子育ては、365日、ずっと続きます。子育て支援も同じ。学童保育も、年間を通じて支援の提供が必要です。

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。子どもの育ちを支える学童保育、保護者の安定した生活を支える学童保育、そして社会を支える学童保育を支援する「学童保育運営支援」の重要性と必要性を訴えています。

 本日、7月17日は国民の祝日「海の日」です。祝日といえば、官公庁や小中学校は休みです。学童保育所も多くは閉所日でしょう。祝日に旅行や遠出を楽しむ、ショッピングを楽しむ人は多いですが、旅館や飲食店、お店では、多くの人が働いています。つまり、働いている人の人数は実は大変多いということです。自分が休みですと、その視点はつい忘れがちになってしまいますね。

 祝日に働いている人には当然、子育て世帯の方もいるでしょう。民間の学童保育所を除き、多くの放課後児童クラブは閉所していますから、祝日の日中に働いている人のお子さんは、家で留守番をしたり友達の家で過ごさせてもらったり、祖父母等の家に行ったり、それぞれの時間の過ごし方で、保護者の帰宅を待っていることでしょう。そして保護者は、仕事の合間に、自宅や子どもに連絡を取って、状況を確認しないと、安心して仕事に打ち込めない状況なのでしょう。

 現状で、多くの子育て世帯が日曜日や祝日も就労していることが事実なのです。学童保育は子育て支援のシステムとして、日曜日や祝日、或いは年末年始等、或いは夜間(午後8時や同9時ごろまで)に働いている保護者の就労を支え、保護者不在時の子どもの育成支援を行うことは、絶対に手掛けねばならない重要な社会的使命であると私は考えます。(大きな歓楽地があるような一部地域では深夜帯にも子どもへの支援が必要でしょうが、それは特別な例とします)

 こういう主張をすると「親子分離の時間を長くすることを助長するので賛成できない」という意見が必ず出てきます。私に言わせると、「では、働かなければ生活できない保護者にどうやって生活の保障をするのですか。現実に対応することに反対なら、現実的な対案があるのですか?」ということになります。社会構造が大きく変わり、育児中の世帯に所得保障付きの時短勤務制度が国民もれなく適用される時代になったならともかく、現状において、日曜祝日等に就労している保護者が多く存在している中で、働いている保護者の子どもの生活を支援することは、「今そこに必要な支援」として、本来ならすぐに取り掛かるべき重要なことだと、私は考えます。

 日曜祝日の昼間に学童保育所を利用している子どもがかわいそうと思っているのなら、それは間違った考えです。家で留守番を余儀なくされている方がかわいそう、と思わねばならない。親子の時間は、時間の長短ではなく関りの濃淡でいくらでも満たされることができます。数時間、ろくに会話を交わさないで家の中で一緒にいるよりも、10分、20分でいいから、密度の濃い親子の会話を交わすことの方が、よほど親子関係としては情緒的にも豊かなものになると、私は思います。

 よって、日曜祝日等にも学童保育所を開所できるように、事業所は事業計画を立て、行政はその方針を財政的に支援することが極めて重要です。もちろん、職員数はそれなりに増やさねばならないでしょう。経費も増えるでしょう。それでも、子育て支援として学童保育所が存在するのであれば、取り組まねばならないのです。

 学童保育所の運営形態に保護者の生活を合わせるのではありません。できる限り、保護者の生活様式に学童保育所の運営形態が適合するような努力をするべきなのです。それが、税金からの補助金を交付されている公共の児童福祉サービスとして、根底に置くべき考え方であると、私は信じています。むろん、100人の保護者世帯の100人の生活様式に適合することは到底、不可能ですが、それでも基本的な原理原則として、1人でも多くの子育て世帯の生活を支えられるような学童保育所であるべきだと、私は考えています。なお、職員の雇用労働環境は、この取り組みとは別にしっかりと整備されることは当然です。

 学童保育の業界は、巧妙に「子どものため」と言いながら、その実、職員や運営側の就労条件にしわ寄せが来ないよう、あえて言えば「いかに楽ができるよう」に動いているフシを私は感じます。公共の児童福祉サービスの充実に表面上は賛成でも実際はそれにそぐわぬ動きをしてきているということです。社会のニーズに積極的に応じていかないと、最後には、社会から見捨てられますよ。それでいいのですか。見捨てられるとは、その他のサービスにとってかわられるということです。そうしたら、学童保育で働いている人は、大好きな育成支援を行うことができなくなるのですよ。そんな単純なことが分からないのが、私としては残念です。 

 「あい和学童クラブ運営法人」は、社会における子育て支援の重要な1つの施策である学童保育の運営に関して、その社会的評価の向上につながる具体的な提案をしています。また、育成支援の質の向上に直結する研修、教育の機会を提供できます。学童保育業界が抱える種々の問題や課題について、具体的な提案を行っています。学童保育所の運営について生じる大小さまざまな問題について、取り組み方に関する種々の具体的対応法の助言が可能です。個々の学童保育所運営者様へ、安全安心な子どもの居場所づくりとその運営手法において、学童保育組織運営について豊富な経験を持つ代表が、自治体や学童保育運営事業者に講演や具体的な助言、アドバイスを行うことが可能です。

 子育て支援と学童保育の運営者の方、そして行政の子育て支援と学童保育担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る場所づくりのために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく子どもの居場所づくり事業の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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