3分で読める今週の「運営支援」ブログ(4月28日~5月4日)

 あい和学童クラブ運営法人はブログで、学童保育(所)への提言や意見を行っています。2024年4月28日から5月4日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。

・放課後児童クラブでも深刻な「カスハラ(カスタマーハラスメント)」問題。もちろん厳正な対応は必要です。一方、「保護者自身が何らかの事情で孤立化、あるいは心理的に追い詰められていることがあって、自身を守るための激烈な防御反応としてのカスハラ行為に乗り出しているのかどうか」、そして「そのような厳しい状況に保護者があるとしたら、子どもが保護者を見て何を思っているのか。また保護者から何か理不尽な行為を受けてはいないか」を、児童クラブの職員や運営事業者は合わせて考えておく必要がある、ということを私は言いたい。(4月29日掲載)

・保護者会は「強制参加」から「任意参加」の時代になりつつあります。保護者が「クラブの集まりに来てよかった」と思わせる会合の組み立てこそ、児童クラブ職員に求められる重要な技能、技術になります。保護者に「参加してよかった」と思わせるには、会合の「出席者」である保護者をどうやって「参加者」にさせるか。参加者とは、「一緒に考えて、意見を出して、議論を形成していく」存在です。クラブ職員が一方的に話しかけるだけでは、クラブにやってきた保護者を参加者にさせてはいません。クラブの職員は、情報を提供する主催者でありつつ、その場の会合の進行における展開を工夫し、そこにいる人を話し合いの場に参加させるため興味関心をひきつけられるようにしなければなりません。(4月30日掲載)

・運営委員会方式による児童クラブで、会計担当のクラブ職員が運営費を着服する事案が発覚しました。運営支援の立場からは次のことを問題視します。(1)職員は委員会委員であった、ということはこの職員は2023年度において事業運営、クラブ経営に関わる立場だったということ。つまり経営陣による不正事案といえる。経営陣による不正が起きてしまう余地が、なぜあったのか。(2)2023年6月から着服が行われ、年度末まで着服が続いていた。10か月に及んだが、その間で犯行を見つけ出すことがどうしてできなかったのか(3)監事は存在していたのか。カネが動く組織ゆえ監事は置かれていると想像するが、四半期ごとの会計監査のみならず業務監査が機能していなかったのではないか。(5月1日掲載)

・児童クラブの仕事で五月病になった、なりそうならどうしましょうか。すぐに完璧を求めたがる児童クラブの業界が問題ですが、児童の健全育成の仕事はとても難易度の高い仕事です。「仕事がうまくいかないのは、そりゃ当然だ」と「開き直る」こと。新人であればなおさら、たった1か月でエキスパートになれるわけがありません。子どもだってまだまだあなたのことを本当に信頼できる大人、職員であると信じられなくても無理はありません。故意に子どもを傷つける、仕事に影響を及ぼすことでない限り、失敗しても「ま、次はうまくやろうぜ」と開き直ってください。「ケ・セラ・セラ。なるようになる」のが案外、世の習いです。(5月2日掲載)

・放課後児童クラブで、おやつを食べた子どもが喉に食物を詰まらせてしまったという重大な事案が起こっていたことは発覚しました。再発防止こそ、いま、児童クラブの世界に求められることです。再発防止の方策を考えるには、どうしてこのような悲劇的な失敗が起きたのかを知り、分析し、それを繰り返さない方策を講じることです。そのために資する情報を明らかにしないのでは、再発防止に効果的な策を早急に講じることが難しくなります。何が大事なのか。プライバシーはもちろん大事。しかし事業者の体裁や評判、名誉などは無関係です。行政は再発防止に役立つ情報を公開するべきです。(5月3日掲載)

・ ゴールデンウイーク特別版「こんな放課後児童クラブは嫌だ!」子どもの立場編です。~いつも人がいっぱいでギュウギュウ詰め。絶対誰かとぶつかるじゃん!→嫌ですよね。行きたくなくなります。大人だって同じでしょ、ずっと満員電車の中にいる自分を想像してくださいな。おやつを食べるにしても宿題をするにも、すぐ隣の人とぶつかる。雨の日はもう最悪。ムシムシするし、クラブの中を走り回る子が絶対いるからぶつかってケガするし。夏はすぐ部屋が暑くなる。これ「大規模問題」といいますけれど、子どものチカラでは解決できません。大人、それも国、市区町村しか解決できませんからね。よろしく頼みますよ、こども家庭庁さん。(5月4日掲載)

・3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは4月28日から5月4日まで、以下の49市区町村を紹介しました。
愛媛県大洲市
北海道大空町
東京都大田区
群馬県太田市
島根県大田市
三重県大台町
千葉県大多喜町
広島県大竹市
秋田県大館市
福島県大玉村
栃木県大田原市
滋賀県大津市
熊本県大津町
山梨県大月市
高知県大月町
岩手県大槌町
福岡県大任町
高知県大豊町
島根県邑南町
福井県大野市
岐阜県大野町
福岡県大野城市
愛知県大治町
宮城県大衡村
愛知県大府市
岩手県大船渡市
青森県大間町
長野県大町市
佐賀県大町町
福岡県大牟田市
長崎県大村市
京都府大山崎町
奈良県大淀町
青森県大鰐町
秋田県男鹿市
福岡県岡垣町
愛知県岡崎市
東京都小笠原村
埼玉県小鹿野町
長野県岡谷市
岡山県岡山市
埼玉県小川町
長野県小川村
佐賀県小城市
沖縄県沖縄市
島根県隠岐の島町
島根県奥出雲町
北海道奥尻町
東京都奥多摩町

※あい和学童クラブ運営法人では、学童保育所に関わる方々への学童保育所基礎知識や組織運営に関する相談受付、講演、研修講習、取材対応が可能です。運営陣に第三者の有識者理事・監事で加わることで運営を支えることが可能です。「学童保育とは、こういうところ」という市民、保護者向けの講演は大歓迎です。学童保育に関する職員、保護者の方の個別の相談には原則、無料で応じております。お気軽にお問い合わせください。学童保育に関するどんなことでも、まずはお問い合わせください。
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