衝撃の「盗撮愛好家教員グループ」事件。放課後児童クラブ(学童保育)は、盗撮が容易な環境。事業者には強硬な対応が必要です。
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)運営者をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。放課後児童クラブを舞台に、新人職員の苦闘と成長、保護者の子育ての現実を描く、成長ストーリーであり人間ドラマ小説「がくどう、 序」を書きました。アマゾンで発売中です。ぜひ手に取ってみてください! (https://amzn.asia/d/3r2KIzc) お読みいただけたら、アマゾンの販売ページに星を付けていただけますでしょうか。そして感想をネットやSNSに投稿してください! 最終目標は映像化です。学童の世界をもっと世間に知らせたい、それだけが願いです。口コミ、拡散だけが頼みです!
衝撃的な性犯罪が摘発されました。複数名の小学校教員が盗撮を行って画像を共有していたという、許しがたい事案です。全容はまだまだ明らかになっていませんが、小学校内で盗撮が行われたという報道もあります。放課後児童クラブも残念ながら盗撮事案の報道が後を絶ちません。児童クラブは、より盗撮が容易な環境。児童クラブの事業者はこれを機に改めて盗撮犯罪を起こさないよう緊急に取り組む必要があります。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<報道から>
悲しいかな盗撮事案そのものは頻度としては珍しくない印象が私(萩原)にはあります。しかしこのたびの報道で伝えられている事案には驚きました。NHKや民放テレビが全国中継のニュースで初報から続報までたびたび取り上げているのはまさに衝撃度の高さを現しているのでしょう。
ヤフーニュースに掲載された朝日新聞の記事を一部引用します。2025年6月27日5時に配信された「グループは教員10人近くか 校外学習中撮影データも 女児盗撮事件」の見出しの記事です。
「女児の下着を盗撮し、画像や動画をSNS上のグループに投稿し共有したなどとして、小学校の教員の男2人が性的姿態撮影等処罰法違反容疑で愛知県警に逮捕された事件で、グループには10人近いメンバーがいたことが捜査関係者への取材でわかった。いずれも教員の可能性があるという。」
「捜査関係者によると、グループは秘匿性の高いSNS上に作られ、2人を含め10人近いメンバーがいた。メッセージの内容からいずれも教員とみられ、チャット内には校外学習中など教員としての勤務中に盗撮されたとみられるデータもあったという。」(引用ここまで)
NHKが2025年6月25日に6時48分にインターネット上で公開した「名古屋 児童盗撮 画像共有疑いで逮捕の教員 学校内でも盗撮か」の見出しの記事を一部引用して紹介します。
「名古屋市の小学校の教員ら2人が女子児童を盗撮し、画像などをSNS上のグループで共有したとして逮捕された事件で、グループではおよそ70点の画像や動画が共有され、中には、学校内で盗撮されたとみられるものも含まれていたことが警察への取材で分かりました。」
「その後の警察への取材で、グループでは女子児童のものとみられるおよそ70点の画像や動画が共有され、中には学校内で盗撮されたとみられるものも含まれていたことがわかりました。」(引用ここまで)
ヤフーニュースに6月26日11時47分に配信された、FNNプライムオンライン(フジテレビ系・東海テレビ)の「学校行事や児童の集合写真など撮影する立場…女子児童の下着を盗撮、SNSで共有した容疑で逮捕の名古屋市立小学校教師(以下省略)」との見出しの記事です。
「市の教育委員会によりますと、〇〇容疑者は教頭に次ぐ立場の「主幹教諭」で、担任は持たず、学校行事の活動記録や児童の集合写真を撮影する立場だったということです。撮影には原則学校のカメラを使うことになっていましたが、警察は証拠品として〇〇容疑者の私物のカメラを押収していて、撮影の詳しい状況や余罪などを調べています。」(引用ここまで。氏名は伏せました。)
