子どもの育ちを邪魔することは許さない」「あれもこれもやりたくない。楽して(給料分)、子どもの相手ができればいい。夜遅くまで働きたくない」「児童クラブ運営でウハウハ。今日もがっちり!」。 それぞれの思惑を持った人が自分たちに都合の良いように児童クラブを解釈しているということです。 (5月17日掲載)

・放課後児童クラブでは、低学年の入所を優先させるために高学年児童が退所させられる地域が大変多いのです。複数クラブがあると低学年と高学年という区分で入所児童を決めている地域もまた多いのです。異年齢集団の中での、ワイワイガヤガヤの中でこそ、子どもたちが自ら成長していくための多くのヒントが存在していると私は思いますし、児童クラブの専門家も同じ意見でしょう。管理は大変になりますが、「こどもの育ちのため」に設置している児童クラブです。横割りではなく「縦割り」の児童クラブ入所に変えていきましょう。縦割りでこそ、高学年児童は、その成長させてきた自らの能力を実際に発揮でき、さらに高める機会を得られるのですから。高学年児童に学童保育は不要、という考え方は間違っています。(5月18日掲載)

・3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは5月12日から5月18日まで、以下の29市区町村を紹介しました。
大阪府貝塚市
和歌山県海南市
徳島県海陽町
石川県加賀市
福島県鏡石町
岐阜県各務原市
岡山県鏡野町
宮城県角田市
静岡県掛川市
兵庫県加古川市
鹿児島県鹿児島市
兵庫県加西市
岡山県笠岡市
京都府笠置町
茨城県笠間市
青森県風間浦村
岐阜県笠松町
奈良県香芝市
奈良県橿原市
茨城県鹿嶋市
佐賀県鹿島市
熊本県嘉島町
千葉県柏市
新潟県柏崎市
大阪府柏原市
福岡県春日市
愛知県春日井市
埼玉県春日部市
茨城県かすみがうら市
※あい和学童クラブ運営法人では、学童保育所に関わる方々への学童保育所基礎知識や組織運営に関する相談受付、講演、研修講習、取材対応が可能です。運営陣に第三者の有識者理事・監事で加わることで運営を支えることが可能です。「学童保育とは、こういうところ」という市民、保護者向けの講演は大歓迎です。学童保育に関する職員、保護者の方の個別の相談には原則、無料で応じております。お気軽にお問い合わせください。学童保育に関するどんなことでも、まずはお問い合わせください。
 メールアドレスは、info@aiwagakudou.com  になります。