将来、放課後児童クラブ(学童保育所)を利用しようと考えている保護者さんへ。「児童クラブのトリセツ」シリーズ6
放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の運営者と保護者、そして職員、すべて児童クラブに関わる人をサポートする「運営支援」を行っている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。この4月に新1年生となるお子さんがいる子育て世帯では、放課後児童クラブ(いわゆる学童保育所)の新規入所を前に、何かしら不安や疑問を抱いている人がいるでしょうか。残念ながら入所が認められず保留、あるいは待機になって途方に暮れている人もいるでしょう。来年の4月、再来年の4月に放課後児童クラブを利用しようと考えている方も多いでしょう。運営支援ブログでは、これから児童クラブに関わることになる保護者さん、関係者さんに向けて、不定期ですが、児童クラブのことについて運営支援の独断と偏見による、分かりやすく(そしてなるべく短く!はどうやら無理みたいですが)紹介するシリーズ「児童クラブのトリセツ」シリーズを掲載しています。6回目です。
(※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。)
<その21:夏休みの留守番が不安なので夏休みだけ放課後児童クラブを利用したいのですが、夏休みだけの入所が難しそうなので4月から放課後児童クラブに入所します。学校がある日は留守番させるので、夏休みになるまでクラブを利用しなくてもいいですよね?>
児童クラブ側からすると、「それは困ります」という考えです。保護者に、なかなか面と向かって言いずらいので代わりに私が言いますが「入所したのだから4月から利用しましょう」ということです。むろん、利用する、しないは保護者の自由意志ですが、仮に待機児童が生じている地域の場合、「あなたが、単に枠として確保して有効に利用していない分、待機児童になって厳しい状況に追い込まれてしまった1世帯を救うことができたのに」と、私は悲しくなります。
さて、夏休みになる前に利用するべきだという最も大事な理由があります。
「夏休みになってから本格的に利用を始めると、その前の1学期の間に、児童クラブの中で生まれ育った児童の集団の中に、なかなか溶け込めず、夏休みだけ児童クラブで過ごす子どもが、とても居心地が悪い環境に置かれる可能性があるから」
児童クラブで顔を合わせる子どもたちは、同じ小学校に通う子どもですし、同じクラスの子ども、同じ地域に住んでいる子どもであることもごく普通にあるでしょう。「だから、すぐになじめるわよ」というのは、大人の希望的観測です。子どもは、子どもたちで過ごす期間の間に、子どもたちだけのコミュニティ、子どもたち同士の関係性を築き上げていきます。それは、「小学校の同じ教室で過ごす子ども」と同一人物であっても、「児童クラブで他の子どもたちと過ごしてきた子ども」とは違う関係性を築き上げた、同一人物であっても「違う表情」を示す子どもです。
夏休みになって急に児童クラブに利用するようになったとき、「すでに児童クラブの中で育ってきた子どもたち同士の人間関係」の中に入り込むには、それほどたやすいものではありません。場合によっては半月ぐらいかかるかもしれません。とてもコミュニケーション能力の高い子どもなら、1~2日ですっかり打ち解けるかもしれませんが、ケースバイケースです。打ち解けるまでの期間に、夏休みから利用する子どもにとって嫌なことがあったら、その子が「もう学童に行きたくない」と言い出す事態にも、なりかねません。
少しでも、子どもの立場に立って、「最も児童クラブが必要な夏休み期間に、子どもが安心して児童クラブに行けるようにするには、夏休み前に児童クラブに入っている子どもたち同士で、仲良くなっておくほうが得策だ」という考えを、保護者に理解していただきたいと運営支援は考えます。
いいですか、児童クラブで過ごすには、「保護者」ではありませんよ。「子ども」です。だから「子どもの視線で、子どもの立場で」物事を考えてみる習慣を身に着けてくださいね。
<その22:放課後児童クラブの職員にかなりの年齢を重ねた高齢者がいます。不安ですが、大丈夫ですか?>
