電気料金値上げが認可。学童保育所では熱中症防止でエアコンがフル稼働。電気料金へ緊急の補助が必要です。
学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。
5月19日に経済産業省は大手電力7社の電気料金引き上げを認可しました。値上げ幅は、東京電力が平均15.9%、北陸電力が平均39.7%、沖縄電力が平均33.3%で、他にも北海道電力、東北電力、中国電力、四国電力が23.22~28.74%までの値上げとなっています。6月の使用分から値上げとなります。
6月というと、地域ごとに異なりますが、関東地方の学童保育所ではもう、エアコンがフル稼働に入ります。禁煙は6月でも最高気温が30度近くになる日が多く、7月以降は気温30度を超す真夏日が珍しくありません。当然、熱中症の発生リスクが高まりますから、エアコンは絶対に必要です。
まして、住宅地にある学童保育所など、今や多くの学童保育所は「大規模化」(いわゆるギュウギュウ詰め学童保育所)が増えています。小学校の教室1部屋に満たない広さの学童保育所に、30~40人の子どもたちが過ごしている、それもただじっと座っているわけではなく、遊んだり動いたりしているわけですから、室温はただでさえ高くなります。そこに外気温や湿度の高さが加わるため、「夏季の学童保育所は、熱中症の発生リスクが極めて高い」のです。
当然、子ども(もちろん、職員も)に熱中症を発生させることは絶対に避けねばなりませんから、エアコンをフル稼働することになります。新型コロナウイルスへの対策が緩和されたとはいえ、丁寧な換気を行う施設もあるでしょう。そうすると、室温がなかなか下がりませんから、さらにエアコンをフル稼働させることになります。
よって、夏場の使用電気量は極めて多く、それが電気料金に反映されるのです。
昨年度の物価高騰で、地域では市町村単位で補助金を交付したところも多かったようです。今回の電気料金値上げに対しても、学童保育所への補助が絶対に必要です。市町村単位ではなく、国が補助金を緊急に交付することが必要です。
学童保育所の収入は、地域や運営主体ごとに設定して保護者から徴収する保護者負担金の他には、補助金しかありません。保護者負担金の引き上げは容易ではありません。公のために存在している学童保育所ですから、自らの経営努力ではどうしようもない、このような電気料金引き上げに対しては、やはり公の補助が必要なのは当然です。
令和5年度は、学童保育所への運営費補助が前年より1単位あたり58,000円ほど引き上げられたようですが、最低賃金引き上げ等による職員人件費の増加分にも足りていません。まして、水光熱費の値上げに対してはまったく値上げ分に不足しています。だからといって、予算が足りないからといって、エアコンの使用を控えるということは、「子どもの命を守る」学童保育所では、絶対にありえないのです。
子どもの命を守るのは、行政と国にもその責任があります。ギュウギュウ詰め学童保育所をそのままに放置している自治体は論外ですが、熱中症の発生リスクに対しても目を背けるのですか。もし、そういう施設で子どもたちが熱中症で倒れたら、その自治体は、子育て支援に頑張っていますなどと、言えるのですか。また、施設整備が完了するまでの一過性としてやむなく大規模学童保育所が存在している地域においても、この夏、学童保育所で子どもたちが安全に過ごせるような最低限の配慮が必要です。その配慮の1つが、電気料金への緊急補助です。
ぜひ、区市町村は、都道府県に、そして区市町村と都道府県は、国に対し、緊急の電気料金補助を要望してほしいと、私は強く主張します。「子どもの命を守る」ために、です。
「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育所で絶対に起こしてはならない熱中症の防止について、国に電気料金への緊急補助を提言します。また学童保育所の運営者にも、子どもの命を守るためのリスクマネジメントについて、種々の助言が可能です。学童保育組織運営について豊富な経験を持つ代表が、自治体や学童保育運営事業者に具体的な助言、アドバイスを行うことが可能です。
子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく子どもの居場所づくり事業の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。
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