この盗撮事案は、別の犯罪行為から発覚しました。ヤフーニュースに6月24日21時54分に配信された読売新聞オンラインの「女児盗撮が趣味の教員らのSNSグループか、画像共有していた名古屋と横浜の教員を容疑で逮捕」の記事を一部引用します。
「女子児童の下着を撮影した画像などを教員らのSNSのグループで共有したとして、愛知県警は24日、名古屋市立小学校教員(42)(名古屋市)と、横浜市立小学校教員(37)(横浜市)の両容疑者を性的姿態撮影処罰法違反容疑でそれぞれ逮捕したと発表した。」
「今年3月、名古屋市内の駅ホームで、少女が背負っていたリュックに体液をかけたとして、器物損壊容疑で逮捕された別の教員への捜査からグループチャットの存在が明らかになり、愛知県警が捜査していた。」(引用ここまで)
なお、ヤフーニュースでこの盗撮事案が最初に配信されたのは、この読売新聞オンラインの直前に掲載されていた、共同通信社の記事の可能性が高いようです。6月24日21時1分配信です。速報スタイルの「事件記事」で、「~県警は~容疑で~を逮捕した」というスタイルの記事です。共同通信社は日本各地の報道機関がお金を出し合って設立された報道機関(通信社)で、取材した内容を加盟している報道機関に配信しています。共同通信社は取材力が非常に高い優秀な報道機関ですが、この共同通信の速報記事がヤフーに載ったということは、「これは、大変な事件ですよ」ということを共同通信側が示していたのだと、元新聞記者の私は裏読みします。ちなみにNHKの初報はどうやら24日21時47分です。先の読売の記事が21時54分でしたね。おそらくですが、愛知県警から記者クラブに報道発表があり、その内容をみて「これはただ事ではない」と共同通信が直ちに速報。読売やNHKは補強取材を踏まえた上でおそらくは記者発表から1時間前後で記事をインターネット上に配信したのでしょう。(追記:民放テレビの報道では逮捕前の被疑者の映像が放映されています。報道機関も事件の捜査の進展状況を把握しつつ、警察側からの正式な発表を待って報道に踏み切った可能性があります。こういう仕組みは、実は一般的なものです。)
さてこの事案、行政も相次いで謝罪会見を行ってそれが報道されていますし、名古屋市長も報道陣にコメントしました。何より、政府の中枢である内閣官房長官が定例会見でコメントする事態にまで発展しました。記事を紹介します。ヤフーニュースに6月25日17時25分に配信された、テレ朝NEWSの「林官房長官「決してあってはならなず厳正対処」 小学校教師が逮捕 女子児童の性的画像を撮影共有」との見出しの記事です。
「「教員が児童の性的画像を撮影するようなことは決してあってはならないことでありまして、事実関係が確認されれば今後、任命権者において厳正に対処していくものと」 林長官は今後、教育委員会が事実を確認したうえで、厳正に対処を行う方針だと説明しました。」(引用ここまで)
盗撮事案に官房長官がコメントしたことが報道されるというのは、私の記憶では初めてです。官房長官会見の様子が事細かにすべて報道されるものではありませんが、それでも極めて異例の重大事案であるといえるでしょう。
これは、異次元の最悪な盗撮事案と言わざるを得ません。
私もそうですが、この事案は何か一線を越えたという印象を持った人は多かったのはないでしょうか。これまでも教師や保育士、放課後児童支援員など児童クラブ職員がこどもを盗撮して検挙、摘発されたことはしょっちゅうあります。ほぼ数日間の間隔で、日本全国のどこかで起きた盗撮事案が報道されていると言えるぐらいです。しかしこの事案は、とてつもない残念でやるせない印象を与えたのではないでしょうか。
もはや珍しくはないといえ、やはり「こどもの側にいる、こどもの味方であってほしい立場の教員」が、「その立場を悪用」して、「同じ教員同士、複数の教員」が、「SNSつまりインターネットで許しがたい犯罪行為を共有していた」という、種々の要素が総合されて、激しい嫌悪感を世間に巻き起こしたのでしょうか。
人間にはそれぞれ独自の嗜好や好みがあって当然で、それは性的な分野にも当然あります。それが個人又は同意のもとに互いにその嗜好や好みを理解して受け入れている間柄ならあくまでプライベートの問題ですが、その性的な嗜好を第三者を標的にして、つまり同意のない他者の権利を著しく侵害した状況で、その状況を複数の人物が共有してひそかに楽しんでいるというグロテスクな現実が明らかになった、それこそが嫌悪感の正体かもしれません。
