醤油の暴力! すべての醤油好きに伝えたい、しょうゆの味だけを浴びる激安簡単メニュー。高血圧の方はご注意を。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者と働く職員をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台にした人間ドラマ小説「がくどう、 序」が、アマゾン (https://amzn.asia/d/3r2KIzc)で発売中です。ぜひ手に取ってみてください! 「ただ、こどもが好き」だからと児童クラブに就職した新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く成長ストーリーです。お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。ぜひドラマ、映画、漫画にしてください!
いままで激安材料で作るパスタと、1回だけスープ、そして肉じゃが、激安で胃薬替わりにもなる食材を紹介してきました。今回は、醤油、しょうゆです。醤油が大好きな人に伝えたい激安簡単メニュー2品です。醤油の味しかしない、醤油好きで、しょっぱい料理が好きな人にしか勧められないメニューです。
<醤油の暴力だ!>
どの国どの地域にも、その場所にふさわしい美味しい料理、美味しい食材、美味しい調味料があるのは間違いないですね。わたくし萩原、醤油が大好きです。味噌も酢も塩も好きですしトマトのだしも好きですが、もし何か1つだけ調味料を持参してといわれたら、醤油を持っていくでしょう。もうね、醤油がいいんですよ。そういえばかれこれ30年近く前、ニセコにスキーへ出かけた時のこと。まだこどもが生まれるまででしたね。泊まった宿のオーナーは旅行好きでしてね、「韓国の空港に着くとなんとなくキムチの香りがしてくる気がするんだけど、成田に戻るとこんどは醤油の匂いがするような気がするんだよ」と言っていたのを思い出しました。
わたくしが生まれ育ったのは東京・多摩のそれまた田舎の連光寺ですがご先祖はその土地の農民だったので、味付けは非常に素朴で、ほぼ醤油でした。だからこんなに醤油好きになったんでしょう。漬物にも醤油をかけます。煮物はもちろん醤油。親父が作っていた手打ちうどんの汁も、ほぼ醤油でした。醤油に歯向かうことを許されない地域で育った結果、醤油の暴力に支配される環境で育った結果でしょうか、見事に醤油が欠かせない食文化を身につけましたね。もちろん満足しています。
<きんぴらごぼう>
市販のきんぴらごぼうは、だしが効いていてほんのり甘くてお上品ですね。わたくしの醤油の暴力きんぴらごぼうはそんなお上品なものではありません。毛沢東風に言えば、醤油で醤油を洗う暴力的メニューです。味付けは醤油と、少しのかつおだし、気持ち程度の砂糖です。
ごぼうを好きなだけ、細切り(太めの千切り)にします。にんじんも同様。ごぼうとの割合はお好きなように。萩原は、ごぼう:にんじんが、3:1ぐらいですね。ごぼうは切ったらそのまま水を張ったボウルに入れてあく抜きします。
深めのフライパン(中華鍋)に、サラダ油をたっぷり、唐辛子もたっぷり入れて熱します。油があったまったら、ごぼうを入れて炒めます。ちょっとしんなりしたらにんじんを入れてさらに炒め、ちょっとしんなりするまで炒めます。
砂糖を気持ちだけちょびっと(照り付けのため。みりんでもOK)入れて、酒を入れて、かつおだしを振りかけます。かつおの味がしない程度の少なめです。めんつゆを使うなら、かつおだしは不要です。
それから醤油をドバドバ入れて、炒めてください。好きなだけ入れてください。からめる、という感じでしょうか。台所、キッチンはもう醤油の香りしかしていないはずです。サラダ油とまざった醤油が鍋でぐつぐつしているでしょう。ごぼうが柔らかくなるまで、だいたい20分ほど、弱火で煮込んでください。
完成です。ピリ辛の醤油味のきんぴらごぼうになっていることでしょう。
この、非常に醤油でしょっぱいきんぴらごぼう、それだけでもう、白いご飯がどんどん食えます。もっとお勧めが、お湯漬けです。あったかいごはんに、たっぷりのきんぴらを載せて、熱いお湯をかけてお湯漬けで召し上がってください。いいですよ。
だいたいね、ごぼうは食物繊維の塊ですよ。このしょうゆきんぴらをモリモリ食べて、どんどん便を出しましょう。高血圧の人はご注意ですが便秘気味の人におすすめですよ。
<雑煮>
正月にいただく、お上品な雑煮とは対極の、醤油の暴力雑煮です。いやただの醤油煮です。しかしわたくしは好きなのです。ちなみにさきほどのきんぴらは家族で食べますが、この醤油雑煮は家族でもわたくしだけしか食べません。それほど非常に激烈な醤油暴力メニューです。
鶏肉。もも肉か、手羽元がお勧めです。手羽元はそのまま、もも肉は、ひと口大の大きさに切って鍋に入れます。自ら茹でます。このときに、「鶏ガラスープのもと」(中華料理に使うもの)を適量入れます。味のベースは、鶏肉になります。
沸騰する前ぐらいに醬油をドバドバ入れます。それこそ鍋の湯が醤油色に染まるぐらい入れてください。そのまま10分ほど煮て、鶏肉に醤油味をしみこませてください。
餅は、焼いても、電子レンジでチンしてもよし。わたくしはレンジでチンする派です。加熱してやわらかくなった餅を、醤油と化した雑煮の煮汁に入れて、数分間、もちがふにゃふにゃになる寸前まで煮込みます。なにか味が物足りないと思ったら(そして実際そう思うことがほとんどです)、うま味調味料を足しましょう。
はい完成です。醤油を存分に味わえる醤油雑煮です。なお、ここにコマツナ、菜の花、ホウレンソウなど緑の葉物を入れると味がまろやかになりますよ。
やっぱり醤油ですね。さんまの塩焼きにも結局は醤油をかけて食べてしまう萩原でした。
(おわり)