高齢者だからといって、児童クラブの職員の仕事が十分に務まらないことはありません。年齢で一概に向いている、向いていないということが判断できる職種ではない、ということです。年齢が70代、または80代であっても、運動能力に応じた活動をすることは前提としても、「子どもと円滑なコミュニケーションが取れる」のであれば、児童クラブの仕事がまったく不可能ではありません。逆に言うと、運動能力が申し分ない10代、20代、30代であっても、子どもとの会話が好きではない人や、自分の考えや気持ちを言葉で表現することが苦手な職員は子どもの側からしても苦手ですし、不安です。年齢ではなく、「意思疎通が十分にできるかどうか」が、児童クラブでの仕事が最終的に勤まるか、勤まらないかを左右します。
運動は確かに大事な要素です。一般的に70代の人に、子どもと30分間の鬼ごっこで遊んでほしい、というのは無理な話です。70代でももちろん元気な人もいますけれども。また20代であっても体を動かす遊びが得意ではない人だっています。つまり、体を使った遊びを子どもと行うことができる、できないかは、単純に年齢ではなくて、個人個人の能力、属人的な問題であるということです。体を動かして遊ぶことが苦手、あるいは能力的にできない場合は、室内で、ボードゲームや将棋、囲碁、花札(最近はやっているみたいですね)、おしゃべり、プラ板、ビーズ遊び、また会話の相手をして、子どもと関わっていくことで、児童クラブ職員としての仕事が十分に務まるでしょう。「私はサッカーやボール遊び、鬼ごっこなんかは得意だけれど、室内でチマチマ遊ぶのがなんか性に合わなくて」という人が他に職員でいれば、いいバランスが取れますよね。飴の日はどうしたって室内遊びになりますし、熱中症の危険がある日も同じ。室内遊び要員の活躍の場は、たっぷりあります。
むしろ、児童クラブの職員にふさわしくない、向いていないのは「怒りの感情をコントロールできない人」です。いわゆる、すぐにカチンとして態度に出てしまう人、すぐに怒って怒鳴る人、つまり短気な人です。まして、すぐに手が出てしまう人は論外です。高齢者については、真実であるかどうかはともなく、歳を重ねると「待てなくなる」「我慢が続かなくなる」と一般的に言われるように、この「短気」についての懸念はあります。まして、高齢者にとって自分自身が子どもだった時代(昭和20~30年代)には、子どもは大人たちからしょっちゅう怒鳴られたり叩かれたりして育ってきた原体験を持っています。それを今の時代の子どもたちに披露してしまっては「アウト!」となります。この点は、高齢者を雇う児童クラブ事業者がしっかりと教育研修することが必要ですね。
私は高齢者の人にお願いしたいのは、「ご自身の子どもだったころの記憶、体験」を、今の児童クラブの子どもと職員、そして保護者に伝えてほしいということです。戦争体験をお持ちの人はだいぶ少なくなってきましたが、自身が子どもだった時に戦時下にあって食べることにどんなに苦労したとか、戦後の時代の子どもたちの様子をぜひ、今の時代と時代を支える若い人たちに、伝えていってほしいのです。高齢者の方と、年齢が若い人たちが同じ場所で、比較的長い時間、過ごせるのは児童クラブならでは。この貴重な機会を存分に活用することを、児童クラブの事業者や、市区町村が率先して示すことが重要だと私は常々考えています。ぜひ、高齢者の職員が活躍しているクラブでは、天気が悪くて外で遊べない日などに、昔の子どもたちはどうだったのかを伝えるための時間を設けてほしいと期待します。ただ話をするだけでは子どもたちはすぐに飽きてしまうでしょうから、「いつか機会が来た時のために」事前に写真や絵や、当時を思い起こさせる遊び道具などを準備しておくことがいいでしょう。話し手の高齢者職員も事前の練習を重ねておくといいですね。なかなかないですよ、「ナマの歴史」を後世に伝えていく機会というものは。
<その23:放課後児童クラブの職員には誰でもなれると聞きました。過去に子どもへの卑劣な犯罪をした人が入り込んでいないかどうか不安です。対策はしているのですか?>