<児童クラブの世界はどうか>
放課後児童クラブは、その業態から、盗撮行為が容易であると言えます。小学校や保育所等、放課後等デイサービス事業所などこどもが長時間過ごす施設におよそ共通する環境がありますが、より盗撮行為を容易とする児童クラブならではの特質があります。以下に盗撮行為に関する要因をざっと挙げてみます。
・こどもが、その場(施設)ですごす理由がある。あるいは過ごさざるを得ない事情がある。(これは全ての施設に共通)
・こどもは、自分たちと関わる大人を信頼する。あるいは指示に従わねばならない存在だと理解して受け入れている。そして施設の側で業務に従事する大人(教員や保育士、児童クラブ職員等)は、そうしたこどもの気持ちや善意を利用して、自らが意図する状態にこどもを置かせることができる。(これもすべてに共通)
・児童クラブは、こどもが生活する場でもあるので、こどもがリラックスして過ごせる環境にある。またはそういう環境を目指している。そのため、こどものリラックスした気持ちから、周囲に対する警戒心を解いて過ごす時間が多く、盗撮行為の目的を果たせる条件が整っている。
・児童クラブ職員とこどもとの関係性において、教育や指導による明確な上下関係のある小学校よりも一般的には濃密で強固な信頼関係に近いものがあるがゆえ、いわゆる「距離感」は、児童クラブにおける職員とこどもとの間においては、他の、こどもへの支援、援助を行う施設よりも、はるかに近いものがある。それゆえ、こどもが職員に見せる態度や行動は警戒心を解いたものとなり、盗撮を企図する者にとって盗撮行為がより容易になる。
・トイレや、着替えをする場所が、小学校ほど厳密にプライバシー保持の構造となっていない。カメラを隠そうとすればたやすく隠せる。
・児童クラブの事業者には、法令順守、コンプライアンスについてそれが事業を行う上で最優先にしなければならないという理解を持てずにいる事業者があり、そのような事業者においては、「犯罪行為はしないでね」程度の呼びかけで済ませており、具体的に盗撮行為を防止する職場環境と職員意識の改善に、組織的に熱心に取り組んでいない。
・比較的少人数の職員が広範囲に及ぶ業務を日常的に行っており、日常の様子や行事の状況を記録するための撮影の業務の必要性からカメラやスマートフォンを手にしている職員がいることが多く、そのような職員の行動は、他の職員から違和感を覚えられることが少ない。そもそも、人手不足の児童クラブの現場においては、「忙しすぎて他の職員の行動をいちいち気にしている余裕すらあまりない」児童クラブが多い。
・児童クラブで従事する職員には、残念ながら社会人としての規範、規律にやや欠ける者も従事する機会がある。極度の人手不足と、恵まれていない雇用労働条件ゆえ、なかなか良質な人材が集まらない。結果的に、法令順守の意識をしっかり持てない職員が採用されてしまう。
・現実的にはさほど多くはないと思われるものの、現状は過去に盗撮行為等が理由で勤め先を解雇されたり自主退職したりした教員や保育士の資格保持者が、その資格ゆえにすぐに児童クラブにて再就職している可能性を排除できていない。
児童クラブに関する盗撮事案ではつい最近、東京都板橋区の事案を運営支援ブログで取り上げました。報道された限りでは、盗撮行為を行ったとされる人物は勤め先の法人を解雇されたとありますが、警察が捜査して書類送検されたとか起訴されて罰金刑になったとか、いわゆる刑事処分についての報道がありません。盗撮行為は卑劣な性犯罪であって、仮に板橋区の事案が単に解雇という民事上の措置だけで済まされていたとするならば、いわゆる日本版DBS制度において就業制限という基本的人権の制限が認められるほどの特定性犯罪とされる犯罪行為に対して、甘すぎる措置であったと私は考えます。
