忘れがたき思い、忘れがたき、この2年
放課後児童クラブ(学童保育所)のすべてをサポートする運営支援を事業としている「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。久しぶりの、身辺雑記です。
あの2年前の10月31日からはじまって、10月31日は、私にとってとても大切な日の1つです。1年前には、ブログに、このようにつづっていました。「1年前を思い出す。いろいろなことがあった。そのことはここに記すことはしないが、あまりにも残念なことばかりであった。信じていたことが信じられなくなり、人の心なんて簡単に切って捨てられることも知った。信じていた人が信じられない人であったということも知った。世の中に尽くすことの大切さよりも、自分たちが楽なことを選ぶことが正しいという人ばかりであることを知った。
今まで尽くしてきたことが誰にも評価されていなかったことを知った。それでも貫き続けることが大事であることがある、そういう思いを自分が抱いていることも知ることができた。社会正義を貫くことの大切さを知った」
そして、「1年後を目指して前に進むしかないと覚悟をしている自分がいることも、改めて知ることができた」とも、つづっていました。
あの日から2年、そしてブログから1年。この1年を振り返ると、わずかながら、運営支援という私の最大の目標について、ごくわずかながら前進したといえるかも、しれません。全国各地の児童クラブ関係者から時折、相談を受けています。運営支援の具体的な形として、愛知県津島市の児童クラブ運営団体の非常勤理事に就きましたし、児童クラブの世界を知っていただきたいと書いた本を7月に出すことができました。運営支援の専門性と信頼性を向上させるために社会保険労務士の試験を受けて合格しました。
しかし、まだまだ全然だめです。運営支援がビジネスとしてまだ成り立っていません。これは、私に対する評価や信頼性の問題ですね。さらに研鑽を積み、知見を深め、運営支援に対して児童クラブの世界のみならず社会から信頼を受けるように努力をせねばなりません。自分自身がよく分かっています。
どんなにつらくてもやるせなくても、前を向いて、信じて、己の道を進むだけです。私の目標は、児童クラブで働く人たちに社会がもっと感謝を持ち、評価をすること。児童クラブで働く人が誇りを持って安心して生活できる毎日を実現することです。なぜならそれが、児童クラブで過ごす子どもたちの最善の利益を実現させるために必要だからです。
最後に1年前につづったことを改めてつづって終わりにします。きょうから1年後は、どのようにこのブログをつづっているのでしょうか。もっともっと明るい前向きな内容になるよう、努力しなければなりませんね。
ちょっとだけ、いやかなり感傷的になる日もまだ多い。それは仕方がないと思っている。それまで私は嘘偽りなく
かなり本気で学童保育の世界が発展することにすべてのことをささげてきた。大げさに聞こえるかもしれないけれど
これだけは本気でそう言える。もともと、息子が学童保育所にお世話になってから学童保育の世界に足を踏み入れて
にわかに信じがたいような事がまかり通っていることを知った。子どもたちと保護者のために懸命に仕事する人には
あってはならない酷い待遇が、当たり前のようにはびこっていた。それを無視して、自分たち利用者側だけが得する
いい加減な制度は、早く是正されねばならないと、本気でそう思った。それが社会正義だと、私はそう思った。私は
たくさんの「やらねばならないこと」を胸に抱いて、この世界に飛び込んできた。ただそれは、独りよがりだったと
いえるかもしれない。そうであっても、学童保育の世界が幸せになるために、こんな学童バカがいてもいい。
来年(2025年)の10月31日に、またこのタイトルでお会いしましょう。