その不安は子ども、保護者だけではなく職員を雇用する側も、一緒に働いる職員自身も、実は長い間、不安を感じてきたことです。「誰でもなれる」というのは実は児童クラブに限った話ではなく、保育所だって全員が保育士とは限らず、時間を区切った非常勤のスタッフは保育士ではない人もいます。小学校にだって教員ではない人が子どもたちと関わる仕事をしていることが通常にあります。一方で、児童クラブは保育所や学校とは違って有資格者の配置基準が大変緩く、有資格者ではない人、つまり「雇われれば誰でも」児童クラブで中心的な役割を担って子どもたちと比較的、長い時間、それも濃密に、子どもたちと関わることができるのが、保育所や学校との決定的な違いでしょう。
おまけに、はるか昔から現在も、児童クラブは常に人手不足といっていい状況です。職員が充足していて求人は不要です、という事業者は珍しいですね。よって、「誰でもなれる」というのはあながち間違っていません。
実はそのような環境から、過去に種々の罪を犯した人が再就職先として、猫の手も借りたい児童クラブにて採用されて働いていた、ということは否定できません。(ここで注意してほしいのは、過去に過ちを犯した人はその過ちの程度に応じた刑罰を科せられ、その罪を償うことになります。罪を償った人をその過去をもって差別してはならない、ということです。好き嫌いとは関係なく、どんな人にも基本的人権はあるということは認識していなければなりません)
今後は、こういった状況に変化が生じることになります。こども性暴力防止法が成立して、「日本版DBS」という制度が来年(2026年)12月までに実施されることになっています。放課後児童クラブは自動的にこの制度の対象になるわけではなく、いくつかの要件を満たした児童クラブがこの制度の対象になります。この制度の対象となった児童クラブでは、そこで働いている人の「ある種の性犯罪の前科」を調べることになります。調べた結果、制度によって決められた過去の期間の間に、ある種の性犯罪の前科があると分かった職員に対して、雇い主(児童クラブの事業者)は、何らかの対応をすることになります。それは、子どもと関わらない仕事に異動させるとか、あるいは仕事を辞めてもらう、という対応になります。
この制度の運用が始まれば、「過去に性犯罪をした人物が児童クラブの職員として紛れ込む」可能性は確かに減ります。また、新たに採用しようとする人に関しては、事業者側が特定の性犯罪をした人物の新規採用をしないようになる可能性は大いに高まるでしょう。ただし現時点では、具体的な運用の方法について明らかになっていません。決して大きな規模ではない事業者が多い児童クラブの世界に、この制度が現実的になじむかどうかも不明瞭です。
大事なことは、この制度は「今、働いている人に、子どもへの性犯罪をしでかすことを防ぐための教育や研修の徹底した実施」を求めているので、「児童クラブにおいて、子どもへの性暴力の発生を防ぐための措置を児童クラブの事業者が講じることになる」ということです。このことこそ、児童クラブを利用する側にとってとても大事なことです。子どもが被害者となる悲惨な事態を徹底して防ぐ努力をすべての児童クラブの事業者が必ず行うように、社会全体が求めていくことが大事なことだと考えています。
<その24:SNSを見ると、保育所では配置されている保育士の人数が少ないので子どもへの不適切な関わりが起きても仕方がないと投稿している人がいます。児童クラブでも同じなんですか?>
全くの間違いです。どんな事情があれ、どんな制度であれ、子どもへの支援、援助、保育や教育に携わっている人物が、制度や仕組みの不備や欠陥を理由として、子どもへの不適切な関わりや人権侵害、児童虐待を起こしていいはずはありません。「そういうことは仕方ないんだ」と言っている人は、子どもに関わることを職業としている人のほんのごくごく一部です。ほとんどの人は、そんなことを全く肯定していません。まして、子どもや利用者側が利用する施設を選べるのであればその施設において児童虐待が起こっても利用者側がその施設を選ばなければいいという意見があるとしたら、犯罪を積極的に肯定している極めて深刻な人権侵害の意識に基づいている極めて危険な投稿の趣旨で、法治国家として放置してはならない考え方です。そういうことを言っていたり主張していたりする人が、利用している施設にいたら、すぐに市区町村に通報してください。そういう人をメディアに登場させようとするメディアもどうかしていますが。