板橋区の事案は、校庭にペン型のカメラが落ちていたことで発覚したものでした。これも運営支援ブログで取り上げた、鹿児島県大隅地方の児童クラブにおける盗撮行為は約4年間も行われ、カメラに気づいたこどもが職員側に伝えたもののとりあってもらえず、カメラはその後も置かれたままで盗撮行為が続けられていたという、事業者がどれほど盗撮行為に対してその悪質性の理解に欠けていたか、もっといえば、こどもの人権を守るという絶対的な命題にすら鈍感であったということを如実に示していました。そのような事業者に年度が替わっても児童クラブの運営を任せた行政の判断もまた不可解すぎますが、残念ながら、児童クラブの世界には往々にして、「こどもの人権を守る」という絶対的な観念のもとでこどもの成長を支援するという本来の目的を忘れてしまい、事業を続けること、事業を営むことで利益を得ることこそが目的と化してしまっている事業者が存在しています。
名古屋と横浜の盗撮教員グループの事案も、先に引用紹介したように、別の犯罪行為があって、その捜査の過程で判明したものです。それは運営支援ブログで取り上げた千葉県松戸市の事案もそうでした。児童クラブとは違う場所での犯罪行為を摘発されて捜査の過程で発覚していました。
ということは、盗撮教員グループもそうですが、「偶然」があって盗撮行為が発覚しただけのことであって、松戸の事案も、実行者が「ヘマ」をしなければ卑劣な行為が今なお続いている可能性が大いにあるのです。それもまた恐ろしい。というのは、今のこの時間も、どこかでこどもを狙って映像が撮影され続けている可能性が排除できないからです。まして、こどもからカメラがあったと申し出を受けたのに、まともに取り合わない事業者が現に存在していたという事実は、児童クラブの世界における法令順守の意識の低さを示すもので、同じようなことが他の地域でもなければいいなと、淡い期待しか私には持てません。それは私の元に寄せられた、行政と事業者によってうやむやにされた児童クラブ内の盗撮疑い行為の情報提供と合わせると、「児童クラブ職員による盗撮行為をうやむやにして、こっそり処理している事業者など絶対に無い」とは言い切れないと、残念な気持ちになるのです。
<いますぐ児童クラブ側が行うこと>
性犯罪だけでなく単純な粗暴な暴力行使行為や窃盗、横領などもそうですが、児童クラブ内での犯罪行為を起こさないための取り組みが必要です。まして盗撮は、それを企図した場合に容易に達成されやすい環境にあるので、児童クラブ事業者は、いまこの盗撮に対して世間の嫌悪感が盛り上がっているときにこそ、「児童クラブでの盗撮は絶対に許さない、行わせない、起こさない」ということを掲げて行動するべきでしょう。児童クラブを運営する大きな事業者が率先して行動して報道されることにもなれば世間に対するアピールにもなりますし、設置主体である市区町村や、あるいは児童クラブの業界団体が、例えば「盗撮ダメ絶対!」的なスローガンを掲げて加盟クラブに盗撮防止のアクションを起こすよう呼びかける、具体的な行動のポイントを示す、ということをすれば、それもまた児童クラブに対する社会の安心感と信頼感の醸成に寄与するでしょう。
盗撮のようなこどもを狙った性暴力、性加害を児童クラブで起こさないためには、運営支援が提唱している「早期発見行動」が最も有効です。早期発見行動とは、児童クラブで業務に従事する者が互いに客観的な視点で同じ場所で従事している者の態度や行動を見て、疑問を抱かせることがないかを常に確認し続けることです。それは施設長や主任、正規職員といった上司が部下を見るだけではなく、地位が下の者も上司上長の行動を見て、客観的な視点で判断することです。たとえ、夏休みの間の数日しか勤務しない学生アルバイトであっても、そのクラブの主任級の職員が、「こどもと2人だけで倉庫の中に入って、なかなか出てこない。おかしいぞ?」と疑問を抱き、それを決められた連絡先に直ちに知らせることです。
事業者はこの「早期発見行動」を全職員に徹底させると同時に、盗撮行為などあらゆる犯罪行為を起こさないための「職場環境設定」を行います。資格になるような場所に遊具を収納する場を設定しない、または監視カメラを設置してこどもが行動するエリア全てを映像で記録できるようにする設備面、ハード面の対策がこの職場環境設定ですが、ハード面だけではなくて、「こどもと2人きりになる部屋の中などで、音読の宿題を聞くことをしない」という行動面でのルール作りもまた、この職場環境設定です。
