3分で読める今週の「運営支援」ブログ(5月26日~6月1日)

 あい和学童クラブ運営法人はブログで、学童保育(所)への提言や意見を行っています。2024年5月26日から6月1日に掲載したブログの内容をご紹介します。興味がそそられるテーマがございましたら、ぜひその日の弊会ブログをご高覧ください。
※基本的に運営支援ブログでは、学童保育所について「放課後児童クラブ」(略して児童クラブ、クラブ)と記載しています。放課後児童クラブはおおむね学童保育所と同じです。

・ 非常勤職員を考える(上)。非常勤職員の時給を、職務の内容によって決める仕組みが良いでしょう。事業者が職務ごとの賃金単価を決定します。例えば、「おやつ調理」には10円、「(積極的な)外遊び」には15円、というように。常勤職員の負う責任の一端を代わって担うことになる職務については、高めの賃金単価を設定するとよいでしょう。勤務可能な日数や時間についても賃金単価を設定できます。週3日勤務と週5日勤務では、当然、単価が異なるでしょう。どの職務にどの賃金単価を設定するのかは、事業者ごとに任意に決めればよい。この制度の長所は何といっても、単に継続年数が長いだけで時給が上がっていくというものではなく、その人の能力、仕事の範囲で時給を高くすることができる点にあります。(5月27日掲載)

・非常勤職員を考える(下)。非常勤職員にありがちな、「子どもたちの相手をしていれば大丈夫な仕事よね」という意識を増長させ、固定化させる要因は、そもそもそのクラブ運営組織に問題があるから。つまり、クラブの常勤職員の考え方や態度、振る舞いが要因となり、同じく運営事業者の経営者、運営者の考え方が要因となるのです。ぐうたらな無責任な非常勤職員ばかりいる事業者は、事業者自体の体質が、実のところ問題なのです。非常勤職員の「質」は事業者の「鏡」です。(5月28日掲載)

・放課後児童クラブを利用する保護者が、一方的な立場、つまり「お客様」になってしまうことは好ましくありません。常に児童クラブ側は、「子どもの育ちについて最終的に責任を負うのは、保護者である」、「子育ての責任は、保護者だけが苦労を負うものではないこと。その苦労を軽減するように努める立場が児童クラブであること」、「子ども自身は常に自分のことを保護者に認めてほしいと思っている。その証左として、こういうことがあったという事実を保護者に伝えること」、そして「児童クラブが、子どもの生活の場、遊びの場、育ちの場としてふさわしい場であることを追求し続けるために、保護者の意見や感想(それは保護者を通じて得られる、子どもの意見や本音であることも、極めて重要)が、どうしても必要なこと。事業者本位では完全に追求できないことを率直に認め、保護者につたえること」の意識を忘れてはなりません。(5月29日掲載)

・児童クラブの様子を保護者に伝える重要な手段が「おたより」です。おたよりを作成するクラブ職員は、所属組織あるいや職能集団(地域における職員の団体。いわゆる指導員団体など)で、「おたより作成講座」などを受講しているのでしょうか。そのような講座があるかどうか私は把握していませんが。私が考える「上手な、読んでもらえるおたよりの作り方」のポイントを紹介します。(5月30日掲載)

・保護者達が非常勤で運営できるほど、児童クラブの運営は軽いものではありません。数十人の人間(子どもと職員)の生命身体の安全を必ず確保しなければならない、それは最低限かつ絶対に守らねばならない責務を完遂するのに、月に数回だけ集まって会議で物事を決める程度の非常勤による運営では、とても、クラブに関わる人間の生命身体、人権を完全に守ることはできないと、私は考えます。(5月31日掲載)

・ 残念なことに放課後児童クラブの職員が児童への性犯罪容疑で逮捕されました。事業者が子どもへの被害を防ぐためになすべきことはなにか。その1は「個人の犯罪と片づけず、雇用していた事業者の状況について、職員の研修教育体制をはじめどのように児童への人権侵害を防止するための対策を講じていたのか、いなかったのか、行政は実態をしっかりと調べて公表すること」。その2は「性犯罪に限られないが、児童クラブの事業者は、職員の及ぼす不法行為、犯罪行為を防ぐための安全確保措置の構築と実施に全力を尽くすこと。初犯を食い止める策、手立てこそ最も重要と位置付けること」。そしてその3は「児童クラブの事業者は、子どもに向かって、常に、嫌な事やつらいことがあったら助けてくれそうだと思える大人の人にすぐに話をしていいんだよ、ということを伝え続けること。」です。(6月1日掲載)

・3月19日から始めた全国放課後児童クラブデータベースは5月26日から6月1日まで、以下の41市区町村を紹介しました。
熊本県上天草市
徳島県上板町
富山県上市町
徳島県上勝町
北海道上川町
兵庫県神河町
埼玉県神川町
奈良県上北山村
秋田県上小阿仁村
兵庫県上郡町
埼玉県上里町
北海道上士幌町
愛媛県上島町
茨城県神栖市
北海道上砂川町
和歌山県上富田町
栃木県上三川町
北海道上ノ国町
山口県上関町
山形県上山市
北海道上富良野町
佐賀県上峰町
徳島県神山町
京都府亀岡市
三重県亀山市
新潟県加茂市
北海道神恵内村
千葉県鴨川市
佐賀県唐津市
愛知県刈谷市
新潟県刈羽村
長野県軽井沢町
岩手県軽米町
奈良県河合町
福島県川内村
長野県川上村
奈良県川上村
石川県川北町
埼玉県川口市
埼玉県川越市
三重県川越町

※あい和学童クラブ運営法人では、学童保育所に関わる方々への学童保育所基礎知識や組織運営に関する相談受付、講演、研修講習、取材対応が可能です。運営陣に第三者の有識者理事・監事で加わることで運営を支えることが可能です。「学童保育とは、こういうところ」という市民、保護者向けの講演は大歓迎です。学童保育に関する職員、保護者の方の個別の相談には原則、無料で応じております。お気軽にお問い合わせください。学童保育に関するどんなことでも、まずはお問い合わせください。
 メールアドレスは、info@aiwagakudou.com  になります。