確かに、特に児童クラブにおいては、児童クラブの運営に関する国の法令の基準が極めて緩いので、適正とされる児童の集団の人数はおおむね40人となっているところを平然と70人、80人と増やしている市区町村があります。それは法令違反に等しいのですが、残念ながらそれを取り締まったり罰したりするルールすらありません。よって、児童クラブは、とてもその施設に収まりきらないほどの大人数の子どもを受け入れ、さらに、子どもと関わる職員の人数は予算が足りないので増やせない、という非常に劣悪な状態に置かれていることが、ごく普通に存在しています。本当に残念な事態が児童クラブの世界では、まかり通っています。
この残念な状況は、「それは絶対にしてはならない」というルール、法令が存在しないから、生じているのです。よって、この国の社会、世論が、「子どもがギュウギュウ詰めの状態の児童クラブは、子どもの人権侵害だ」という意識を強く持って、この国の政治と行政に強く是正を求め、「児童クラブの人数はこの基準を超えてはならない。超えた場合はこういうペナルティを科す」というルールを作らせることが大事です。それには、国民1人1人の意識において、よりよい児童クラブを実現することこそが子どもの豊かな時間と生活、成長を支えるために絶対に必要だということを確信することが何より重要です。
制度や仕組みが酷いことと、その酷い環境であればそこで働くものは子どもに対して何をしてもかまわないんだ、仕方がない、という意見は、残念ながら職業倫理をまったくわきまえない自己中心的な者の利己的な考え方です。そういう人を見かけたら「それは違う」と声を上げて指摘し、関係機関にどんどん通報しましょう。もし、自分の子どもが、「環境によって子どもへの虐待は許される」という人物と関わっているということを想像してみてください。自分の子どもが何をされるか分かりませんよ。例えていうなら、警察官が「ここは治安があまりよくない場所だな。ここにいる人間は全員犯罪者だから全員逮捕しちゃってもいいよね」というようなものです。法治国家としてまったくありえない、資格を持つ職業の者であるとしたらその資格の価値や尊厳を根本から否定することです。残念ながら、そういう人はいるようです。
SNSでは、子どもと関わる立場を職業としていると思われる人が児童虐待を肯定する投稿をしても、その投稿の重大な意味=子どもと関わる職業人とおぼしき人物が児童虐待という犯罪を行うことを肯定することの恐ろしさについて、誰一人としてその危険性を指摘しない、いや指摘できない程度の方々しか集っていないのかという錯覚にすらとらわれます(まともな人は無視しているのでしょう。触らぬ神にナントカですから)。子どもとの関わりで、どういう行為が不適切なのかどうかは気になるのに、「虐待をしてもしょうがない」という最も危険な投稿に誰も注意を払わない、実に情けない状況が展開されることがあります。そういう状況で、子どもに関する仕事の世界について特に知識も情報も持っていない人が「そうなんだ、配置基準が酷ければ子供を虐待することは肯定されるんだ」と勘違いする危険性について、だれもその恐ろしさを思い浮かべないとしたら、子どもに関する世界で働く多くの人たちの知性すら、疑われるのです。だから、法令違反を是認する、助長するような投稿には「それは違う」と指摘することは重要なのです。
児童クラブでも、時折、子どもを被害者とする犯罪をしでかす人がいて、報道されることもあります。よって「日本全国、どの児童クラブにも、子どもに危害を加える人は皆無である」と根拠を持って提示することは、かないません。しかし、「児童クラブの制度が悪いから、子どもには何をしたってかまわない」と公然と口にする人は、ゼロではないですが、ほとんどいないだろうと、希望的観測を持って申し上げます。保護者の方は、利用している児童クラブに、あるいは今後利用することになる児童クラブに、堂々と、質問していいですよ。「大規模問題とか、人手不足とか、いろいろな困難なことがあるかもしれませんが、ここの児童クラブに、そういうことを理由として、子どもに対して不適切な支援、援助をしてもかまわないと考えている職員は勤めていますか?」と、ぜひ聞いてください。まっとうな児童クラブであれば、「ご安心ください。うちのクラブには、そんなひどい考えを持つ職員は正規もパートもアルバイトも、誰一人としていません。人手不足はなんとかしてほしいのは正直なところですが、だからといって、子どもに危害を加えてもやむを得ないだなんて考えている人は、絶対にいないですから!」と、真正面から答えてくれるでしょう。