早期発見行動とは、職員すべてと組織そのものが法令順守を最優先するという意識を基礎として、適切な業務の執行の確認を常時、職員が行っていくことと、運営事業者が犯罪行為を起こさないための設定を整えることです。これができていれば、児童クラブにての盗撮行為はかなり強烈に抑止できるものと、運営支援は考えています。
例えば、様子を記録するために必要だからカメラを持って撮影している職員がいたとして、そのカメラにて撮影された画像の全データを他の職員が確認することを組織として義務付けていた場合は、どんな画像が撮影されたのか直ちに判明するでしょう。記憶媒体は児童クラブにて購入したものにすればよいですし、私物のスマホでの撮影は厳禁とすればいいだけの話です。記憶媒体は定期的に内容をチェックするのは当然です。また撮影している職員の様子を他の職員が必ず視野の片隅にでも入れてチェックすること。こどもの下半身や胸元を必要以上に狙って撮影してはいまいか、などを確認することです。
そういった、細かいところまで事前に取り決めをしておいて行動する、そういう意識を徹底することができた児童クラブにおいては盗撮など卑劣な行動を起こす「スキ」を埋めることができるのです。仮に、こどもの盗撮を狙って児童クラブに職員として入り込んだ者がいたとしても、事業者全体として、職員たちすべてが、徹底的に、こどもへの犯罪を許さないという意識が醸成されていれば、「こんなところじゃ、とても目的を達成できない」として退職して消えてゆく、ということも期待できるでしょう。最も、事業者の外、私生活において盗撮行為に及ぶ可能性はありますが、それは児童クラブ事業者が対応せねばならない範囲外です。あくまで、児童クラブにて行われている事業活動の範囲内において、盗撮等、あらゆる犯罪行為を起こさないための施策を、児童クラブ側は確実に実施していく必要があるということです。
それはすなわち、事業者が地域社会から信頼を受けて児童クラブ事業を営み続けることを可能とするリスクマネジメントにほかなりません。盗撮等の犯罪行為を徹底的に防ぐ意識を欠いた児童クラブ事業者は、危機管理、リスクの管理の程度において劣っているということです。児童クラブにおいて、事業者が組織内での犯罪行為の抑止、防止に不十分であって、それゆえに何か事件事故が起きた場合、それが直接的に児童クラブ運営権のはく奪につながったり、運営事業者が定期的に選考される仕組みにおいては次の選考で負けたりすることが当然に起こりえます。定期的に選考されない、いわば行政と事業者との間の信頼感があって単年度ごとに随意契約で業務委託契約が結ばれている場合でもそれは単に今までが問題がなかったからそうなっていただけで、事業者のいい加減な組織運営がゆえに急に公募になる、ということだってあり得ます。それはまさに、リスクマネジメントの失敗です。安定して運営を継続できるために必要な策を講じていくことが、公の事業をアウトソーシングで営む事業者のまさに生命線ですから。
たかだか盗撮を防ぐというだけに局限するのではなく、「安定して児童クラブ事業を続けるためにこそ、必要なリスク管理である」という認識で、クラブ内のあらゆる犯罪行為、ましてこどもと保護者を永続的に苦しめる性犯罪は必ずや抑止してほしいと、運営支援は訴えます。また、そのように考える児童クラブ事業者には、対応をお手伝いいたします。ぜひ、運営支援にご相談ください。
(お知らせ)
<新着情報!> 2025年6月から放課後児童クラブ(学童保育所)の新規設立と日本版DBS制度への対応に際してご相談者様、ご依頼者様からのニーズに万全対応を期すべく「イオリツ行政書士事務所」(佐久間彩子代表)と、業務上において連携することと致しました。
弊会に寄せられた児童クラブ新規設立のご相談、ご要望に際しては、児童クラブ全般の説明や業務設定の支援を弊会にて行い、クラブ設立に関する具体的な相談や手続きにつきましては、イオリツ行政書士事務所にて対応となります。また、日本版DBS制度につきましては、弊会は事業者の労務関係面の対応助言や必要規程の整備を担当し、イオリツ行政書士事務所が制度の説明や、認定事業者を得るための具体的な手続きの説明や代行面を担当いたします。
