学童保育は「子どもの成長を支える」ことで「親の子育て」を力強くフォローするのです。保護者支援の重視を!

 学童保育運営者をサポートする「あい和学童クラブ運営法人」代表の萩原和也です。「小1の壁」問題の解消に必要であり、かつ次元の異なる子育て支援の中核の1つとなる学童保育所の充実をサポートする重要性を訴え続けています。

 3月下旬に、次元の異なる子育て支援策のたたき台が公表される見込みです。すでにいくつかの新政策が断片的に報道されています。学童保育については小1の壁の打破が喫緊の課題という言及があった以外に具体的なものはまだないようですが、保育所の利用要件緩和など学童保育にも関わることは表面化してきています。

 岸田文雄首相の、小1の壁に言及があった国会審議では、夜間勤務など幅広い時間帯での就業をしている保護者へのフォローも言及されていました。保育所、学童保育は、国民の幅広い就業実態に即した対応が、今後求められる可能性が大きいと考えておくべきでしょう。このことは、この4月から発足するこども家庭庁において、学童保育(放課後児童健全育成事業)は、成育部門のうち「子どもの居場所」のフィールドで担当されることもあって、今後の学童保育の整備は、保護者の幅広い就業実態に即して子どもの居場所を確保できるような事業を目指す、という方向に舵を切るのではないかと、私は考えています。

 仮にそうなった場合、学童保育、ことに育成支援をメインに行っていた業界はどう対応するのかが重要です。

 現状の、クラブにおける職員配置数が4、5人で良しとする補助金体系では、長時間の開所に対して対応できないことは明確ですし、低賃金の影響による人手不足が深刻であって、長時間の児童受け入れは不可能に近いものがあります。その点は改善されなければなりません。

 人員体制が整ったならば、学童保育の世界は、思いはどうあれ、社会のニーズに対応した事業展開が必要です。どんな状況でも、子どもの安全安心な居場所を確保し、子どもの過ごす場において放課後児童クラブ運営指針に基づいた育成支援を行って、保護者が安心して就労できるようにすることです。

 それは、子どもの育ちを支えることで保護者が安心できる日常を確保することになります。学童保育はまず、保護者が安心して日常生活を送ることができる日々を、子どもの育ちをしっかり支えることで、実現するのが重要な使命の1つとして認識することが大事です。

 長時間の就業実態(その可否はまた別問題として)以外にも、現実の子育て環境は、かなり保護者にとって厳しいものがあります。子育てそのものに行き詰ったり悩んだりする親が大変多いのです。これからの学童保育は、入所要件が緩和されていくなら、こうした子育てに悩んでいる保護者の世帯の子どもを受け入れ、保護者と一緒に子育てをしていくことで、保護者の悩みを解消していくことに尽力するべきです。その結果として、子どもの安心した成長の日々が確保できるからです。

 これからの学童保育では、保護者の悩みを積極的に把握し、その悩みの解消のために考えて行動する時間と業務を確保するべきでしょう。そのためにも、学童保育所で働く者(放課後児童支援員、補助員ともに)は、コミュニケーション能力を磨き、他者の痛みに敏感であることが求められます。運営組織は、職員の職務スキルを上げるための研修をしっかりと確保し、組織全体で、学童保育の使命を理解できるような運営をすることが求められます。

  学童保育の役割は、これから積極的な子育て支援にスイッチしていくことが濃厚なのです。開所時間や受け入れ人数など規模もさらに拡大することが濃厚です。「あい和学童クラブ運営法人」は、急拡大する学童保育の事業面をについて、適切な助言を行うことで運営組織をサポートします。子どもたちの最善の利益を守るために、学童保育の組織運営について必要な施策を提案、提言していきます。子どもの未来を支える学童保育について、学童保育所の専門性向上について、必要な施策を助言し、提案をしています。それが「運営支援」という業務の1つの形であると考えているからです。

 学童保育の運営者の方、行政担当者の方、ぜひとも子どもたちの安全と安心を守る学童保育所の発展のために、一緒に考えていきましょう。どんなことでも「あい和学童クラブ運営法人」に、ご相談ください。子育て支援の拡充に伴い、今後ますます重要視されていく学童保育です。学童保育の充実のため、一緒に取り組んでいきましょう。

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