答えてくれなかったら?そういうときは、私に教えてください。このブログで取り上げて世間に訴えかけますよ。
※このシリーズ、今後も不定期に掲載します。取り上げてほしいテーマ、課題がありましたら、ぜひリクエストしてくださいね。旧ツイッター(X)にポストしていただいても構いません。
掲載履歴:第1回は2024年12月20日掲載です。
<その1:放課後児童クラブって?>
<その2:放課後児童クラブと学童保育所は違うの?>
<その3:放課後児童クラブとか学童保育所は、なんのためにあるの?>
<その4:児童クラブに入るのに条件が必要?>
<その5:必ず入れる児童クラブがあるって本当?>
第2回は2025年1月4日掲載です。
<その6:新1年生の保護者が放課後児童クラブで気を付けておきたいことは?>
<その7:児童クラブに行っていると勉強の時間が足りなくなりそう。もっと勉強させててもいいんじゃない?>
<その8:うちの子、とてもおとなしいので4月から児童クラブになじめるかどうか心配です>
第3回は2025年1月13日掲載です。
<その9:入所する放課後児童クラブは学校が休みの日に弁当持参ですが、カップラーメンは禁止です。なぜ禁止するのですか、理解できません>
<その10:児童クラブに持っていく弁当は、コンビニ弁当ではダメなのですか?冷凍食品は恥ずかしい?>
<その11:子どもの発熱は何度ぐらいまでなら大丈夫ですか? 発熱しても児童クラブを利用できますか?>
<その12:児童クラブの職員は、どういう人たちが多いのですか? 資格はあるのですか?>
第4回は2025年1月27日掲載です。
<その13:入所ができる放課後児童クラブには保護者会(父母会)があります。入りたくないので入らないでも大丈夫ですか?>
<その14:子どもが入る予定の児童クラブは午後5時ごろまでは希望者が全員入所できるのですが、それも放課後児童クラブですか?>
<その15:児童クラブの利用料が月ぎめなんですけれど、利用する日だけ料金を支払えばいいじゃないですか。おかしいです>
<その16:児童クラブでは子ども同士のトラブルが多いと聞きます。トラブルを起こす子どもは厳しく対応して、クラブをどんどん辞めさればいいと思うのですが、間違っていますか?>
第5回は2025年2月8日掲載です。
<その17:放課後児童クラブを退所、退会、辞めるタイミングはいつごろがベストですか?>
<その18:高学年になっても児童クラブに通っていることは恥ずかしいですか?自立していないと思われますか?>
<その19:夏休みや冬、春休みだけ児童クラブを使いたいのですが、わがままですか?むしろリーズナブルですよね>
<その20:児童クラブの職員が、子どもたちに「先生」と呼ばせています。教員でもないのに、なんで先生なのですか?おかしくないですか?>
<おわりに:PR>
弊会は、次の点を大事に日々の活動に取り組んでいます。
(1)放課後児童クラブで働く職員、従事者の雇用労働条件の改善。「学童で働いた、安心して家庭をもうけて子どもも育てられる」を実現することです。
(2)子どもが児童クラブでその最善の利益を保障されて過ごすこと。そのためにこそ、質の高い人材が児童クラブで働くことが必要で、それには雇用労働条件が改善されることが不可欠です。
(3)保護者が安心して子育てと仕事や介護、育児、看護などができるために便利な放課後児童クラブを増やすこと。保護者が時々、リラックスして休息するために子どもを児童クラブに行かせてもいいのです。保護者の健康で安定した生活を支える児童クラブが増えてほしいと願います。
(4)地域社会の発展に尽くす放課後児童クラブを実現すること。市区町村にとって、人口の安定や地域社会の維持のために必要な子育て支援。その中核的な存在として児童クラブを活用することを提言しています。
(5)豊かな社会、国力の安定のために必要な児童クラブが増えることを目指します。人々が安心して過ごせる社会インフラとしての放課後児童クラブが充実すれば、社会が安定します。経済や文化的な活動も安心して子育て世帯が取り組めます。それは社会の安定となり、ひいては国家の安定、国力の増進にもつながるでしょう。