佐久間氏は、「日本一、学童保育に詳しい行政書士を目指す」として2025年度から事業を開始された気鋭の行政書士です。児童クラブに関しても豊富な知識を有しており、また実際に保護者運営系の児童クラブの利用者であり運営にも関わっておられるので、児童クラブに関する業務についてはまさに最適任です。
児童クラブの新規設立や運営主体の変更の手続き、また日本版DBS制度の全般的な相談には、ぜひとも「イオリツ行政書士事務所」まで、お問い合わせいただけますと幸いです。
「イオリツ行政書士事務所」(https://office-iolite.com/)
代表者:佐久間 彩子(さくま あやこ)
所在地:〒231-0048 神奈川県横浜市中区蓬莱町2-6-3 KOYO関内ビル406
もちろん、イオリツ行政書士事務所は日本版DBS制度についてきめ細やかな事業者様のサポートが可能です。
・認定取得に向けた申請書類の整備/相談
・導入/管理体制の構築、運用のサポート
・職員/保護者向けの説明サポート
・制度や法令に関する最新情報の提供
・就業規則等の整備、労務関係面の対応助言(弊会も連携して対応いたします)
日本版DBS制度についてのご相談は、弊会並びにイオリツ行政書士事務所まで、ぜひご相談ください。(https://dbs.office-iolite.com/)
※新着情報はここまで。「お得情報」が下にあります!
〇弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない、あらゆる児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイス、メディア対応が可能です。ぜひご連絡ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。
さらに運営支援からの書籍第2弾として、放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を発売しました。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。もちろんフィクションですが、リアリティを越えたフィクションと、自信を持って送り出す作品です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いたハートフルな作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説です。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描ける「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。
この2冊で、放課後児童クラブの世界をかなり知ることができると運営支援は自負しています。いわゆる日本版DBS制度において、放課後児童クラブと関わりができるであろう弁護士や社会保険労務士、行政書士といった各士業の方々には、放課後児童クラブの世界を知るにはうってつけの書籍となっています。他の業種、業態とかなり異なる、ある意味で異質の業界である児童クラブについて知ることができる、運営支援からの2冊を士業の方々には、ぜひご活用ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
☆(お得情報!)
(放課後児童クラブのエアコン機器の点検と清掃を考えている方に朗報です。弊会をバックアップしてくれている、埼玉県上尾市の「SVシステム株式会社」(埼玉県上尾市の電気・空調設備施工管理会社|点検・修理・メンテナンス|SVシステム株式会社)が、「児童クラブ限定」で、格安にエアコン機器の点検と清掃を承ります。埼玉県や上尾市に比較的近い地域であれば県外でもお伺いできます。見積はもちろん無料です。技術者のスキルは超一流。私が以前、児童クラブ運営事業者だったときからの長いお付き合いです。弊会お問い合わせメールで連絡先をお送りいただければSVシステム社に転送いたします。直接のご連絡も、もちろん大丈夫です。夏前にぜひ、エアコンの点検を!)
☆
(ここまで、このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)