放課後児童クラブ(学童保育所)の運営支援は、こどもまんなか社会に欠かせない児童クラブを応援しています。
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弊会代表萩原ですが、2024年に行われた第56回社会保険労務士試験に合格しました。これから所定の研修を経て2025年秋に社会保険労務士として登録を目指します。登録の暁には、「日本で最も放課後児童クラブに詳しい社会保険労務士」として活動できるよう精進して参ります。皆様にはぜひお気軽にご依頼、ご用命ください。また、今時点でも、児童クラブにおける制度の説明や児童クラブにおける労務管理についての講演、セミナー、アドバイスが可能です。ぜひご検討ください。
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放課後児童クラブについて、萩原なりの意見をまとめた本が、2024年7月20日に寿郎社(札幌市)さんから出版されました。本のタイトルは、「知られざる〈学童保育〉の世界 問題だらけの社会インフラ」です。(わたしの目を通してみてきた)児童クラブの現実をありのままに伝え、苦労する職員、保護者、そして子どものことを伝えたく、私は本を書きました。学童に入って困らないためにどうすればいい? 小1の壁を回避する方法は?どうしたら低賃金から抜け出せる?難しい問題に私なりに答えを示している本です。それも、児童クラブがもっともっとよりよくなるために活動する「運営支援」の一つの手段です。どうかぜひ、1人でも多くの人に、本を手に取っていただきたいと願っております。注文はぜひ、萩原まで直接お寄せください。書店購入より1冊100円、お得に購入できます!大口注文、大歓迎です。どうかご検討ください。
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放課後児童クラブを舞台にした小説「がくどう、序」を出版します。3月10日の発売を予定しています。埼玉県内の、とある町の学童保育所に就職した新人支援員が次々に出会う出来事、難問と、児童クラブに関わる人たちの人間模様を、なかなか世間に知られていない放課後児童クラブの運営の実態や制度を背景に描く小説です。リアルを越えたフィクションと自負しています。新人職員の成長ストーリーであり、人間ドラマであり、児童クラブの制度の問題点を訴える社会性も備えた、ボリュームたっぷりの小説です。残念ながら、子どもたちの生き生きと遊ぶ姿や様子を丹念に描いた作品ではありません。大人も放課後児童クラブで育っていくことをテーマにしていて、さらに児童クラブの運営の実態を描くテーマでの小説は、なかなかないのではないのでしょうか。児童クラブの運営に密接にかかわった筆者だからこそ描けた「学童小説」です。ドラマや映画、漫画の原作にも十分たえられる素材だと確信しています。ご期待ください。
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「あい和学童クラブ運営法人」は、学童保育の事業運営をサポートします。リスクマネジメント、クライシスコントロールの重要性をお伝え出来ます。子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、議員の方々、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。セミナー、勉強会の講師にぜひお声がけください。個別の事業者運営の支援、フォローも可能です、ぜひご相談ください。
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(このブログをお読みいただきありがとうございました。少しでも共感できる部分がありましたら、ツイッターで萩原和也のフォローをお願いします。フェイスブックのあい和学童クラブ運営法人のページのフォロワーになっていただけますと、この上ない幸いです。よろしくお願いいたします。ご意見ご感想も、お問合せフォームからお寄せください。出典が明記されていれば引用は自由になさってください。)